注意:これから書かれている内容は、医療の専門家でもなく、英語に精通しているわけでもない筆者が、ネットで集めた海外の医療情報(英語)をもとに書いています。そのため、これから書かれている内容については、それが正しい情報かどうかを保証することができません。あなたがここに書かれていることを信用し、いかなる損害を受けても、私sunburst2006はその責任を負うことができません。間違った情報が含まれているかも知れないという前提の上でお読み下さい。
情報源:Clinical Care Options > HIV > Conference Coverage > Glasgow 2006 > Conference Report > Once-Daily VS Twice-Daily Enfuvirtide
No Advantage to Once-Daily vs Twice-Daily Administration of Enfuvirtide
こんばんは。sunburst英語が苦手です。
本日は、以前ご紹介したClinical Care Options(CCO:説明はこちら)のページで、FUZEONの一日一回投与に関する記事がありましたので、そちらを紹介させていただきます。
CCOのページは、基本的にメンバー登録(無料)をしないと見られないことになっていますので、元の英文をここに載せることはできません。興味のある方はCCOに登録した上で、上記の情報源を参考に、CCOの該当ページをご覧ください。
FUZEON(T-20 ; enfuvirtide)は、現在朝、晩2回、それぞれ90mgずつの投与ということで治療が認められていますが、これに対して1日1回180mg投与群をおき、その治療結果と優位性を比較したものが、こちらの報告になっています。その結果を下記のように簡単な表にしてみましたので、ご覧ください。
|
HIVウイルス量
400コピー未満達成 |
HIVウイルス量
50コピー未満達成 |
FUZEON
90mgを1日2回 |
23% |
22% |
FUZEON
180mgを1日1回 |
23% |
13% |
※治療開始から48週後のデータ。それぞれFUZEONの他に、その時点で最適と思われる抗HIV薬(OBR:Optimized Background Regimen)を組み合わせて使っての成績。
なお、このパイロットトライアルには61名の患者が参加している。
上の表を見る限り、ウイルス量が400未満になる割合については、差がないようです。さらに、50コピー未満になる確率についてですが、表からは差があるように見えますが、本文では統計的に有意差はないと書かれています(有意差がないと書かれているだけなので、理由はわかりませんでした)。
本文では、この結果からすぐにどちらの投与法が優れているということはできないが、さらに大きな比較実験をする価値はあるのではないかということが書かれています。
なお1日1回投与の場合でも、結局皮下注射は1ccずつ、2カ所に分けて打たなければならないようです。FUZEONの180mgは容量としては2ccあり、これを一カ所に皮下注射することはできないのでしょうね。CCOの本文では、これが弱点だと書かれていました。
私は今、1日2回の方法でFUZEONを打っていますが、一日一回ですめば時間的には楽かなと思います。ただ、私の場合FUZEONの痛みが強いので、注射を打ってから5分くらいは「いてー、うーー、あーー」とか言いながら痛みが引くのを待っているのですが、その後さらにもう一本打つというのは・・・。正直言って、あの痛みのあとすぐもう一回注射というのはきつそうです。「まずい、もういっぱい(青汁)」というのは聞いたことがありますが、「痛い、もう一本」というのはイヤですねー。
ただ、これがさらに研究が進み、選択肢が増えるのならそれはいいことだと思います。人によっては1日1回で済んだ方がいいという人もいるでしょうし。なんにせよ、もうちょっといろんなデータがでてこないと判断することはできないですねー。