
ジョウビタキ姫
ふわもこで
"まるっ"としていて
なんだかちょっと別の鳥みたいな
水浴び中のジョウビタキ姫。
この表情…!
彼女はいつも
バードバスのなかで尾羽を広げて
お尻をふりふりする。

ひらひら靡き、
人を誘って森に迷わせそうな、
艶やかに黒く、
長くファンシーな
サンコウチョウの尾羽ほどではないけれど
姫の尾羽は
朱鷺色にも似たオレンジを隠していて
広げると、とても美しい。
バレリーナのチュチュのようだったり
広げた扇のようだったり
お姫さまのドレスのようだったり。
十二単をまとう姫君のようだったり ↓

じっくりと水あみ、
止まり木にて羽つくろう姿いとをかし。
をのこと違いてわずかに朱射すも奥ゆかし。
をのこと違いてわずかに朱射すも奥ゆかし。
あ、
「十二単」なんて出てきたので
いきなり枕草子チック^^;
野鳥たちの水浴びにも個性があって
メジロとエナガはせわしなく
シジュウカラはわりとじっくり
ガビチョウは乱暴で
ヤマガラはかなりじっくり
そして姫の水浴びはとっても念入り。
2、3分水のなかでばしゃばしゃして
縁か止まり木で羽つくろいして
また水のなかに戻ってばしゃばしゃして、
を2、3回くり返し
通して10分弱、入り浸ってくれます。

羽に潜む虫を追い出すための水浴びなのは
わかっているけど、
「見て見て~」と言っていそうなくらい
ひらひらと尾羽を広げて
きれいな色を見せてくれる。
ほんとうにきれいです。
尾羽の上で水が玉になって
ころころっと転がったりもしていて、
ちゃんと水をはじいてるんだーって実感したり。
こんなふうに ↓ (…わかるかな)

なんとなくジョウビタキは
表情がより豊かな気がしています。
ゆっくり水浴びしているから
よく見られてそう感じるだけかもしれないけど。
これも同じ姫(個体)です ↓

水浴びの後なのでなんとなくまだふっくら。
でもきれいな尾羽は見え隠れして、
顔つきも可憐で
やっぱり♀の、この控え目な感じが好きです。
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