エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

晩秋の「洞爺湖」

2020-11-03 08:25:54 | 旅行・地域
今年の北海道(道南)は、温暖で “初冬” に至っていません。 本州と同じ “晩秋” の様です。 寒暖差が少なく 中途半端な 紅葉 が、今でも見られるのですから、おかしな気候です。 これもまた、“地球温暖化” の影響でしょうか? 「暖冬異変」は、異常気象を齎す場合が多々あります。 来年の気候が心配です!
  
◎ 穏やかな「洞爺湖」中央が “中島”


洞爺(とうや)の語源は、勿論 アイヌ語 です。 “ト”(湖)・ “ヤ”(集落)ですので、“トヤ” が 正しい発音だと思います。 “ト~ヤ” と言っても問題はありませんが、アイヌ語で “洞爺湖” は「に接する集落の」と、変な日本語訳になります。 その洞爺は、戦後 北海道の観光地として人気がありました。 50年ほど前は、一年中 大盛況 でした。 しかし 洞爺湖温泉 は、常に爆弾を背負っています。 それは、暴れ山「有珠山」です。 1977・2000年 大きな噴火で、その都度 観光地の人出(客)を失うのです。 次の噴火は、目前に迫っているので不安です。

◎「有珠山」奥が 洞爺湖温泉街(伊達市から)
 
 
有珠山 は、1,000メートルに満たない低い山ですが、20~30年ごとに噴火を繰り返す 暴れ山 です。 過去の爆発で、大きな被害が出ています。 何が危険かと言うと、近くに 国道37号・高速道路・JR(室蘭本線)など 北海道の大動脈が寸断される事です。 2000年の噴火では、約 3ヶ月ほど不便な状況が続きました。 特に被害を被るのは、洞爺湖周辺です。 私も、何かと苦労しました。 兎に角、“新型コロナウイルス” より厄介?な 自然現象 です。 

◎「洞爺湖」高台から望む “中島”


 洞爺湖の中央に、“中島” があります。 無人島ですが、300頭程の “蝦夷シカ” が生息しています。 決して、何百年も前から住み着いていた訳ではありません。 新天地(エサ)を求め、泳いで 5キロ程の湖を渡った様です。 当然の如く エサが不足したり、繁殖期が近付くと若い雄は 泳いで中島を去るのが、自然の掟なのかも知れません? 洞爺湖周辺は、シカ や キツネ は多いのですが、危険な ヒグマ は(滅多に)出ません。 安心して、観光できます。
      
◎ 湖畔には、無数の彫刻が展示されています。 



 
支笏湖・洞爺湖(国立公園)は、真冬でも凍らない湖として有名です。 その理由は、湖の深さに関係がある様です。 面積は 琵琶湖に大きく劣っても、水の量は大差がないそうです。(それ故、凍結しない) 雪解け水が多いのが原因でしょうか? 水温は低く 綺麗です。 夏でも湖は 15℃程度ですから、キャンプに来ても 裸で泳ぐのは危険です! 

“新型コロナウイルス” の影響で、“洞爺湖” への観光客は激減しています。 お国の政策 “Go To トラベル” が始まっても、洞爺湖温泉街の客足は 伸びていません。 今は、中国人 も 韓国人 も来ていません。(狙い時です) 当地の観光関係者ではありませんが、有珠山 の噴火前に「是非 お出で下さい」