天然たけのこ掘り ～苦労のぶん美味しさ10倍？～

立入禁止ではない国有地の竹林に、毎年ニョキニョキ頭を出す「筍（たけのこ）」がある。ご近所の知る人は、毎日一本採って持って帰るってな具合の、スーパーで商品を買うイメージだが、現場は急斜面の上に地盤が多少固いので、掘り起こすのには極めて過酷な条件で、足腰・背筋・腕力などを酷使することになる。


▲筍の土佐煮　▼最高に美味しく炊けて満足


地盤が固いということは、出てくる筍（たけのこ）も少々堅いということだ。しかし、そこは調理で何とかする必要があるし、天然モノを採っているので贅沢は言っておられない。採る数本が増えると足腰が立たない状態になり、急斜面に自分の体勢を維持するのさえ難しくなってくる。収穫は大小合わせて６本と赤ちゃん１本だが、頭を出す部分は下の画像のように僅かで分りにくい。


▲目を凝らして探していても見逃す場合もある　▼狙いを定めて鉄棒を突き刺しテコの原理で掘り起こす動画


掘った直後の筍は、即座に持ち帰り不要部分を切り落とし、米糠と鷹の爪で下茹でしてから、その鍋に残し置いて冷ますところまでを、速攻で休み無しにおこなうことが重要だ。お鍋ごと冷ましたら、不要な皮を剥いて流水に浸すところまでやれば準備完了で、ここからが調理開始ということだ。


▲収穫は大小合わせて６本と赤ちゃん筍が１本　▼掃除して余分なものを切り落とす


前回頂いた山城の白子筍で出来なかった「筍の土佐煮」を作ったが、過酷な掘り起こしをやり遂げた満足感で、美味しさがアップしたんだろうか？と感じていれば、家族が「お世辞ではなく山城筍より美味しい」と、食べた直後に口々に言った。



ワシの推理では、掘り起こしてから下茹でまでの経過時間が、長いか短いかが勝負の分かれ目だと思っていた。しかし、こうも明暗がくっきり分かれるとは思ってなかったが、ワシが掘った天然筍に時間が味方した格好だ。勿論、山城筍を速攻で下処理すれば更に美味しいと思う。お祝い事は何もないが大好きなので「赤飯」を炊いた。

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撮影は、酔っ払っても写る「CANON Power Shot G7XⅡ」と「iPhone」での撮影です。
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