全英女子オープン終わる

全英リコー女子オープン終わる





　英国のサニングデールゴルフクラブで開催された。全英リコー女子オープンでは日本の女子選手がいずれも上位に顔を出した。昔、女子プロの会長である樋口久子が、この世界のヒノキ舞台で優勝したが、樋口久子一人の活躍で、これに追随する選手は居なかった。

　わずかに岡本綾子選手が上位に幾度も食い込み万丈の気をはいたが、その後、日本女子選手の顔は殆ど見られなかった。ところが今回のリコー女子オープンでは、優勝こそ若干20才の韓国の申・ジェ選手に浚われたが、不動裕理、宮里藍、上田桃子などがいずれも上位に顔を出したのである。


　　

　まず、不動選手は14アンダーの第3位に、宮里選手は13アンダーの第5位に、そして新鋭の上田選手は11アンダーの6位に食い込んだのである。アメリカ女子ツアーのこのような大きな大会で日本女性が 三人も10位以内に食い込んだのは日本女子ゴルフ界で始めてのことである。



　　
　この中で、上田桃子は世界ランキング第1位のロレーナ・オチョアと同じ組みで回り、一歩も位負けせず健闘したのは見事であった。上田はご存知のように絶えず上を狙う積極性に富んでいる。相手が誰であろうと自分のゴルフに徹する強靭な精神力の持ち主である。今後、不動や宮里の最大のライバルとして成長して行くだろうから楽しみな選手である。