動物園の事故、日米の違い

ここ最近、日米で動物園の事故がありました。

アメリカでは、ネープルズ動物園（Naples Zoo）です。
うちから一時間半くらいの所にあります。

１２月２９日、動物園が閉園した後、清掃会社の清掃員が展示場と訪問者の間にある柵を乗り越え
どうも餌を与えようとしたのか、なでようとしたのか、柵の中に腕を入れ噛まれました。
手がもげたと言ってましたが、その後どうしたのか分かりません。
警察に連絡が入り、警察官が駆け付け、その虎を射殺してしまいました。
警察官が駆け付けた際にはまだ虎がその清掃員を網越しに噛んで離さないという状況でした。
清掃員が自分で警察に電話したようです。

９１１（日本でいう１１０番）にかかってきていた電話も公開されてましたが、
電話を受けた方も、
「本当なの？」
とちょっと信じられない様子で。イタ電話なの？くらいの。

警察官はここ最近ボディカメラをつけているので、その様子も録画されています。
被害者と虎にぼかしがかかっている映像を見ましたが、
なんかあまりにも躊躇なく警察官が射殺していて悲しくなりました。
警察官はまあ人間でも何かあれば躊躇なく発砲するでしょうから、
動物になんてそんなものなのかもしれません。

麻酔銃が来るまで待てなかったんだろうか。

射殺された虎は絶滅危惧種のマレー虎でした。
ワタシがお正月に載せた写真の虎もマレー虎です。

Ekoさんという虎ですが、元気だった時のEkoさん　ー＞動物園のサイトです

 

閉園後、なぜ虎は展示場でない場所に移動されていなかったんだろう。

和歌山のアドベンチャーワールドのバックヤードツアーに参加したことあるんですけど。
閉園時間前に撤収して檻にいれるんです。猛獣とかを。
なんかかわいそうに思えたので、
「おりに入れておかなくてはいけないんですか？」
と飼育員さんに伺いました。
「自治体との取り決めで事故にならないよう檻に入れておかなくてはならないんですよ」
と言われたことを思い出したので。

動物園のせいではない気もしなくはないですが、
もうこの動物園には虎を引き受けさせないでいて欲しいです。

 

 

日本でもありましたよね。那須サファリパークで。
きっと皆さんもご存知と思うので詳しくは書きませんけど。

こちらはどうも動物園の手順ミスみたいな感じみたいですけど。

こちらは麻酔銃で解決したようですが。
飼育員さん達は重症をおわれたようで、そこは早く良くなられたらと思います。

 

動物園に行ったら、時々ネコ科の動物が本当に近くの網の向こうに身体をくっつけてごろ寝をしていたりして
触ってみたいという誘惑にかられますが、やはり猛獣なんだなと再確認しました。
当たり前ですけど。
もちろん動物が悪いのではなく、知っていて噛まれるようなことする方が悪い。

多摩動物園に行った時、大好きなユキヒョウが触れそうな場所に（網越しですけど）いるんですよね。
嚙まれてもいいから一回触ってみたいなとか、
ヨコシマな気持ちがありますけど。
やはり何かあったら動物にも飼育員さんにも迷惑がかかるし、大人ですからしないですけど。

 

まあ、状況が違うので比較するのも違うのかもしれないですけど、
こっちのやり方は切ないなと思いました。
特にこっちの件は明らかに噛まれた方が悪いですから。
（刑事事件になるかもとも言われています。清掃員に対して。）

ワタシの行った動物園のマレー虎さん。
本当に美しい動物ですよ。

 

世の中にアホがいなくなりますように。