黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

再び若冲

2006-09-13 13:37:20 | インポート

今日も雨かい・・・でも、最近この雨が少々お気に入り。

ところで昨晩の帰り本屋へ寄ったところ、若冲について書かれた本を発見し立ち読みをする。若冲の「鳥獣花木図屏風」が贋作との説もあるようだ。それを読み「なんだよ・・・ショック」とは全く全く思わない!。若冲は大好き。でも「鳥獣花木図屏風」は誰が書いたかとか、コピーとか、そんな事には無関心。20年くらい前に何かの本で「鳥獣花木図屏風」の写真を見て驚き、あの絵に僕は感動したのです。それどころか、万が一、贋作ならもっと興味深い。なぜかは、もう少し調べてから書きます。なんせ、たまたま並んでいた本を立ち読みしただけなので。
静岡に「樹花鳥獣図屏風」という、「鳥獣花木図屏風」と同じ題材、ほとんど同じコンポジションの屏風絵がある。そちらも若冲作で、そちらもとても好き。ぜひ現物を見たい。
「樹花鳥獣図屏風」は若冲の作品の流れや当時の絵画の流れの中で、僕のような者でもなんとか解釈可能だけど、「鳥獣花木図屏風」は驚く程に異質な空気を持っている。でも深く研究している人には、そんな異質な空気を感じる事もなく、「鳥獣花木図屏風」を見ているのかもしれませんが。
万が一、「鳥獣花木図屏風」の方が紛い物なら、あの異様な空気をどう説明する?オリジナルがあって、それをコピーしたモノとするなら、コピーでしか辿り着けない何かもあるという事か?だいたいオリジナルって何だ?色々と疑問が浮かびます。下の写真は「樹花鳥獣図屏風」。
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70年代頃、とある博物館で「鳥獣花木図屏風」を展示しようとしたところ、「そんな下品な屏風絵は展示するな」と館の上役が叱咤したそうな・・・今じゃ笑い話かもしれないが、いつの時代もそんなケッタイな品性を持つ壁があるものです。今だって。