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プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

南へ

1918-05-18 | 日本滞在記
1918年5月18日(旧暦5日)

 這うようにのろのろと走るので疲れてきた。そのうえ、四号室のひっきりなしに続くおしゃべりがうるさく、スペイン語と『彷徨う塔』〔日本滞在中に書きあげる短編小説〕に集中できずに腹が立つ。

 今日はかなり北上して、リャザンと同緯度まで達したが、それもここで終わりだ。これ以上、北には行かない。これからはブエノスアイレスまで、ひたすら南下だ。

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