黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

善き人のためのソナタ

2007-04-12 13:37:48 | インポート

昨夜、仕事帰りに「善き人のためのソナタ」という映画を見る。
簡単に書いてしまうと、東西冷戦下、旧東ドイツの腐敗した政治に翻弄される人々を描いた映画ということになるのですが、良い映画でした~ホント。

人は弱いという前提で何かを作るか、人は強いという前提で何かを作るかでは、当たり前にその結果が大きく異なる(もちろん二者択一のような簡単な事ではなく、有象無象が絡み合っている事なのですが)。どうもマッチョな方が、瞬時に何かから目を背けてくれる効果があるためなのか、多くの人に受け入れられている・・・ようにも思う・・・が、それは全く後に尾を引かないのも事実。そして今の社会のあり方も依然マッチョな気がする。
大竹伸朗さんが以前に何かで「僕にとって描く事が対象を知る(理解する)唯一の手段」というようなニュアンスの事を言っていた(書いていた)が、やはりそのような態度は絵画に限る事なく重要なのだな~というような事を思う。
その映画を見終えた後で、そのような事やら何やらをツラツラと考えたりして、ど~~~んと後に尾を引いていました。

とにかく映画は映画館で見ましょう。手軽な媒体は、それなりです。それなり。

大竹さんと言えば、「全景」展のカタログ発売がまたもや延びて6月になる模様です。笑。とにかく待ちます。いつまでも待ちます。なんなら「1冊の本にするのがどだい無理!」と言って発売を放り投げてくれてもらいたいくらい。当然あくまで僕の心情ですよ。でも、間違いなく6月には発売になるようです。もう少し待ちます。