今日の
サンデープロジェクトで中国で日中問題を論じ合った討論番組が放送された言う紹介があり、実際にその番組の一部が放送された。
討論(放送)されたのは、靖国・歴史認識・ODA・東シナ海ガス田問題。
靖国については向こう側の主張としては「総理が行くからいけないんだ」とか「A級戦犯が祀られてるからいけないんだ」と言う一方で「日本の文化としては認める」と言うような発言もありました。
どうにも腑に落ちないのが、「文化」として認めているなら、何故、A級戦犯について今になってまでゴチャゴチャ言われなければならないのか?
靖国が文化なのではなく、「死後は生前の罪を問わない」と言う考え方が文化であり、靖国はその文化の上にただ建っているだけなのだから、「日本の文化としては認める」と言うのであれば、そこまで知っていただきたい。
それでも中国には「許せない」「死んでも罪は消えない」と言う向こうの主張もある。
だったこの際、何をしたら、どれだけ謝れば終わりになるのかハッキリして頂きたいものだ。
それを示さず、いつまでもグダグダ言うものだから日本人がいい加減キレるわけなのだから。
もっとも、日本の禊はもう済んでいるだろうが。
総理の参拝についても総理自身再三にわたって「私的参拝」と表明している。
小泉純一郎は日本の内閣総理大臣である以前に一人の日本人であることも少しは理解してもらいたいものだ。
ただ、「私的参拝」を表明しているのは国内での話しであって国外に対して「私的参拝」だと表明している場面は余り多くない。
国内に言えば、国外にも届くだろうと言う考えは捨てるべきだろう。
この際だから、次の参拝の時は内外に向けてもっと大々的に「私的参拝」だと表明し、靖国や神道・日本の文化・価値観を紹介しつつ中国は勿論のこと対戦国全体に対して理解(許可ではない)を求めたらどうだろうか?
それでもギャアギャア言うようならば、日本側の主張にもっと箔が付くし、黙ってくれればそれに越した事は無い。
(´-`).。oO(でも、靖国が問題になったのは三木武夫総理(当時)が「私的参拝」を表明しての参拝以降だからなぁ…)
歴史認識については、自分自身再三言ってきたが、「認識とは主観」であると言うこと。
故に、「共通の歴史認識」など作れるはずが無い。
重要なのは「事実」である。
「事実」は共通も何も一つしかないのだから、ハッキリとした事実が認定されれば歴史問題も解決しないまでもスッキリした物になるだろう。
国家間のレベルで「事実」をハッキリさせようとしないから、中国はいつまでも捏造を続けるし、戦没者数も公称130万人だったのが遂には5000万人に膨張してきたわけだし、放って置けば増え続けるだろう。
それにしても、相変わらず自国の事は棚に上げて相手を責めまくるダブルスタンダードだけでもどうにかしていただけないものだろうか…
ODAについては、番組内でも言われていたが、ODAの約90%は円借款であると言うこと。
払った額についてはよく言われるが、戻って来た額について触れられることは余り無い。
だからと言って、「返せばチャラ」と言う考えを認める事は出来ない。
これも番組内で言われていたが、100元貸して、30年後に100元返してもらっても、当時と30年後じゃ同額でも価値が全く違うと言うこと。
その価値の違いを生むきっかけの一つが昔に多額の金を貸したからだから、それについて無関心で居られるのは釈然としないのだ。
ガス田問題については、先ず、日中の境界が画定されていたらこのような事は起きなかったと思う。
それだけにこの問題を棚上げにしてきた政府の責任は重い。
勿論、確定してない地域を黙って掘ろうとした中国の罪も重い。
だが、今後の事、現実的な事を考えれば、東シナ海に眠るエネルギーをどう開発すべきかを重点的に考えるべきであろう。
個人的には共同開発でもいいと思っている。
ただしそれは、日中中間線から中国側が中国の分、日本側が日本の分と言う分配比率で行うことが前提だ。
出資は分配比率に応じてすればいいので、中国が余分に出したとなれば、その分日本が補填してやるくらいならかまわないだろう。
最低でも5:5の条件で、ここから先は譲れない。
当然、中国が主張する中国側は中国が日本側は共同でなどと言うあちら主張は認められない。
大抵、どの日中問題に言えるのだが、日本はこれまで中国に遠慮をして言うべき事を言わなかった経緯がある。
それが結果的に溝を深める結果になったし、問題を棚上げしてきた原因でもあった。
以前のエントリーでも紹介したが、とかく中国人と言うのは衝突しない限り増長し、膨張し続ける民族だ。
だから、当然の事ながら相手の立場を、少なくとも自主的に理解する事は無い。
今後、この日中関係が友好か物別れのどちらになるかは知らないが、こう言う事を続けていけば、確実に関係が悪くなるのは目に見えている。
それだけは確かだろう。
故に、どの方向に進むにしても日本は勇気を持って中国に対し毅然とした態度を取らなくてはならない。