今度は中級クラスの人が計測するとどんな感じになるかという話をします。上図のVとWは、中級の中頃を走っている人のイメージを当日の参加者のデータを参考にして想定値として描いたものです。(特定の誰かと言うとご迷惑になるかと思いますので。もし当日のご参加者の方がこれを見て、「自分ではないか?」と思われたとしても、それは違います (^^♪)
X(仮にMイントラを想定してもらってもよいのですが)とVのデータの様子を比較すると、以下のようになります。
1)まず、最高速度が低くなります。これは、速度のグラフの山全体が圧縮される形で現れます。
2)速度が上がらないことの原因として、アクセルの開度が小さくなっています。本当は50%くらいまで開けられるのですがCB1300の加速がキツイので40%位で留まっています。もしくは、パターンとしてはアクセルをゆっくりと開いていくのでそこまででブレーキングポイントに達してしまっている場合もありそうです。
3)フロントブレーキよりもリアブレーキの方が強くなります。グラフは圧力のパーセンテージなので、実際の利き具合はこれでもフロントの方が強いかもしれないですが、相対的な関係として「リアブレーキ依存型」になります。フロントが弱くなるのは、フロントブレーキを使うとスピードが落ちすぎてコーナリング中に失速してしまうからだと想像されます。
4)旋回半径が大きくなっていて、アクセルを開け始める時期がXと比べると遅くなります。
次に、同じようなレベルで2速で走っている人の場合を示したのがWの図です。
1)Vと同様、速度のグラフの山が低くなります。
2)Vよりはアクセルが開きます。2速なのでエンジンのツキが遅れるからその分開けられます。
3)この例ではVよりも、さらにリアブレーキ依存型のブレーキ配分になっています。最初のブレーキではスピードが十分落ちていないのでリアブレーキを二回に分けてかけ、旋回中のスピードを調整しています。
4)Vと同様、旋回半径が大きくなります。2速なので最低速度はVよりも高くなります。アクセルは素早く開けてもリアが滑る恐れは少ないので、立ち上がりが素早くなります。
さて、Xとの比較でVとWの特性を描くと、あれが足りない、これが少ないといった表現になってしまいます。しかし、「アクセル開度が小さい」といって「もっと大きく開けよう」とか、「ブレーキを二度掛けしている」といって「それでは踏みっ放しでいこう」とか考えても、簡単にはいかないと思われます。
アクセルを開けるのもタイミングが早すぎればリヤタイヤが滑るでしょうし、リアブレーキを踏みっぱなしにすれば失速してしまうでしょう。
VもWも今はこれでそれなりのバランスが取れていて、その結果がたまたま4つのデータの組合せのパターンとして現れているわけです。
上達のためには、アクセル、ブレーキだけでなく車体そのものの操作やフォームによるバランスを含めた様々な要素を一つひとつ、また総合的に改善していくのが王道だろうと思います。
止まるためのブレーキで2度掛けしている場合はそのことに注意してすぐに改善するべきでしょう。しかしコーナリング中のリアブレーキの2度掛けについては、アプローチの精度を高め、確実に適切な速度を作りパイロンに対して正確な位置と角度から進入できるようにすることが必要だろうと思われます。(人にもよるでしょうが‥‥‥‥)
アプローチが精確になれば、自然に2度掛けはなくなるでしょう。
ということで、このデータ計測の効用についての私の印象は、自分のコーナリングのスタイルを知り、他の人との違いの理解を通じて、スタイルの特性を理解するということに役立てるべきではないかということでした。
X(仮にMイントラを想定してもらってもよいのですが)とVのデータの様子を比較すると、以下のようになります。
1)まず、最高速度が低くなります。これは、速度のグラフの山全体が圧縮される形で現れます。
2)速度が上がらないことの原因として、アクセルの開度が小さくなっています。本当は50%くらいまで開けられるのですがCB1300の加速がキツイので40%位で留まっています。もしくは、パターンとしてはアクセルをゆっくりと開いていくのでそこまででブレーキングポイントに達してしまっている場合もありそうです。
3)フロントブレーキよりもリアブレーキの方が強くなります。グラフは圧力のパーセンテージなので、実際の利き具合はこれでもフロントの方が強いかもしれないですが、相対的な関係として「リアブレーキ依存型」になります。フロントが弱くなるのは、フロントブレーキを使うとスピードが落ちすぎてコーナリング中に失速してしまうからだと想像されます。
4)旋回半径が大きくなっていて、アクセルを開け始める時期がXと比べると遅くなります。
次に、同じようなレベルで2速で走っている人の場合を示したのがWの図です。
1)Vと同様、速度のグラフの山が低くなります。
2)Vよりはアクセルが開きます。2速なのでエンジンのツキが遅れるからその分開けられます。
3)この例ではVよりも、さらにリアブレーキ依存型のブレーキ配分になっています。最初のブレーキではスピードが十分落ちていないのでリアブレーキを二回に分けてかけ、旋回中のスピードを調整しています。
4)Vと同様、旋回半径が大きくなります。2速なので最低速度はVよりも高くなります。アクセルは素早く開けてもリアが滑る恐れは少ないので、立ち上がりが素早くなります。
さて、Xとの比較でVとWの特性を描くと、あれが足りない、これが少ないといった表現になってしまいます。しかし、「アクセル開度が小さい」といって「もっと大きく開けよう」とか、「ブレーキを二度掛けしている」といって「それでは踏みっ放しでいこう」とか考えても、簡単にはいかないと思われます。
アクセルを開けるのもタイミングが早すぎればリヤタイヤが滑るでしょうし、リアブレーキを踏みっぱなしにすれば失速してしまうでしょう。
VもWも今はこれでそれなりのバランスが取れていて、その結果がたまたま4つのデータの組合せのパターンとして現れているわけです。
上達のためには、アクセル、ブレーキだけでなく車体そのものの操作やフォームによるバランスを含めた様々な要素を一つひとつ、また総合的に改善していくのが王道だろうと思います。
止まるためのブレーキで2度掛けしている場合はそのことに注意してすぐに改善するべきでしょう。しかしコーナリング中のリアブレーキの2度掛けについては、アプローチの精度を高め、確実に適切な速度を作りパイロンに対して正確な位置と角度から進入できるようにすることが必要だろうと思われます。(人にもよるでしょうが‥‥‥‥)
アプローチが精確になれば、自然に2度掛けはなくなるでしょう。
ということで、このデータ計測の効用についての私の印象は、自分のコーナリングのスタイルを知り、他の人との違いの理解を通じて、スタイルの特性を理解するということに役立てるべきではないかということでした。
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力の入ったレポート、お疲れさまでした。非常に興味深く読ませていただきました。Yさん、青山でもがんばってるんですね。
TEC-Rのサイトでコースレイアウトと生データのダウンロードサービスなんぞをやってくれるとものすごくうれしいのだけど…。
11月1日、これを見るだけのために桶川へ足を運びたい気持ちです。
CB1300でローギヤは使いこなせず、セコで走っていま
した。
アクセルワークが上級と中級の違いなのかな?
私はまだ小回りが苦手なので、もう少し「腰で乗る」
ライディングを中級で練習してきます。
11月1日参加ですか? よかったですね。このデータロガーによる計測は、ともかくこれ以外では経験できないことなので、貴重な経験です。楽しんでください。
>SuperDumboさん、
アクセルワークは、最大の課題です。それもどれだけ細かく繊細にできるかということが大切なんだと思っています。「もっと細かく」「もっと繊細に」ということをここのところずっと考え続けていますが、1300は難敵です。