睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

天狗伝説の大雄山最乗寺(道了尊) LAST5:寺社と仏像と自然

2018-12-01 10:20:12 | 東京散歩・神社仏閣・小さな旅


紅葉の土曜日ということで多くの参拝客がカメラを構えている。

人が写らないショットは難しい。
我慢強く待ってよしと思えば団体さんの先頭が横切ってくる。

本殿と伽藍だけ撮れたからもういいや
寺社に紅葉をからめたプロ並みの構図をトレースしようと思うなら
早朝から詰めるくらいの意欲がないと難しい。













山門前にある対の仏像は雨風にさらされながら山を護る。









       

      


早々と2つの目的を完了したあとは、
足をなだめながら上々の気分で散歩する。

箱根外輪山に続く傾斜がきつい足柄山をよく開いたと
了庵慧明師に感心しながら谷川沿いの道をゆるりと下りた。
高野山や永平寺もそうだが先人の労苦は半端ないね。

駐車場から寺に通じる道路の山側にオーバーハングを見つけた。
木の根元の土が流れ45度の角度で木は健気に天を目指していた。
もう長いことこのままなんだろうな。
これ以上崩れなければいいが、大雨が降るとヤバげな気がする。

大いなる自然は人間の寿命をはるかに超える悠久サイクルだが、
いつかどこか両者がジャストタイミングで命を終える時が来る。
今日か明日かも知れず、想定外や天災という名を借りて。





過去と現在はあるが確実な明日はない。
おぼろげな未来はあるが、
そこに自分がいるかどうかも定かでない。

そんな当たり前のことを夢や希望に替えて
嬉々として生きる人間に生れてよかった。
大雄山の山門に深く一礼して帰ってきた。

立派な御朱印帳も手に入れたことだし、
関東三十六不動霊場一覧でも回ってみるかな。

秩父の正丸峠では崖から落ちる一歩手前までいったし、
埼玉は入間で迷子になり、福島は回る順路を間違えた。
関東巡礼にいい思い出がないのは信心が足りなかった
ということにして、来年のテーマは御朱印帳の旅。


天狗伝説の大雄山最乗寺(道了尊) 1: レリーフ調の御朱印帳
天狗伝説の大雄山最乗寺(道了尊) 2:奥の院に続く長い石段
天狗伝説の大雄山最乗寺(道了尊) 3:人それぞれの宝物
天狗伝説の大雄山最乗寺(道了尊) 4:紅葉と池の金魚

 



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