馬酔木(何れも4月2日撮影)
アセビ(馬酔木)は、ツツジ科の低木で日本に自生し、観賞用に植栽もされる。別名あしび、あせぼ。
本州、四国、九州の山地に自生する常緑樹。やや乾燥した環境を好み、樹高は1.5mから4mほどである。葉は楕円形で深緑、表面につやがあり、枝先に束生する。
早春になると枝先に複総状の花序を垂らし、多くの白くつぼ状の花をつける。果実は扇球状になる。有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤とする。有毒成分はグラヤノトキシン(旧名アセボトキシン)。
馬酔木の名は、馬が葉を食べれば苦しむという所からついた名前であるという。 多くの草食ほ乳類は食べるのを避け、食べ残される。そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがある。
たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっている。
逆に、アセビが不自然なほど多い地域は、草食獣による食害が多いことを疑うこともできる。
利用 アセビは庭園樹、公園樹として好んで植栽される外、花もの盆栽等としても利用される。 近年では、殺虫効果を自然農薬として利用する試みがなされている。
毒性 毒成分 アセボトキシン、グラヤノトキシン、アセボプルプリン、アセボイン、ジテルペン、アンドロメドトキシン 毒部位 全株、葉、樹皮、茎、花 毒症状 血圧低下、腹痛、下痢、嘔吐、呼吸麻痺、神経麻痺
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