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都立向島百花園 ゼンマイ

2019-04-19 06:21:24 | 向島百花園

(何れも4月2日撮影)  

ゼンマイ(薇)は、ゼンマイ科の多年生シダ植物。

特徴 山野に生える。水気の多いところを好み、渓流のそばや水路の脇などによく出現する。かつてはサツキなどとともによく生えていたものである。

根茎は短く斜めから立つ。葉は高さ0.5~1メートル、新芽はきれいなうずまき状で、その表面は綿毛で覆われているが、成長すると全く毛はなくなる。

葉は2回羽状複葉。シダとしては切れ込みが少ないタイプに属する。栄養葉では個々の小葉は幅広い楕円形っぽい三角形で先端は丸く、表面につやがなく、薄い質である。

胞子葉が独立し、栄養葉より高くまっすぐに立って棒状の小葉が並ぶ。まれに栄養葉の一部に胞子嚢が出る場合があり、これをハゼンマイとして区別する説もあるが、偶発的なもののようである。

北海道から琉球まで、国外では樺太、朝鮮、中国からヒマラヤまで分布する。

食用 山菜の一種で、ワラビと並び称されることが多い。 若い葉は佃煮、お浸し、胡麻和え、煮物などにして食べる。

かつての山里では棚田の石垣に一面に生えていた。春の芽生え前に、草刈りをしておけば、鎌で収穫できたという。

新芽が平面上の螺旋形(渦巻き形)になる。その表面には綿毛が被さっている。スプラウトとして食用にするには、根元を折り、表面の綿毛を取り去り、小葉をちぎって軸だけにし、ゆでてあく抜きし、天日に干す。

干しあがるまでに何度も手揉みをして柔らかくし、黒い縮緬状の状態で保存する。

また、大きな株では、ハリガネのような黒っぽい根が塊状になる。これをオスマンダと称し、園芸用の培養材として用いる。

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都立向島百花園シリーズ三葉木通

2019-04-14 04:26:00 | 向島百花園

(何れも4月2日撮影)

ミツバアケビ(三葉木通、三葉通草)はアケビ科アケビ属の落葉性つる性木本。

アケビとともに秋の味覚として親しまれてきたつる性の植物で、3枚の小葉があることからミツバアケビとよばれる。

つるの繁殖力が強く、茎が他の樹木にからんで這い上がり、北海道に自生するほど耐寒性も強い。つるの巻方向は、左から右方向へ巻き付き、茎は太いもので直径2cmになる。

樹皮は灰褐色〜紅褐色をしており、丸い皮目があり不規則に亀裂が入る。

葉は互生し、掌状複葉で小葉は3枚になる。小葉は長さ2~6cm、幅1.5~4cm、形は卵形から広卵形で、先端は凹頭、基部は円形で、縁には波状の鋸歯ある。

葉柄は2 - 14cmと長く、小葉につく小葉柄は0.3 - 3cmになる。ふつう落葉性であるが、葉は越冬する場合がある。葉の表面は濃緑色、裏面は淡緑色で、両面とも無毛。

先端はわずかに凹み、基部がやや膨らむのが普通で、日当たりの良い環境で育成した葉は厚みがある。

花期は4~5月。雌雄同株、雌雄異花で、アケビよりも花の色は濃い紫色である。

新葉のわきから総状花序を下垂または下曲させ、花序の先端に十数個の小型の雄花を10 - 30個ほどつけ、基部に大型の雌花を1~3個つける。

雄花は濃暗紫色で径4~5mmになり、反り返った花弁状の萼片は長さ2mmで3枚あり、6本の雄しべが球状に集まる。

雌花は3cm前後になる花柄をもち、濃暗紫色で径15mmほどになり、花弁状の萼片は長さ7~10mmで3枚あり、円柱形になる雌しべが3 - 6本つくことが多い。花に花弁はない。

果実は液果で、厚い果皮に包まれ、ずんぐりした繭形になる。長さは10cmほどの長楕円形になり、アケビに比べて先端側が膨らみが大きく全体に太い。

雌しべの1~3個が結実すること普通であるが、なかには全部結実する場合もある。 秋に熟すると、緑色から紫色または赤紫色に変化し、果皮が裂開して中にゼリー状の果肉がある。

果肉は白色で、黒色の多数の種子を含む。食用になる。

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都立向島百花園シリーズ山茱萸

2019-04-12 05:22:25 | 向島百花園

 山茱萸

特徴 高さ3-15 mになる落葉小高木。樹皮は薄茶色で、葉は互生し長さ4-10 cmほどの楕円形で両面に毛がある。

3月から5月にかけ、若葉に先立って4枚の苞葉に包まれた、花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、雄しべは4個。

夏には葉がイラガやカナブンの食害を受ける。晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かない。

生薬 内部にある種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、「サンシュユ」の名で日本薬局方に収録されており、強精薬、止血、解熱作用がある。

果肉は長さ1.4 cm程の楕円形。牛車腎気丸、八味地黄丸等の漢方方剤にも使われる。

ヨーグルト 温めた牛乳にサンシュユの枝を入れ、保温して一晩置くとヨーグルトができる。

ブルガリアにはヨーグルトの木と呼ばれる木があり、サンシュユはヨーグルトの木の親戚にあたるため、実際に同じようにヨーグルトを作れる。

和名の由来 山茱萸の音読みが、和名の由来である。

早春、葉がつく前に木一面に黄色の花をつけることから、「ハルコガネバナ」とも呼ばれる。 秋のグミのような赤い実を珊瑚に例えて、「アキサンゴ」とも呼ばれる。

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都立向島百花園シリーズ翁草

2019-04-11 10:15:02 | 向島百花園

翁草

↑ 何れも4月2日撮影 ↓

おきなぐさ オキナグサ(翁草)は、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。

根出葉は2回羽状複葉で、長い柄をもち束生する。小葉はさらに深裂する。茎につく葉は3枚が輪生し、無柄で基部が合着し、線状の裂片に分裂する。

葉や花茎など全体的に白い長い毛におおわれる。花茎の高さは、花期の頃10cmくらい、花後の種子が付いた白い綿毛がつく頃は30-40cmになる。

花期は4-5月で、暗赤紫色の花を花茎の先端に1個つける。開花の頃はうつむいて咲くが、後に上向きに変化する。花弁にみえるのは萼片で6枚あり、長さ2-2.5cmになり、外側は白い毛でおおわれる。

白く長い綿毛がある果実の集まった姿を老人の頭にたとえ、翁草(オキナグサ)という。 ネコグサという異称もある。

分布と生育環境

日本では、本州、四国、九州に分布し、山地の日当たりのよい草原や河川の堤防などに生育する。アジアでは、朝鮮、中国の暖帯から温帯に分布する。

かつて多く自生していた草地は、農業に関わる手入れにより維持されていた面があり、草刈などの維持管理がなされくなり荒廃したこと、開発が進んだこと、それに山野草としての栽培を目的とした採取により、各地で激減している。

薬効と毒性

全草にプロトアネモニン・ラナンクリンなどを含む有毒植物。植物体から分泌される汁液に触れれば皮膚炎を引き起こすこともあり、誤食して中毒すれば腹痛・嘔吐・血便のほか痙攣・心停止(プロトアネモニンは心臓毒)に至る可能性もある。漢方においては根を乾燥させたものが白頭翁と呼ばれ、下痢・閉経などに用いられる。

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雨天の桜花

2019-04-10 12:30:00 | 向島百花園

春に降る雨の名前

今日10日(水)は、東京23区でも雪が混じる可能性 関東は極寒の一日 低気圧や前線の影響で、広い範囲で雨や雪が降った。

↑ 雨に打たれて散る桜(仙台堀川公園=江東区東砂) ↓

「春に降る雨」ということで名づけられた春雨ですが、春に降る雨にはほかにもさまざまな呼び名があります。

季節の移り変わりや天候についてここまで細かく言葉で表現するのは、日本人ならではです。ぜひ他の呼び名もチェックしてみましょう。

桜雨(さくらあめ)

桜雨とは、桜が咲く3月下旬から4月上旬にかけて降る雨のことです。

桜の花にかかってしまう雨なので、桜の花が散ってしまうかと心配になりますが、このように呼ぶと情緒深くなりますね。

春時雨(はるしぐれ)

春時雨は、春に降る時雨のことで、晴れたと思ったら振り出したり、降り出したと思ったら止んだりを繰り返す雨のことを指します。

雷を伴っている春時雨は、「春雷(しゅんらい)」とも呼ばれます。

小糠雨(こぬかあめ)

 小糠雨は春先にしとしとと降る雨のことを指しています。

特に、雨粒が霧のように細かい雨のことを小糠雨と呼びます。

春霖(しゅんりん)

春霖の「霖」は長雨を表す漢字で、春霖とは春の長雨を表しています。 数日雨が続くような場合には、春霖または春霖雨と呼ぶこともあります。

↑ 川面を埋める花弁 ↓

風流な呼び名で春の雨を楽しもう

春に降る雨には、さまざまな呼び名があることからも伺えるように、昔の人は天気にさまざまな呼び名を付けて楽しんできました。

蕾が膨らみ、草木の芽吹くこの時期、雨はまさに恵みの雨だったのでしょう。これを機会にそんな情緒のある春の雨の呼び名を楽しんでみてはいかがでしょうか。

出典・Beyond編集部https://boxil.jp/beyond/a5583/

↑ 恩賜猿江公園 ↓

 

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都立向島百花園フリソデヤナギ

2019-04-08 17:18:33 | 向島百花園

シリーズ フリソデヤナギ(振袖柳)

何れも4月2日撮影

ヤナギ科の落葉低木。雄木のみ知られていたが、1984年、雌の野生種が発見された。

材の表面に隆起線がある。葉は長楕円形で質が厚く、表面は光沢があり、裏面は白色の絹毛が密生する。

 

春、葉に先だち、大きな雄花穂をつける。雄しべは2本、花糸は中途まで合着し、腹側に腺体(せんたい)が1個ある。

バッコヤナギとネコヤナギの雑種と推定され、切り花用に植栽される。

 

名は、明暦(めいれき)の振袖(ふりそで)火事の火元である本妙寺(火事の当時は本郷にあったがのちに巣鴨(すがも)に移転)の境内で発見されたことによる。

フリソデヤナギ は ネコヤナギ と ヤマネコヤナギ との雑種だそうです。 ヤナギ科は1科でヤナギ目を構えていて、仲間の植物がいないのだとか。

 

洪水で裸になった河原に最初に進出するのはヤナギで、こういう植物をパイオニア植物(先駆植物)というそうです。

火山泥流地、火山の砂礫地、土砂崩れ・森林伐採・山火事などの跡地など、それぞれパイオニア植物があるそうです。

パイオニア植物というと威勢が良さそうですが、実は「競争が苦手な植物なのだ」、ということのようです。

実際、パイオニア植物の進出は一時的なもので、いずれ安定した植物相に置換わってしまうそうです。

 

 

 

 

 

 

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都立向島百花園白鷺と大島桜

2019-04-07 09:50:40 | 向島百花園

白鷺と大島桜

4月2日久し振りに向島百花園へ参りました。 東京都墨田区東向島三丁目にある都立庭園で、江戸時代に発祥をもつ花園である。 みどころは早春の梅と秋の萩である。

隅田川七福神の発祥の地であり佐原鞠塢が所有していた、ともいわれる「福禄寿」が祭られている。

仙台出身の骨董商、佐原鞠塢(さはらきくう)がもと「多賀屋敷」と呼ばれていた土地を入手し、1804年(文化元年)に開園した。

白鷺

↑ 左に大島桜 右の池っ淵に白鷺が ↓

 ペリカン目サギ科のうち、ほぼ全身が白いサギ類の総称であり、シラサギという名前のサギがいるわけではない。

ただし、中国語で「白鹭」はコサギを指す。日本では一般に全身が白色のダイサギ・チュウサギ・コサギ、およびカラシラサギ(数少ない旅鳥)を指し、アマサギ(冬羽は全体に白い)も入れられることがある。

また、クロサギの白色型もこれに加えられる。目前のシラサギが上記のいずれであるかは、大きさや、くちばし、趾(あしゆび)の色、冠羽の有無などで識別する。音読して「はくろ」ともいう。

白鷺と大島桜

大島桜

日本の固有種で、日本に10種あるサクラ属基本野生種のうちの一つ。その利用からタキギザクラ、モチザクラとも。

高さは15mに達する落葉高木。葉は長さ5cm~10cm程度で、先端が尖った倒卵形または楕円形で互生、細かい鋸歯を持つ。

晩秋に紅葉する。花期は春、3月から4月にかけ、葉の成長とともに茎の先端から数個の花をつける。花弁は白色で大型の5弁、淡い芳香を持つ。初夏にかけて結実し、十分に熟した果実は食用となる。

 

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