負けるな知的中高年◆本ときどき花のちコンピュータ

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映画『ウォー・ゲーム』はコンピュータ犯罪を流行らせた

2005年02月28日 | 詞花日暦
『ウォー・ゲーム』以前にハッカーの数は……
それほど目立ってはいなかった
――ナイトメア(ハッカー)

 映画『ウォー・ゲーム』をご存知だろうか。一九八三年に公開され、コンピュータ・ネットワークに侵入するハッカーの犯罪史で大きな役割を果たした。主人公はコンピュータおたくの高校生。興味を持つゲーム・メーカーにアクセスし、「全面核戦争ゲーム」を見つける。
 ゲームをしたいと思っただけだが、アクセスしたのはあろうことか北米大陸防衛総司令部。冷戦時代のアメリカとソ連の間にあった核戦争をシミュレートし、ミサイル発射などの攻撃を決定する大型コンピュータだった。少年がゲームを始めると同時に、全面核戦争シミュレーションがスタートする。現実の総司令部は、第三次世界大戦がスタートしたものと思い、臨戦体制に入る。
 この年、クリスマスプレゼントに通信モデムがばか売れし、犯罪予備軍ハッカーが大挙して現れた。NASAや国防総省に進入し、秘密文書を読んだ罪で有罪判決を受けた高名なランドレスも、この年に起訴されている。悪い意味のハッカー登場を即した映画でもある。

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3 コメント

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ちょうどこの頃・・・ (菅原)
2005-02-28 18:39:56
筆者は米に滞在した。米は不況に向かい、日の技術が米誌にのさばっていた。3次元コンピュータグラフィックスの現場を見た。高校生レベルもPCを使いこなしていた。以降、触発されるものがあって、紙メディアからデジタルメディアに興味を移した。まだ日ではPCなど一般人は使ってもいなかった。インターネットが一般化する10年くらい前だった。この映画はそんな意味でも記念碑的存在だった。
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Unknown (persempre)
2005-02-28 22:45:47
ジョナサン・ハットマン「闇のダンテ」、 面白い本でした。
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日本では (菅原)
2005-03-01 09:06:03
ハッカーを初めコンピュータ犯罪を描いたドキュメントや小説がたくさん書かれたけど、日本ではどうも長続きしませんね。サーバースペースを描いたSFも。コンピュータを未知の文化として捉える思考が日本人には少ないせいでしょうか。深く考えずに、まあ、便利な道具として使っているといったところでしょうか。理系の人達は少し違いますが。
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