本日も『ホテルの窓から写真☆シリーズ』をご紹介したい。
時差ボケがなかなかとれない自分は、夜中に突然目が覚めてしまい、朝までの長い時間をTVを見たり、写真を撮ったりして過ごすことが数日続いてしまう。
これはその時の一枚である。
人通りはおろか、車や路面電車も滅多には通らない、深夜の眠りについた都市の姿である。
欧米の照明は、暖かみのある電球のような色の照明が好まれ、多用されている。
その照明の色合いを生かしながら撮影をすると、金色に飾られた街の姿が現れた。
写真の左側が長距離バス・ステーション前の建物。その右端がYLEのサテライト放送局である。朝になれば、その角に例の『チラシ配りのおじさん』が現れる。
一方、写真右端の大きな建築物は、国会議事堂だ。
都市の眠りは、ほんのつかの間だ。数時間もすれば、金色の装飾は跡形もなく消え去り、普段通りのヘルシンキの一日がまた始まるのである。
2001年2月撮影