そのときドラマが起こった

そのときドラマが起こった　


　今まで甲子園での高校野球を見ていた。準々決勝の2試合目である沖縄尚学チームと東洋大姫路チームの対戦である。東洋大の投手は素晴らしく好調で、沖縄のつけいる隙はなかった。


　東洋大は1回と7回にそれぞれ1点を加え、合計2点で2対0とリードしていた。その後も回を重ねるごとに沖縄を押さえ込み、九分九厘、東洋大チームの勝利と思われた。

　しかし、ドラマは8回の裏に起こった。この回、ヒットと相手の守備の乱れによって、一挙に4点を奪った沖縄は、大逆転を演じたのである。こうなると、エース東浜投手の快投が冴える。案の定、東浜投手は9回のイニングを見事に押さえ込んで勝利を齎した。

　前日の試合で足に打球を受け、調子が不調であったが、気力によって勝利を得たのである。明日の決勝戦は聖望学園と日本一を賭けた戦いとなる。興味津々である。