![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/92/72647be9393c2b81a542ec63fda5f677.jpg)
今回はZターンです。上図のレイアウトで、直パイのセットから次の直パイのセットに向かってオフセットさせたパイロンスラロームで、図の網掛けした部分をZターンといいます。文字通り、Z形にラインを作るパイロンの並びです。上図の例は、いかにも上級向けのコテコテの力仕事といったレイアウトですが、たまには中級でも作られることがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/03/49f6cad26d0907c4023a0f2170bb6092.jpg)
こちらの図の下段のバリアブルでクランクの入り口の部分がZターンになっています。これは中級基本レイアウトのバリエーションで、この日は上級でしたが、同じものを中級でも経験したことがあります。中級で初めてこれに遭遇したときにはかなりビビリましたが、スピードを落としてバランスコースの千鳥を通るようにして走った記憶がよみがえります。
ここまでオフセットの間隔が狭いZターンはフルロックのUターンを切り返してつないだものになり、切り返しの時にはアクセルは殆ど使えません。スピードが落ちても我慢して回り切るようにします。
最初の図のZターンは、オフセットの幅が5メートル以上あるので、間でバイクを正立させ、アクセルを開けるスペースが出来るようになります。その方が、Zという名前にはより相応しい(?)ラインになるでしょう。
また、直線からではなく、直線パイロンスラロームからZターンに入るのでその分旋回の角度が大きく、そういう意味では難しくなります。
冒頭のレイアウトはK島イントラの設計で、「入りの角度が異なる色々なZターンを楽しむ?」ことがテーマだということでした。
Zターンの走り方には、基本的に二つのパターンがあると思います。
一般的な走り方でいくと、直パイの延長線上から同じ回転半径を回りきってオフセットされた次の直パイのセットに向かうというものです。概念的な表現ですが、下図のようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/e3/5e012bdc290874b33746838b8156d06d.jpg)
このような回り方をする前提として、定速での直線パイロンスラロームの走り方ができている必要があります。つまり、旋回速度を維持したままスラロームの切り返しを走っているので、Zターンに差し掛かった③および⑥の旋回でスピードを維持することができるからです。もしも、加減速を伴う直パイの走り方をしていると③をUターンのように旋回するときに失速してしまいます。
もう一つの方法として、冒頭の図で示したレイアウトの時にK島イントラが、「こういうやり方もありますよ」と説明してくれたパターンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/cc/35c00197591178108e74c4d06da0624c.jpg)
③を回ったところで、大回りを避けて、「フロントタイヤを差し込んで」小さく回り、④のパイロンに対して、もっと直線的にアプローチしようというものです。
そのために、③を回り切るのを待たないで、早めにバイクを起こし、④に対しても、大回りを前提としないで、近い位置を狙います。
③を回るときにスピードを落とし、ハンドルを切ってバイクを立てます。ハンドルの切れ角で回ることになるのでフルロックもしくはそれに近いところまでハンドルを切り、パイロンの際を回るようにして早めに④の方向に向けます。④に対しては、パイロンの直近を狙いますが、十分にスピードを落として、前輪を回し込み、⑤のパイロンに対して手前を回し込むようにします。
③を回るときに④に向かって早めにバイクを正立させるようにすると、必然的にこのようなラインになっていきます。
回し込むところでスピードを落として前輪を急激に差し込むというイメージを表すために、こんな絵を描いてみました。
基本的にはネイキッドのラインであって、レプリカの場合には、直パイの延長線上からラインを作った方がよいのではないかと思います。
逆に、ネイキッドで走っている方は両方をためしてみるとよいと思います。③を小さく回り④を大きく回る、ないしは③を大きく回り④を小さくアプローチするといった様々な組合せが可能になります。ネイキッドの強みですから、色々試してみるとよいと思います。
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