すったもんだな話は、ワタシが獣医で苦労したんだというだけな話ですので、
興味のない方はとばして下さいね。
そういうわけで、ちびを捕獲した土曜日、何度も
は?
を飲み込みました。
日曜日、予約は9時半です。
7時に起きてちびを観察しました。
幸いなことにびびりすぎてちびはキャリーから出てきませんでした。
ご飯も食べませんでした。
ずっと家にいるのなら、キャリーから出したと思いますが、また獣医に行くのが分かっていたのでそのままにしていたんです。
出口は開いていますよ。本猫が出てこないのです。
キャリーを運び始めるとやはりちびはなきます。
ちびがなくので、かぷおも何かがいるって気がついたでしょう。
その獣医はうちから40分くらいのとこです。
コロナだからなのか、前からなのか、猫だけが診察室に行きます。
一抹の不安を覚えましたがどうするわけにもいかず。
して欲しいことのリストを渡しました。
1.感染症の検査をして下さい
2.レボリューションを投与して下さい
3.できれば爪を切って下さい
4.念のためマイクロチップをスキャンして下さい
どれくらい待ったでしょう。
20分くらいですかね。
獣医さんが待合室に来ました。
まずため息をついた獣医さんを見て、これはよくないと思いました、笑。
今だから笑えるけど。
「無理です。キャリーから出したら暴れまわって野生に戻ってジャングルキャットになりました。」
ジャングルキャット?
は?
おもろいこと言うわ。
そんなちび見たことない。
「ジャンプして天井の近くに行って、屋根裏に行ったらどうしようかひやひやしました。このまま彼に治療するのはフェアではないと思う。また別の日にして下さい。」
は?
そんなばかな、笑。
っていうか、屋根裏に行けそうなシステムって何?
彼にフェアでないってどーゆーこと?
「気分を落ち着ける薬を出しますから、そうね、3日後に来て下さい。診察の前の日、診察の2時間前に薬を投与して下さい。液体と固形があるのだけど、この様子なら液体を投与するのは無理そうですね。固形を出しますので、ご飯に混ぜて下さい。」
は?
そんなばかな。ちびはご飯も食べません。
しかもそんな薬あげたくありません。
「ご飯にまぜて食べなかったらどうしたらいいんですか?」
「その時には電話して下さい。」
は?
そんなばかな、笑。
また出直すなんてしたくない。
意地でも診察して欲しかったのですが、ジャマイカ人のおばちゃんは納得して
「そうね、ようよね。」
と言っています、笑。
「そして。。
レボリューションは自分でもできるでしょう。出しときますから。」
念のために獣医でして欲しかったのになぁ。
受付で予約をする際、
「何時なら予約開いてます?」
「えっと、8時に開くんですけど、先生来るの9時半ですね。」
は?
じゃあ何で8時に開けるの?笑。
家に着いて何とも言えない気持ちになりました。
ちびをバスルームに入れ、水曜日までは獣医に行かないのでキャリーから出しました。
薬入りのご飯を食べなかったらどうするのか??
まあ、電話したらいいのか。
というか、またキャリーに入れることはできるのか?????
日曜からワタシがそばにいるとご飯を食べるようになりました。
精神安定剤のような薬をあげるのは非常にいやでしたが。
予約の前の日の火曜日の夜ご飯、薬入りでも素直に食べてくれましたが、
ちゃんと食べてくれるよう、それまで少な目にご飯をあげていましたので
少し不憫でしたかね。
水曜日の朝になりました。
6時半に起き、ちびをナデナデし気持ちを落ち着かせ。
と言いながら一番気が落ち着いてなかったのはワタシかもしれません。
相変わらずご飯は少な目にあげていたので、薬入りの朝ご飯も素直に食べてくれました。
ちびをキャリーに入れる直前は心臓がばくばくしました。
またジャングルキャットに??
精神安定剤のせいなのか、少しじたばたしましたが、キャリーに入れられました。
キャリーを運び始めて車ででかけるとなきます。
まあ、うちの猫だって車に乗せるとなきます。
予約の9時半に着き。
やはり診察室にはちびだけ行きます。
「どうしようもなければ麻酔します。」
「あの、ワタシもついて行ってはだめなんですか?」
「のー」
即答でした、笑。
ここで麻酔するならぼったくり獣医と同じだったなと変な笑いがこみ上げました。
感染症の検査、狂犬病のワクチン、診察費、麻酔(すれば)の見積もりで$250くらい。
ここにきて着いて来てくれていたジャマイカ人のおばちゃんは、ミーティングがあるから帰るねと。
今こそ一番そばに居て欲しかったのに、笑。
ちびに感染症があったらどうしようって不安だったのに。
待っている時間、すごく時間が経った気がしました。
看護婦さんが来て
「感染症はね、結果陰性でしたよ」
泣けました、笑。
なんとほっとしたことか。
看護婦さんも一緒に喜んでくれました。
獣医さんも来て
「麻酔もしなくてすみましたよ。薬が効いたのか今日はとてもおとなしくしてました。足の内側に狂犬病ワクチンしましたからね。」
麻酔もしなくてすんだので、$150。
前回のレボリューションと精神安定剤で全部こみこみで$200くらい。
これでもおそらく日本よりかは高いでしょうけど、
ぼったくりよりかは全然普通です。
なんとほっとしたことか。
感染症がなくて本当に本当によかった。
またちびを駐車場に戻さなくてすんで本当によかった。
そして獣医からの帰り。
うちの猫ズと同じで帰りはなきませんでした。
もうすんだんだって思うのでしょうか。
すると
なんかタイヤに違和感を感じました。
ワタシの車にはタイヤの空気圧の警告ランプがあるので、何かあったら点灯するだろうと。
あと家までちょっとというとこで
ぴーっ
は?
タイヤの空気圧の警告ランプ点灯よ。
いつも行くタイヤ屋さんに電話するとやはり2、3時間は待たされると。
せっかく休めると思ったのに。
もう疲れたのに。
しんど。
もう予約して金曜日にでも行くわって言ったのですが、
「すぐに来なくてもいいけど、空気圧が下がり過ぎないようにそれは気を付けてはいてね」
これはおどしではなく、適格なアドバイスと思います。
しかも次の日は歯医者の予約がある。
電話切った後、後味が悪く、やはりタイヤの不調を無視してはいかん。
事故につながりかねない。
「5分前に電話した者ですが、やはり今から行きます」笑。
ちびをバスルームに入れ、少しナデナデしてあわててタイヤ屋さんに向かいました。
行って、やはり2、3時間くらい待って、
待合室でお昼ご飯も買ってきて食べたりとかして。
「確かに空気圧は低かったんだけど、どのタイヤも大丈夫でした。ちょっと様子見しましょう。」
何もなくてよかった。
タイヤ屋さんから帰ってきてやっとすったもんだが終わったのです。
ポジティブなことがあれば、ちょっとネガティブなことも起こり、
人生はそう簡単ではありません、
調子にのらず感謝の気持ちを忘れずにいなさいよと言われているのかしらと思いました。
一件落着です。
遠山の金さんが肩を出した姿が目に浮かびました。