睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

アナログ婆さんとバランタイン17年

2018-04-27 10:48:40 | ひびつれづれ




数年前にアナログ婆さんのひとり息子が地方に転勤になった。
最初は80歳を過ぎた母親を残して行くなんて・・・と思ったが、
そうでもないらしい。

一石(いっこく)なんて言葉は今でも通用する?

すったもんだのあげく息子は嫁さんを連れて岡山へ行った。
嫁姑の折り合いがわるいとこうなるのサンプルみたいだが、
息子は大きな選択をした。

一石な婆さんは住み慣れた家を離れたくない
マンションひとり暮らしは気楽でいい
ペット(猫)がいる

婆さんとぼくは薄い血縁の遠い親戚というだけで
親しく付き合っていたわけではなく、
息子とも法事で顔を合わせる程度の付き合い。

ある日電話がきた。
耳が遠い婆さんは声がでかい。

長い電話を要約すると、
愛する猫ちゃんのゲロゲロが止まらない
いつもの毛玉吐きとは違うから医者に診せたい
「すまないが連れて行ってもらえないか?」

突然の電話に「はあ?」
そして思いだした。

息子が転勤する一週間前に夫婦揃って挨拶にきたことを。
手土産のバランタイン17年物(2本詰め)をもらったときは
大手に勤務してると高級な酒をくれるとほくほくしたが、
こういうことかと腑に落ちた。

なんで「アナログ婆さん」になったのかご次回に

つづく


アナログ婆さんとバランタイン17年
アナログ婆さんはデジタル不可の人
アナログ婆さんとマンション暮らし
高齢化社会の老婦人とワンコ




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