京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

祭りの中の 小さな小さな物語り

2006年07月22日 16時16分22秒 | Weblog
「祇園祭」で派手な人 地味な人。
御囃子を奏でる人は 派手な部類だろうな。
この写真の様に 雨に打たれ汗を流し 何トンも有る山や鉾を引っ張る人。
これも「祇園祭」の「主役」に間違いは無い。

裏方さんを多く見た。
警察官は勿論 地下鉄駅の職員 バスの運転手…etc
こう言う人達が一生懸命努力するから 伝統ある「祇園祭」が成り立っているんだろう。
祭りの見方にも色々ある。
それは 個人のまったくの自由だ。
撮影の方法だって それこそ沢山有る。
おれは巨大な鉾や山を見た時に 裏方って?…と思ったんだ。
宵山に行って良かったのは 垣間見た裏方さんと出あった事だった。
鉾に上がれるのは ちまき?などを買うと上がれるらしい。
しかし その下で懸命に見学者を誘導している人が居た。
雨の中 嫌な顔せず 道案内をしている婦人警察官が居た。

↓↓↓のような とんでもない出店のねぇ~チャンも居る。
食に拘るのは おれは調理師の免許を持っているからだ。
咥えタバコで調理をした事など一度も無いし 衛生上良く無いのは分りきっている。
でも こう言う事はホンの一部で「祇園祭」を思うからこそ書いた訳だ。
あちこちで色々な食べ物関係の出店が それこそ無数に有った。
その出店の両側には 出店で買った食べ物を 美味しそうに食べている人達が居た。
みんなが良い顔をしているんだ。
こう言う光景を見れるのも 観客が観客で有る前に 有る意味「祇園祭」に参加している…
と言う事が言えるからだ。
祭りは「賑わい」が有ってこそ「祭り」と言えるんじゃあないだろうか?
その「賑わい」を担ってるのは 観客をおいて他ならない。
出店の前に散らかったゴミの数々を ある家族が拾ってゴミ箱に入れているのを見た。

こう言う人達は「祇園祭」の ずっとずっと隅の方の ほんの一瞬の物語りの中に居る。
しかし ほんの一瞬の小さい物語りでも おれの目には大舞台に立つ主役の様に見えるんだ。
「祇園祭」の「裏方」と言われている人達。
山や鉾の上に乗っている人達ばかりが主役じゃあない。
山や鉾の下に居る 大勢の人達が「主役」だと言う事を認識してほしいな。
大勢のアマチュアカメラマン プロカメラマンも居た。
おれもその中の一人だったけど カメラマンだって見られているんだ。
レンズを覗いているカメラマンだって主役に成り得るが そのレンズの向こう側に居る
「被写体」が主役なんだ。
場所獲り争いも良いけど 山や鉾を撮るのも良いけど 節度を守ってほしいな。
持っているカメラを下に向けて見たら良い。
カメラを構えている自身の周りを見れば良い。
足元に 豆粒の様な小さい子供が居なかったかい?
山や鉾が見えなくて 目に一杯涙を溜めている 豆粒の様なちっちゃい子供に
気が付かなかったかい?