亮のブログ

もと電電公社退職退職の老人です。スポーツ、社会問題など気のむいた記事を自由に載せます。

北京五輪雑感の4

2008-08-20 14:36:01 | Weblog
北京五輪雑感の4



土佐礼子の場合について一言述べてみたい。端的に言って土佐礼子の出場は誠に気の毒であった。外反母趾という致命的な障害を抱えながら、早くから野口みずき選手が五輪出場を辞退したため、土佐礼子が更に出場を辞退すれば、日本からの出場者は新人の中村友梨香一人となってしまう。

 ここに土佐の苦悩があった。日本国民の期待を一身に受けて、この土壇場で棄権することは彼女にとって国民の期待を裏切る行為となるので出来なかったのである。夫と相談した彼女は痛み止めの注射を打って出場した。

 優勝などは出来ないことは分かっていたが、せめて上位の順番でゴールすることに希望を抱いたに相違ない。しかし、現実はそう甘くなかった。彼女はゴールまで走り切ることが出来ず途中でリタイアし夫の腕の中で動くことも出来ず、救急車で搬送されたのである。



 ここで私が指摘したいのは陸連の無責任さである。何故、陸連は野口と土佐の補充として選手を出場させなかったのか? 日本には多くの優秀な選手がいたはずである。例えば、高橋尚子、原裕美子、渋井陽子などは体調さえ普通であれば世界の第一線にランクされる力量のある選手達である。 オリンピックが単なる「出場さえすれば良い」というものではなく、少なくとも国威発揚の場と認識するのであれば、こうした有望選手達の中から補充すべきであった。




 それともう一点、陸連は代表選手を決めた後も、その選手達の健康状態などを把握して、必要に応じ適切な措置を取るべきであろう。大勢の役員を現地へ派遣して、オリンピックを楽しんでいるだけの役員なら止めて貰いたい。

 以上は私の心情であるが、皆さんはどう思われますか、 

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