エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

土人保護法

2020-11-25 08:18:27 | “アイヌ文化”関連

北方四島は日本固有の領土だ!」 果たして、そんな主張は 国際的に承認されるでしょうか?  確かに 1869年、アイヌ人の聖地 “蝦夷”(エゾ)を、明治政府は日本に統合し “北海道” と命名しました。 しかし 昔(151年前)だからと言って 統合という名の “収奪” が、人道的に許されるでしょうか? 明治政府は、1899年に “土人保護法” を制定しアイヌ人を日本人と同化させる奇策に出ました。 要するに、“アイヌ民族” は 元々存在しない「日本人が縄文時代から蝦夷の地を守って来た」と、世界にアピールする愚策です。 その為に、アイヌ人の墓を掘りおこし “DNA 鑑定” する悪事(国が関わる犯罪)に手を染めています。 日本人とアイヌ人の血の繋がりを 立証したかったのか? 結果、一切 血筋は無し!(お粗末) 

そんな愚策は、日本人よりロシア人の方が良く知っています。 “日露戦争” で奪い取られた領土が「第二次世界大戦後 “サンフランシスコ条約” によって返還された」その事実は、揺るがないのです。 条約の署名捺印で、政府が日本の領土を間違えたのか? それは、条約を覆す為の方便です! 

2007年「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されました。「先住民族が収奪された土地や資源の原状回復と補償を受ける権利」を、国連が決めたのです。 そんな国際社会の流れを、日本政府は受け入れたのでしょうか? 全く、国連の採択を無視しています! 実行したのは「旧土人保護法」を廃止して「アイヌ文化振興法」を、形式的に設けただけです。 一体それが、アイヌ人に対する “補償”・“賠償” になるのか理解できません。 政府は、国益の為に国連を最大限に利用します。 しかし、国益に叶わない案件は聞く耳を持ちません。 それは、二枚舌外交です。 日本の良識が問われます!

◎ 蝦夷地の先住民族「アイヌ」


【 旧土人保護法 】

◍ アイヌの共有財産は、北海道庁長官が管理する。
◍ 自由な土地の売買や小作権設定の禁止。
(アイヌの土地没収)(収入源の漁業・狩猟の禁止)(日本語使用の義務)
(日本名へ改名)(戸籍の編入)
◍ その上で、土地・医療品・埋葬料・授業料の供与。
◍ 供与に関する費用は、アイヌの共有財産から徴収。

明治政府は、“土人保護法” でアイヌの “地位” も “財産” も “人権” も、全て奪い取ったのです。 

私は、“日本人” である前に “北海道人” と 自負しているから言うのです。 どこに、アイヌに対する “誠意” があるのでしょうか? “アイヌ人” を “日本人” に “同化” させる為、全てを奪って “日本名” だけ与えた。 それを “侵略”・“奪略” と言わずして、何と言うのでしょうか?

◎ 民族共生象徴空間「ウポポイ」

2020年、国は「道南・白老町に、アイヌの為に “民族博物館” を 建てて遣った。 “ウポポイ” で、過去の無礼(奪略)を清算したい」 ご立派な “政策” です。 それで “アイヌ民族” は、喜ぶでしょうか? 寧ろ、彼等の心情を “逆撫で” するだけです! “国連” は兎も角、良識ある世界の人々に軽蔑されます。 「民主主義国・日本は、基本中の基本 “人権問題” &  “民族問題” を、21世紀になっても 解決できないのか」と! 

沖縄県民(琉球人)も、アイヌ人と同じ “冷遇” を受けていると思います。 数年前、ヘリパットの建設に反対する沖縄県民に対し、若い機動隊員がフェンス越しに「土人が・・・」と罵ったのは 記憶に新しい。 機動隊(警察)の中に、“偏見” “差別” を 啓蒙する指導者が存在する証です。 そもそも「土人保護法」をつくったのは、“明治政府” であり 我々 “日本人” なのです!