レモングラス~まっちょんのお気楽日記~

乳がん患者歴9年目。結構ベテランの域に。現在骨、頭部、肝臓転移治療中。日々の思いを気ままに、ゆったりまったり綴ります。

ありがとね、イチローさん

2009-03-25 | 日々のこと
今日も、朝からテレビのチャンネルを回して、侍ジャパンの余韻を楽しむまっちょんです。

イチローの「心が苦しくて、つらくて、痛くなって」という言葉で、
どれほどのプレッシャーだったのか、その一端が見えたような気がする。
そんな中、よくぞ延長10回オモテにヒットを打った。

私に負けず劣らず野球大好きの実家の母は、イチローの打席の時、怖くてテレビが見ることができなかったそうだ。
一番いいところを見逃してた~と言っていた。


侍ジャパンとは比べようもない話。

私は中学時代、部活でソフトボールをやっていた。
中2の県大会でのこと。
その時相手の攻撃、無死1,2塁でピンチだった。
ショートで守っていた私、微妙なショートバウンドの打球を1塁に送り1アウト。
進塁するか迷っていたランナーにタッチアウトで2アウト。
本塁に突っ込んだランナーにタッチアウトで3アウト。
トリプルプレーが成立。
してやったりのプレーで、この大会で優勝した。

かれこれ、30年前の会心のワンプレー・・・。

中3でのこと。キャプテンやっていて現役最後の試合。
延長戦、相手の攻撃、1アウト満塁。
ショートを守っていた私のところに、低い弾道のライナーが飛んできた。
ボールを落とした私、慌てて本塁に投げるが、手が縮こまり速い球が投げられなかった。
私のエラーでジ・エンド。
泣いて泣いて、みんなに申し訳なくて、「みんな、ごめん」とただ一言だけしか言えなかった。

かれこれ、30年前の後悔のワンプレー・・・。

30年も前のことなのに、鮮やかに蘇る。

それぞれの場面で、それぞれの人たちが、ギリギリした緊張感の中、プレーに集中する。
会心の出来もある。苦く辛い出来もある。
その一つ一つが、思い出になり、血や肉になるのだ。
やっぱり、スポーツっていいわ。


イチローが苦しく、つらく、痛かった中を乗り越えて、最後に神が降りてきた、と表現した。
あの姿に、どれだけ勇気を与えられたか。
私がイチローにはなれないが、少しくらい近づけるのではないか、と。
こんな私であっても、苦しく、つらく、痛くても、乗り越えられるのではないか、という思いになったのだ。

先日の診察のこと。
先生に「まだゼローダは1クール目だから今日は腫瘍マーカーの数値は聞かないよ。2,3クールしてみないとわからないんだから。」
と言ってみたものの、パソコンの画面にはまたグンと上がった数値が表示されているではないか?!
横目でみて、「あちゃ~~~。また上がってんじゃん。高度経済成長みたいな伸びやん。日本の景気もこれだけ伸びたらな~。」
なんて心の中でボケてみるが、心中穏やかではない。

数値で一喜一憂しないと思っていても、ヘタレな私。
心はグワングワン揺れる。

そんな時に見たWBC。
イチローをはじめジャパンのプレーに、闘う勇気を与えてもらった。
今日より明日、明日よりあさって・・・。
前向きな気持ちになれたよ。

ホントにありがとね。