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聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

聖マリアンナ医科大学病院に勤める研修医たちの日々の情報をリアルにお届けいたします。

病院見学お待ちしています!

聖マリアンナ医科大学病院群では、いつでも医学生や研修医の皆様の病院見学を受け付けています。 聖マリアンナ医科大学病院・横浜市西部病院・川崎市立多摩病院で病院見学できます。 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターHPもしくは 臨床研修blog内の記事をお読み下さい。 お待ちしています!

後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

指導医で左右される臨床研修

2010-10-25 23:19:47 | プログラム解説
毎年毎年新しい研修医がマッチして研修を始めます
平成16年に始まったこの制度
その年に研修した先生たちがすでに7年目を迎えます

ということは臨床指導医の研修を受ける資格を持つようになったわけです

明日から聖マリの臨床指導医WSが2日間にわたって開催されます
すでに16回を数えます

常に聖マリ全体で300名を超える指導医が臨床の現場で指導に当たっています

その指導医によって共通のポートフォリオ評価を受け
研修を行っています

簡単なようで実は一番大切なポイントです

指導医が自己流の指導方法を貫けば
いい指導医に当たればラッキーそうでなければアンラッキー?
そう言うわけにはいきません

常にある一定水準の研修環境を提供し続けないといけない
そう思います

聖マリではこの臨床指導医WSは一度取得すればいいというわけではありません
その後にアドバンスコースが控えています

このコースでは実際の評価手法やメンタルサポートの訓練も受けます
毎年毎年繰り返していくことで
常にここが臨床医の第一歩を歩み始める研修病院で
その善し悪しは自分たちの指導にかかっているという自覚を持たせていきます

また明日たくさんの先生たちと一緒に
マークショップを行いますが
とうとう必修化1年目の先生が参加するようです
それも非常に楽しみです

今後は指導医WSの内容も徐々に変えていく予定です
だってすでにマッチングによって研修した世代になってきたんですから
常に成長していきたいと思っています

では明日お会いしましょう

研修到達目標を意識した研修を提供してます

2010-08-20 20:16:34 | プログラム解説
研修到達目標のことが話題になっています
本当はその見直しも必要なんでしょうが
まだその段階にないようなので
研修医も指導医もその達成を意識しないといけないのが
この研修必修化における研修修了判定です

そこで聖マリアンナ医大病院群では
平成16年度・18年度と定期的にそれぞれの診療科で
研修到達目標を確認していただき
それぞれの研修診療科で修得できるものできないものを
きちんと一覧表にして
研修プログラムで示すようにしてきました


今までは
西部病院や多摩病院でも同じ診療科なのでという理由で
同じ一覧表を利用していましたが
やっぱり地域に特性もあって
微妙に違っていることがわかったので
次年度に向けて
西部病院や多摩病院での研修目標の確認をしてもらってます
もちろん多摩病院やほかの病院での
モーニングレクチャーや選択研修プログラムでも
同じようにどのような項目が達成出来るのか
きちんとご紹介しようとしています


ぜひぜひ一度聖マリの研修プログラムを
読んでみてくださいね

研修診療科の変更はお早めに!

2010-08-03 17:47:29 | プログラム解説
聖マリアンナ医科大学病院群の研修プログラムでは
しばしば研修診療科を変更する研修医の先生がいます
もちろんむやみに変更しているのではなく
きちんとした変更理由が必要です
自分のキャリアデザインが変更となり今後の研修診療科を変えたい
すでに研修到達目標を達成しているのでさらに向上したい
まだまだ研修到達目標が修得しきれない
どうしても偏った研修になってしまうなどなど

まずはきちんとした理由書を作成して
これまでの研修の足跡を示すポートフォリオを手にしてテューターと面談
納得したテューターの変更理由を受け入れる内容の申請書を提出
すると臨床研修センターの指導医と病院長がそれに目を通して
はじめて許可がおります

だからきちんと普段からポートフォリオは作成していないと
変更できないわけです
はい

2ヶ月前には申請していないと
審査できないので変更しようと思ってる先生方はちゃんと準備しておきましょう
では

研修プログラムの違いがわからない?

2010-07-08 20:26:11 | プログラム解説
先日多摩病院で説明会を行ったとき
実は一番多かったのがこの質問
『研修プログラムの本院一般と川崎多摩の違いはどこですか?』って質問
もちろん『横浜西部の特色は?』って重ねて質問されました

う~ん簡単にいうと
初期臨床研修の1年目をどこの病院で行うかということ
本院一般プログラムは基幹型病院である本院で1年目研修します
当然8ヶ月以上基幹型病院で研修するわけで
2年目の研修は研修診療科の選択も自由だし
さらに研修施設も横浜西部でも川崎多摩でも自由ということです

では横浜西部や川崎多摩ではどうか
1年目は協力型病院での研修ですから
どうしても2年目で8ヶ月以上基幹型病院である本院での研修となります
もちろんこの間の研修診療科は本院の診療科で自由に選択できます

さて横浜西部プログラムでは2年目に1ヶ月以上僻地・地域医療研修がありから
本院で8ヶ月研修して僻地地域で1ヶ月それ以外の3ヶ月は施設を選べます
一方川崎多摩プログラムでは2年目の僻地地域研修は1ヶ月づつ2箇所の研修
そして本院で8ヶ月なので残る2ヶ月は施設を選んで研修できます

さて
続いて研修内容の違いのポイントは
横浜西部は三次救急外来でICUでの研修は有名
本院は夜間救急外来での研修からやはりICUを含む三次救急外来の研修が好評
そして川崎多摩は一次二次救急外来での初期研修がポイント
それぞれに特色があります
研修医が初診で外来研修するというとこでは
川崎多摩がダントツかなと思います

そしてもう一つ川崎多摩での特色は
選択研修プログラムとして
研修診療科で研修しながら内視鏡や超音波検査など検査手技を診療時間内に修得できるプログラムがあることや
モーニングレクチャーが充実していて研修目標のうち共有できる内容を
新人病院職員とともに毎週ミニレクチャーしていることでしょうか

だから例えば1年目に本院で研修して2年目6ヶ月多摩で研修するように研修スケジュールを立てると
1年目で夜間救急を研修し
2年目で救急外来の初診外来を研修してモーニングレクチャーで研修目標を押さえて
さらに選択プログラムで内視鏡や超音波を修得なんてできる

ないしは
西部で研修1年目を過ごし
2年目で本院で夜間救急での研修を行いながら
3ヶ月を西部に戻るもよし多摩で研修するもの可能

もしくは
多摩で研修1年目を過ごし救急初診外来を4月から行って自信を深めて
2年目に本院で8ヶ月研修して
地域も福島県と高知県の2箇所で僻地医療研修して
さらにまた2ヶ月多摩病院で研修するなんてのもできるわけです


もともと聖マリの研修プログラムでは自由度が高いのがポイント
研修診療科は内科6ヶ月の研修期間中に3つの内科診療科が選べるし
選択必修も5つの診療科から2つ以上選べます
それ以外に2年間で研修診療科を2ヶ月づつ5つの診療科を選べるわけです
しかもローテーション時期も選べるという優れ技なので
研修医の先生方も本当に悩むみたいです

とにかくよくわからないときには
研修プログラム責任者にお尋ね下さい
このブログのコメントでの大丈夫です
お待ちしています


診療記録に残してますか?

2010-06-24 21:45:02 | プログラム解説
臨床研修においては医師法と医療法の2つを常に意識していなければいけません
医師法ではいかに研修医に研修に専念させて良医への第一歩を歩ませることが臨床病院の責務となっており
医療法ではそのような研修医を育てる病院だから加算が請求できるようになっています

研修医も指導医も医師法における規定はもちろん熟知しているはずです
ところが医療法となると・・・・?
医療法とは保険医である私たちはある程度知っておかなければいけないことが数多くあります

診療報酬いわゆるレセプト請求をチェックするようになると様々なことにあらためて気づかされます

現実日々の診療録にどのような内容を記載しておくべきなのでしょうか?

今わたしの診療科で記載している内容は次のとおり
まず毎朝の回診での指導内容
これは必ず記載しています
とくに記載内容にはその日の所見や指導医とのやりとり方針を箇条書きでいいので必ず書いておきます
研修医への具体的な指導内容
これも忘れずに具体的に箇条書きで記載しています
当直帯での出来事例えば看護師さんからの報告事項やそれに対する指示内容
指示は口頭指示であっても必ずあとで記載するようにしています
この看護師さんへの指示内容は必ず電子カルテ内にある専用の指示箋に記載しプリント出力します
患者さんや家族への説明は必ず説明用紙に記載して出力
この説明用紙に患者さんや家族にサインをしてもらい画像として取り込んでおきます
リハビリや医療相談室とのやりとりも書いておきます
もちろんきちんと記録を確認していることを書くことが重要です

これを毎日記録します
箇条書きになってもいいので毎日担当医か主治医が書いています
さらに土日の当直帯もたとえ変わりがなくても変わりなしと記載しています
そして夕方かもしくは翌朝に主治医が必ず確認したと記載するように心がけています
入院治療計画書や紹介状の返信も怠りません

とにかく主治医である立場であればなおさら毎日診療録をチェックしています

もし興味があったらいつでも確認してみてください
土日も含めてまったく記載のない日はないことが一目瞭然だと思います

そんなことできるのか?って言われそうですが
保険医なのでやらなければいけないんです
でないと加算を請求してはいけないんです

研修医を育てる研修環境を整えるためにも病院全体として取り組まないといけないことだと思います
研修医の先生方
皆さんの研修にはこのような背景もあることを知っておいて下さいね



後期臨床研修の説明会がありました

2010-06-13 18:56:09 | プログラム解説
なんだか噂では今夜あたりから雨
とうとう梅雨入りだとか
そして梅雨も明けるとあっという間にマッチングです

みんな~準備できていますか~?

今日は研修医向けに後期臨床研修についての合同説明会が開催されました
病院長をはじめ指導医の先生方の解説を聞きに多くの研修医の先生方がブースに来て下さいました

ありがとうございます

ぜひぜひ本学で後期臨床研修をと願っています

多くの臨床研修病院で研修到達目標をかなり意識されるようになってきています
いいことです

でもまだ不十分な評価で終わってしまうケースもあるみたい
う~ん困りますね~
でも大丈夫ご安心下さい

ちゃんと面談して不安な要素は解決して後期臨床研修できるようにフォローしますから
安心しておいで下さい
お待ちしています
では

研修到達目標を意識した研修を提供してます

2010-06-04 22:17:22 | プログラム解説
研修到達目標のことが話題になっています
本当はその見直しも必要なんでしょうが
まだその段階にないようなので
研修医も指導医もその達成を意識しないといけないのが
この研修必修化における研修修了判定です

そこで聖マリアンナ医大病院群では
平成16年度・18年度と定期的にそれぞれの診療科で
研修到達目標を確認していただき
それぞれの研修診療科で修得できるものできないものを
きちんと一覧表にして
研修プログラムで示すようにしてきました


今までは
西部病院や多摩病院でも同じ診療科なのでという理由で
同じ一覧表を利用していましたが
やっぱり地域に特性もあって
微妙に違っていることがわかったので
次年度に向けて
西部病院や多摩病院での研修目標の確認をしてもらってます
もちろん多摩病院やほかの病院での
モーニングレクチャーや選択研修プログラムでも
同じようにどのような項目が達成出来るのか
きちんとご紹介しようとしています


ぜひぜひ一度聖マリの研修プログラムを
読んでみてくださいね

研修診療科を変更するときにはお早めに・・・!

2010-05-29 22:16:06 | プログラム解説
聖マリアンナ医科大学病院群の研修プログラムでは
しばしば研修診療科を変更する研修医の先生がいます
もちろんむやみに変更しているのではなく
きちんとした変更理由が必要です
自分のキャリアデザインが変更となり今後の研修診療科を変えたい
すでに研修到達目標を達成しているのでさらに向上したい
まだまだ研修到達目標が修得しきれない
どうしても偏った研修になってしまうなどなど

まずはきちんとした理由書を作成して
これまでの研修の足跡を示すポートフォリオを手にしてテューターと面談
納得したテューターの変更理由を受け入れる内容の申請書を提出
すると臨床研修センターの指導医と病院長がそれに目を通して
はじめて許可がおります

だからきちんと普段からポートフォリオは作成していないと
変更できないわけです
はい

2ヶ月前には申請していないと
審査できないので変更しようと思ってる先生方はちゃんと準備しておきましょう
では

多摩病院臨床研修ニュース ~研修医の当直帯指導体制・・続けたらこうなった~

2010-05-03 08:34:16 | プログラム解説
このGWはネット上で研修病院を検索している医学生も多いのでは?
本学にもこの休みを活用して見学に来られた医学生もいらっしゃいました

有り難うございます

さてさて
西部プログラムと多摩プログラムができて1年
早いですね~あっという間
もう2年目に突入して一ヶ月が経ち
新たな研修医も来て毎日はりきっているところです
みんな頑張って欲しいもんです

さて
今日も救急災害医療センターの夜間診察室には
ちゃんと研修医の先生が張り付いています
多摩病院の研修医の当直は救命災害医療センターでの外来研修
もちろん病棟当直もあるけど
これは診療科によって異なります


救急災害医療センターの当直なので
研修医の先生は時間帯を調整して連続勤務にならないように配慮されています

しかも同時刻に複数の研修医がいないように
タイムスケジュールをしっかり組んで

時間的/身体的な負担を軽減しつつ
症例も偏らず無理なく経験すべき疾患・病態・症状を診ることができるように
一人の研修医が十分な指導を受けられるような体制を整えているのです
ね!研修医の労働者と学習者としての立場を考えてるでしょ?

その指導体制ですが
指導医も指導医WSを終えた臨床指導医が複数常駐
救命専門医だけでなく内科医・小児科医・外科医
それに整形外科医と脳神経外科医がそれぞれ24時間365日いるわけで
研修医は常にそれぞれの指導を受けることができる仕組み



指導医の方は研修医がいるとまずは診察して判断できるかどうか
研修医の成長レベルに合わせて
決して無理な指導は行わないように
きっちり日頃より指導を受けていますから

まだ診察もおぼつかないのに
『お前何考えてんだ!これはやったのか?あれは?検査は?で!診断は?』
なんて指導はいっさいないわけです

もちろんこんな指導をしたことがバレると番長の怒りが炸裂します!
最近は冷ややかな口調で
『僕の説明悪かったんですかね~ライムモデルっていうのがあって・・・』
とすぐにフィードバックが始まります
ハイ


『よし!まずちゃんと診察して記録な!』
それができていることを確認できたら
『では何を鑑別にあげたのか記録しておいて』
となる
そうなるとあとは簡単
『自分の考えた疾患を鑑別するのに必要な検査をオーダーしてみて』
そこで検査をオーダーできて初めて
『検査結果を判断して説明してみて』とか
『画像検査の所見を言ってみて』ということになる

この過程で点滴治療や処置の手技を同時に行うので
研修医は自分のレベルで無理せず当直帯をこなしている

もちろんすべてポートフォリオに記録として出力してファイリングしてるから
翌朝自分の担当指導医にみせることができる
そうなると担当指導医はこう切り出す

『せんせ!昨日はお疲れさん!』
『どれ?どんな患者さんを診察したのかそのポイントを説明してみて』
『なるほど!せんせ~はこの患者さんでできたことできなかったことは何?』
『よし!なら今度のとうちょくではどうしようと思ってる?』

この繰り返し

じつは指導医の方はっていうとあまり面倒ではない
逆に自分が担当した研修医は
『あの日当直の指導医A先生に指導を受けましたからできます!』
って感じなので誇りをもって教えるわけ

指導医も型に見える評価につながるので
結構いい仕組みだと思ってます


このような研修をずっとしてきた彼らはきっと自信もつけたでしょう
夜間救急での診療は『研修』より『労働』と受け止められやすい
でも彼らは口々に言います
『もっとここで外来研修できないですか?』
う~ん嬉しいけどね~
研修医の健康管理も大事なことなんだよ
わかってください

ということで
ますます充実した研修を送って欲しいと願いつつ
今日も当直で~す

研修スケジュールとプログラム

2010-03-11 21:44:03 | プログラム解説
正直研修スケジュールと研修プログラムの使い分けがよくわからん
って話

よく指導医の先生たちも同じように使って会話しているけど
混同して使ってるケースが多いようです
医学生も研修医もスケジュール=プログラムって感じで
そこばかり興味対象だったりしてる
う~悲しい状況
まずは
研修スケジュールは研修プログラムの一部だってこと知ってほしい
研修プログラムは臨床研修全体のこと
だから研修プログラムの中には
研修における指導体制や評価システム
研修教育環境や学習環境
もちろん処遇や宿舎などのこと
最近ではメンタルサポートや医療安全体制それにハラスメントにも
しっかりとした対応準備が整っていることが求められています
それに加えて研修スケジュールなんです

この研修スケジュールも最近では学習者である研修医に
主導権があるつまり高い選択性が求められています


これらを総合して臨床研修プログラムになるわけです

厚生労働省に研修プログラムを提出する際には
このすべてを網羅して記載して提出されなければなりません

でも聞くところによると
それでも実際の研修状況とは異なるところが多いとか

その結果この春からは新規の研修病院の申請や
新たな研修医募集数の増加はしばらく見合わせるようになったんです


ですから
研修プログラムを見てほしい知ってほしいということ
研修スケジュールだけを見て決めることは
ちょっと早まってると思います
きちんと改善しているのか
毎年とは言いませんが定期的に見直されていることが
ちゃんとそのHPからわかりますか?
なんてことを参考にするのがいいと思います

きっと国家試験の勉強とマッチング対策で大変でしょうが
その辺のところ押さえときましょうね
では

                
平成22年度臨床研修プログラムのダウンロード
聖マリアンナ医科大学平成21年度臨床研修プログラムが
PDFファイルとして手にすることができます
すでにマッチングされた皆さんには送付されていますが
指導医の先生方や
研修指導の関係者の皆さん
もしかしてなくしてしまったなんて方は
ダウンロードにアクセスしてください
なおダウンロードには登録が必要です

登録方法は臨床研修センターHPでの登録方法を解説している
臨床研修センターHPの活用
ご確認くださいね