未完のオペラ

2007-12-09 23:55:00 | 音楽

未完のオペラもいくつかあるそうですが、ふたつ続いた。一つは、今年の10月ベルリン国立歌劇場(東京文化会館)の「モーゼとアロン」は、二幕で第三幕は割愛されていたし、12月6日のレニングラード国立歌劇場オペラ「イーゴリ公」(フェスティバルホール)も、ボロディンは第4幕までスケッチをしていたが、病に倒れ中断し、彼と親しかったリムスキー・コルサコフと弟子のグラウズノフにより補筆、改訂されて今日の姿になったといわれており、第2幕で終わった。来春1月末、来日のマリインスキーでは、3幕構成となっているが、こちらも公の帰還に気づいた民衆が歓喜するシーンで終わるようだが、その演出の違いにも興味があるところ。フェスティバルホールは久しぶりだったが、一階のセンターのボックス席のすぐ後ろはボックスとの仕切りと座席の間が狭くて短い足でも伸ばせなかったのが反省材料。