7月29日(日) 平成17年1月1日より 2,776日目
歩いた歩数 その距離
本日 14,109歩 9,876m
総計 38,857,249歩 27,200,074 m
ドイツ・オランダ、ベルギー.フランスパリ.ロンドン経てバーミンガムに向かう、後 183,794m
兼ねてから願っていた進藤兼人監督の映画「1枚のハガキ」が長寿会の【名画劇場】で上映されることになった。一枚のハガキは100歳でなくなった新藤兼人の「映画人生最後の作品」で、自ら脚本を書き、98歳で自ら監督して仕上げたというから、なんとしてもそのバイタリティと真髄を覗きみたいと願っていた。
あらすじは、太平洋戦争末期に徴収された100人の兵士のうち、94人が戦死して6人だけが生きて帰ってきた。その生死を分けたのが、上官が決めた「クジ」だった。人の運命が他人の引く【クジ】によって決まり、兵士の死は働き手を失った家族のその後の人生を破滅に向かわせる。
大竹しのぶの演じる家族は夫の死によって弟と結婚させられ、その弟も沖縄で戦死。そして養っていた老夫婦も相次いで死ぬ。片や豊川悦司演じる兵士は大竹しのぶの夫から一枚のハガキを託された兵士。生き延びてふるさとに帰って見れば、妻は父とともに姿を消してもぬけの殻。運命のいたずらに不遇を囲っていたが、家を売ってブラジルに新開地を求めることになり、大竹しのぶの家に、かねて預っていた一枚の手紙を届けに行く。これから先の展開が面白い。
、これ以上は見てのおたのしみだが、ブラジルに行く青年と孤高を守っていこうとする女性が結ばれるシナリオだが、100歳近い新藤兼人によくぞこんな発想が浮かんだものよと、感動した。素晴らしい作品だ。
ロンドンオリンピックで鑑賞に来る人は少ないとは見込んでいたが、久し振りでいい映画を見せてもらった。戦後の混乱したお互いの青春時代を思い出し感慨深い。と皆さんからそれぞれの熱い思いが語られた。
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