睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

団塊諸氏にお奨めの温泉と銘酒[七賢]←酩酊注意

2009-09-23 07:03:42 | 時事・世相・昭和~令和

意気軒昂ながら身勝手で思い込んだら命がけの団塊諸氏へ。

当方は団塊のブラさがり世代なので、皆様方の足元にも及びませんが、
ご一緒に仕事をさせて戴いた時分には、本当に苦労をさせて頂きました(笑)
先輩諸氏のお陰をもちまして「打たれ強く、へこたれず」の前向きな仕事
姿勢が育まれたことを心より感謝申し上げます。

そんな団塊諸氏向けの温泉情報。
山梨県石和駅近くの大型観光ホテルです。
石和?、大型観光ホテル?、駅前?なんで?、とお思いでしょうが、
いまや個人向けの隠れ湯・秘湯はない。

ネットや観光媒体が津々浦々まで隠れ里をあばくご時勢に
その逆をいくのも
一興だと思います。
温泉街の情緒あり、昔ながらの風情はなし。


団体客がいないシーズンオフの平日(リタイヤ組ならでは)を
狙っていくと
リーズナブルで部屋が広い、古い建物だけど清潔感あり、
なによりアットホームで温泉がいい。

自分はここで、生酒「七賢」を浴びるほど呑んで、
半日ほど下半身不随になったのです。

ホテルの廊下でハイハイしたんだよ・・・まったくな。

無色透明アルカリ分が多く、ぬるっとして、
いかにも「疲れた体」に効果がありそうな温泉です。

露天風呂付き大浴場が2つあり、日替わりで男女を入れ替え両方楽しめる。
(今もそうかな、当夜と翌朝で交代です)

檜風呂はとくにおすすめ。
大浴場から檜の渡り廊下を歩き露天風呂につくと、
手前左側に大きなヒノキ製の和風ジャグジー風呂がある。

子供の水遊びに使う「たらい」をそのまま大きくしたようなお風呂、
郷愁に誘われ真っ先に入って下さいね。


その奥にある岩作りの露天風呂。
自分が行ったのは、凍りつくように晴れ渡った1月の半ばだった。
深夜、誰もいない露天風呂に首までつかる。
竹林をサラサラ渉る風は頬を冷たくなぶる。
見上げる月は朧にかすみ、湯気は漆黒の闇にとけた。
時よ止まれの至福のいっとき。

なぜ急に温泉情報なのかというと、このところ膝が痛いのです。
温泉にでもつかってゆっくりしたいなぁ・・・平日に(笑)
それでね、以前に行った甲府の温泉を思いだしたってこと。

もうひとつ思いだしたことがある。
部屋に落ち着き浴衣に着替え、いざひとっ風呂と立ち上がったとたん、
けたたましいサイレンの音が聞こえた。

1台、2台、3台とこのホテルの近くに集合してくるのが分かる、
これはヤバっ

ハンガーに掛けた洋服に目をやったところで急にサイレンの音が遠ざかった。

窓から外を見ると目の前の山の斜面のブドウ畑が燃えている。
ホテルの横を通った消防車が列をなしてあえぎながら坂を登ってゆく。
こりゃ消防もたいへんだわ。
ホテルの仲居さんに聞いたら「この辺ではよくあることですよ」とにこやかな返事が帰ってきた。

  それを聞いて、焼き葡萄で造ったワインはどんな味がするんだろうと考えた。
  クラシックならグスタフ・マーラーの「嘆きの歌」、JazzならFusionまでいかない
  Smooth Jazz、Grover Washington Jr.の「Take Five」あたりの味か。

  ザ・プラターズのSMOKE GETS IN YOUR EYES(煙が目にしみる)もいい味だして、
  最後は都都逸「♪三千世界の烏を殺し、主と朝寝がし てみたい」で決まりでしょ。
  ワインで頭のなかいっぱいなのに「七賢」をぐいぐいあおったりするもんだから、
  ホテルの廊下をハイハイする羽目になるんだよ。

  反省と自戒を込めて。





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