黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

進歩なの?

2005-05-28 21:06:35 | インポート
もうすぐ六月。
んーーーーー・・・ん、ちょっと気分転換に映画でも見に行こう。そんな感じの5月の終わり。

今日、本当に初期のシカゴ・ハウスをコンパイルしたコンピが入って来て、聞いていたのだけれど、スゲー面白いなぁと改めて思いつつ聞き入っていた。チープな機材で奇妙なダンス・ミュージックを産み落としていた当時のトラックは、今のダンス・ミュージックにはない、荒く生々しい質感を持っている。機材が進化するのに比例し、音のクオリティも加速度的に上がったが、徐々に優等生のグルーヴへと、良くも悪くもレベルアップしてしまう。勿論、全てがそうだという事ではなく。インダストリアル・ノイズのEGとかも、初期の方が圧倒的に面白い。
過去の作品を、今のシーンに照らし合わせて、とやかく言うのは愚かだと思うが、個人的には、あのザラザラの粗悪な質感が未だに好きだ。当時はプレスも酷いのが多く、センターがズレてるなんてザラにあったし、盤質も、カッティングも酷かったけれど、そんな事にすら興奮して針を落としていた。

そんな初期シカゴハウスやテクノを、面白がって聞いていたある時、本屋でアヴァンギャルド系(?)の本を眺めていたら、それらを「電子の盆踊り音楽」と批評(批評とは言えない)されていて(笑)、まぁね、当たらずとも遠からずって感じだけれど、その後の流れを顧みたら、その批評家は今でもそのような言い回しをするのだろうか?

なんてことを、思い出しつつ聞いていた。