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日々の雑記.育児のこと

鴻上 尚史のほがらか人生相談 鴻上 尚史

2020年09月12日 | いろんなもの レビュー
Amazonのレビュー件数が多かったので気になって読んだ本です。

鴻上 尚史さんご本人は本を通して知りました。
この前、グットラックに出演してらしたのではじめてお姿を拝見しました。
演出家は、どういうお仕事かあまりよく分かりませんが、演技の指導等!?よく人から相談されるのですね。
相談2
個性的な服を着た帰国子女の娘がいじめられたそうです。普通の洋服を買うべきですか?
という質問で、私が学生時代に感じた「生きづらさ」の答えが書いてあるようでした。
「同調圧力」ーこれは日本の「宿痾」
宿痾とじは、広辞苑では、「ながい間治らない病気」
この質問の中で詳しくすると、
1「同調圧力の強さ
2「自尊意識の低さ」 自分を大切にし、自分をバカだと思わず、自分が生きていていいのかと疑問に思わず、自分の発言に自信がなくて言いたいことが言えないなんてことがない、自分はかけがえのない自分であるという意識   この2つが世界的水準で日本人は低い「同調圧力」の強い組織 学校

ー己の敵を知ることが大切ー
・自分が何と戦っているのか知ることが大切である
・敵の様子が理解でき、戦い方が分かる

日本の「同調圧力」は道徳を含め、それに敏感になるように繰り返し教えられている。アメリカ帰りの娘さんが、自尊意識を大切にしようとするアメリカの教育により、高い自尊意識の知らない日本人を理解できなくて仕方がないなので、娘さんと一緒に「この国のかたち」を考える

敵は日本 大ボス中の大ボスですので正面から切り込んだら、ほぼ間違いなく負ける

対抗する手段1 フィールドを変える同調圧力のない組織に移動する 戦略敵的に戦う道を選ぶ
学校には、同調圧力にあわせてじみな拭くで登校そのかわり、親しい友達とのお出掛けや放課後は自分の着たいおしゃれな服を選ぶ大切なのは学校に行くときにじみな格好をしていくときに「負けた」とか「悔しい」とか「本当はそんな格好をしたくない」とかネガティブな思いにならないこと 生き延びる戦い方の一つだと、娘さんと話す
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鴻上 尚史さんも、「同調圧力」がが大嫌いだそうです。だからこそ沢山考えたんだと思います。それでも、なぜ日本人はこんなに同調圧力が強く自尊意識が低いのかは完全には解明できないが、上記のような考え方がが出来るまでになったそうです。

しかし、これを私が学生の時に知識として知っていたとして、同調圧力と戦うための戦略を持って行動できただろうか。
・自分の思い、感じたことを素直に表現できない日本はは息苦しいと感じつつ、結局、日本という国に住み続けている私。
・サラリーマンという「同調圧力」が強い組織に、何十年もいる私。立派に同調圧力JAPANに参加出来てるじゃん。

母親になった今、母親社会という同調圧力もすごい。母親の同調圧力社会よりも、サラリーマン社会よりも、もっともっと激しい同調圧力社会は学校であると思います。 日本人に生まれたからには、同調圧力の強い学生生活をおくることは致し方なく、そこで自分の素直な感情を圧し殺しながら、おりあいをつけて学生生活を歩めと子どもたちに相談されたときには、そう教えます。
ただ、同調圧力もプラスに出ることもあるそうで、マイナスということだけではなく、それは東日本大震災の後、略奪も起こらず、コンビニの商品が整然と並び、道路が一週間で復活して世界から奇跡だと讃えられるのは、私たち日本人が簡単に一つになれるからです。と書かれており、なるほどなーと感じることもありました。問題は、同調圧力ではなく、その強さと理不尽さだそうです。うーん、この問題は死ぬまで私に付きまといそうです。

鴻上 尚史さんも、ご自分の経験・知識から感じた同調圧力に関する感覚が鋭い!
私が感じていたもやもやを言葉にしてくれました。ありがとうございます。