『胡蝶の夢』第3巻はポンぺが5年間の日本滞在を終え、オランダに帰る所から始まる
松本良順は幕命によって江戸にもどり、西洋医学所の頭取(学長のようなもの)になる
ここでポンぺに指導を受けたように西洋医学所の医生に教えた
京にいる一橋慶喜の主治医となって、慶喜を治す
平戸にいた伊之助は、迎えに来た祖父と佐渡に戻る
そして佐渡の奉行が、伊之助の今までの学業や医学に興味を持ち、奉行所の侍医になる
第二次長州征伐の時、将軍家茂は軍を率いて今日に上るが、良順も軍医として同行する
家茂は江戸に戻ることなく帰らぬ人となってしまうが、良順はその枕元に付き添う事になる
この一部始終が歴史の裏側を見るようで、とても興味深い
この頃の京の都
新選組で有名な近藤勇・土方歳三・・・・・らが登場してくる
尊王攘夷がもてはやされて、攘夷派が世間の大波になっているが、幕府は開港を主張
半面、孝明天皇は開港している横浜を閉ざせと言う
複雑な幕末のさまざまな出来事が、事細かに書かれていて、何度も言ってしまうが司馬遼太郎の本のすばらしさに感銘を受ける
スゴイです!!