ちぃクック×ちぃクック

心や体にとって優しく自然な食生活を目指す主婦のブログです。

フィンランドショック

2015年02月04日 05時19分36秒 | 食品・健康
おはようございます。

長らくお休みスミマセン(汗)

今日は栄養のお話。

「フィンランドショック」ってご存知ですか??
私はつい最近知りました。


1994年にフィンランドで大規模な栄養介入試験が行われたとのことです。

ガン予防に効果があるとされるベータカロチンの比較実験。
対象は男性喫煙者2万9000人。

これを、「合成ベータカロチン」を与えるグループと
「プラセボという心理的な要因をなくす為に合成ベータカロチンに見せかけた偽薬」を与えるグループとに分けて、
5~8年間に肺ガンになる人を追跡するといったもの。

試験の結果は、
合成ベータカロチンを与えたグループの方が、プラセボのグループよりも肺ガンになる人が多い。

これらの事から解るのが、この2つ。
①ガン予防は、野菜や果物が持っている、様々な成分が相互的に複合して働いていると言う事で、単一の栄養素だけではない。
②喫煙者においては、合成的につくられたベータカロチンでは、ガン予防どころか逆にガンを誘発する。

この結果は、
「以外な結果がでて、世界中を驚かせた」そうです。
そして、フィンランドショックと呼ばれるようになったということです。

これについて、皆さんはどう思いますか?


私はこれを「ショック」とまで言われている方が衝撃でした。

1994年って、けっこう最近のお話ですけども。。。
合成ビタミンに多くの期待を寄せていない、
さらに単一の栄養素だけを摂る方法に期待をしない者にとっては、
それほど大きなニュースではないと思います。

たしかに、
「え!!効果がないどころか、癌の罹患率がたかくなるの?」という驚きはあったけど。


基本は「栄養はチームワーク」なんです。
さらに、天然の栄養は、
まだまだ現代の科学では見つけられていない成分だってある可能性があると言われています。
リコピンだの、アントシアニンが体にいい!!って言われるようになったのだって、
長い栄養の歴史の中でではつい最近の話ですよね。
そのまだ分からない成分との絡みもあるはずですから、
合成栄養素はそんなに期待はできないはず。

でも、フィンランドショックによって、
サプリメントを選ぶ人が、
「合成」か「天然」か、
「単独抽出」か「丸ごと濃縮」か、
こういったことを気にするようになったかもしれませんね。

そういう意味では、とてもナイスな調査だったのかも。