1年の後。。。

2010-06-02 05:30:00 | 2010年4月~

今春 高校に入学した “新1年生” たちも
日に日に 高校生らしく 成長して行き
その様子は 見ている親にとっては
   つい この前までは 中学生だったのに・・・
と 感慨深いものとなって写る。。。

その思いは 幼い頃から 一つのステップを上がる度に
何度も感じ入ってきたものではありますが、
わが息子も 昨年のこの時期を振り返ると・・・
   中学生 と 高校生 とでは 明らかに違う
という 薄皮を剥ぐような 成長があったように思います。

中学生~高校生 と 成り立てのこの時期は
肉体的な発達に於いては 一見して 大差ない(目立たない)ようでありながら、
環境(=学校生活)から要求される内容が高度化することから
それらに対応しながらの 精神的な成長 というものは
入学後の1・2ヶ月の間に どんどん変わって行くのが分かりました!

そういう 新鮮な時期から 1年という時を経た今年度は
   もう すっかり高校生
となり、 本人の中にも 1年目の経験があるからこその
   確かな目標
というものも しっかり育ってきているように思います。

加えて 体格も変わってきていることが 目に明らかになりました。

1年目は 不可抗力 を強いられるような環境の中で
精神的な不安を抱えたままでの 『全国総体予選』 という
未知の闘いに突入した・・・
そういう気分でした。
   1年目は・・・、 状況把握!?
とも取れるような構えでしかなかった。。。。

しかし、 無知なレベルで臨んで ブロック大会を体験し、
そこから全国を目指す同年スイマーたちを観たときに
   1年目に対する準備の不足
というものを 目の当りにさせられた。。。。

『中学レベルと 高校レベルの差異』 というものを実感した!
それは 肉体的には もちろんであり
何よりも 闘いに臨む精神的なレベルに 飛躍的な差を感じた!

かつてのコーチが
   スイマーとしての 本格的なスタートは 高校生レベルから
という意味のことを仰っていましたが、
その意味するところは ブロック大会を通して漠然と理解したように思います。
・・・が、
『高校生からスタート』 するという真の意味合いは、
   そこに至るまでの経緯の重要性
にある と思います。
その時期が来れば 自然にそうなる・・・のではなく
また、高校の3年間の1年目を 単に 『体験のための機会』 とするのではなく、
『1年目から可能な準備』 というものは あるはずだ!
と 昨年の辛酸を舐めた経験から 思うところです。。。

歳月人を待たず・・・
指導者の方々には この言葉の意味を理解して対処して頂きたい
と つくづく思います。。。

コーチ(COACH)という言葉から来る責任を自覚されている方ならば
選手と関わった歳月 否 現在関わっているその時間の価値
というものを 真摯に受け留めた指導に至っているでしょう と思います。
そういうところへの信頼を抱けなければ
闘う準備が十分に整っている とは言えない・・・。

今年は そういうレベルでの不安から解消され
『1年目の体験』 も 持ち備えている!

いよいよ 今月末週には 県総体!
1年後の 確かな成長を 楽しみにしたい


コーチ

2010-06-02 05:00:00 | 2010年4月~

COACH(コーチ)という言葉は本来、 『馬車』 を意味しています。
やがて 指導者の役割を 『(物を)目的地に運ぶ馬車』 に見立てて
コーチ=指導者 と呼ぶようになったそうで。。。。

『選手の一人一人は 大切な荷物』   であり
『大切な荷物を 目的地まで 責任を持って運ぶ』

そういう役割が コーチという職には付されている。。。
しかも・・ 自らが運ぶべく荷物たちは
物言わぬ物体ではなく 『志を抱いた 人間』

『志』 というのは 『目標を定める』 ということであるから、
コーチの職責は 『一人一人の志を 目的地に運ぶ』 ということになる。

一方、師弟関係というものがある。
『師事』を受ける・・・という 日本的な古い体質(否 伝統的な姿勢)
それは それで 指導をする人は 『師匠』 と呼ばれるだけの
実践して教える実力者なので 『教えを請う』 という謙った姿勢が伴うのも
致し方がない。。。

スポーツの世界もいろいろで、
私がかつて現役で取組んでいたある競技界では
指導者への 競技理論指導 と 競技力のレベルアップ を計る機会があり、
特に実践力 (=手本) を重視していました。
なので・・・何が一番重要か?  というと
  指導者が指導者たるレベルを証明すること 
そういう意味で 指導者は 指導者である前に 実践者 であることが要求されました。

加齢とともに 実践(実証)が難しくなって来た指導者に残されるものは
  『現役時代の結果 と 指導者としての歴史』
結果は 即 そこに至るまでの実体験を物語っているし、
それに基づいた指導の歴史 というものが 言わば 年輪 となって
実践力が衰えたとしても 伝える時の説得力には通じる。。。。

COACH(コーチ)という言葉の由来を真摯に受け留めるならば
目的地=結果 に向かう手段と そこに至るまでの過程(課題)が
帯同者(選手)には 納得行く内容として伝わらなければ
  自分はどこへ向かえばよいのだろう?
という 不安を与えるのと同時に 無責任 と 言われても致し方ない。。。

『師弟関係』 には ある意味 従属的な厳しさを感じさせるところがあるけれども
師 となるべく人には 心技双方に それだけで納得させるものがあり、
厳しさの背景には 受け入れた者(=弟子)への 責任感が存する!

水泳界のコーチの皆さんにも
そういうレベルの高い志を発揮して頂けることを期待しています。