プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

日本人

1918-07-20 | 日本滞在記
1918年7月20日(旧暦7月7日)

 あちこちを散歩した。軽井沢はとりたてて美しいわけではないが、本物の日本の田舎で過ごすのは気持ちがいい。主人夫妻は親切で、新しい音楽に専念しているが、子供たちが忌わしくわめき散らすので腹が立つ。感心なことに、日本の子供たちはまったく叫んだりしない。概して日本人は幸せそうで、ニコニコしていて、決して口論などしない。心の内を隠し、ずる賢いところさえなければ、まったくもって魅力的な人々だろうに。


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