エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

KY(空気が読めない)

2020-11-07 08:23:40 | “アイヌ文化”関連

世界中に、領土や植民地の問題があります。 特に 島国・日本は、尖閣諸島(沖縄県)竹島(島根県)北方四島(北海道)が、長年 政治問題になっています。 そこには、歴史的に「日本人が住んでいた」「日本が統治していた」など、何らかの関わりが必要になります。 勿論 固有の領土と証明されると、島の所有権と同時に 漁業権・地下資源 の独占が認められます。 ですから、近隣諸国が島の争奪戦になるのは当然です。 問題は 尖閣や北方領土を、日本政府が領土と主張するから、厄介な衝突が起きるのです。 
尖閣諸島 琉球人 が統治し、北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)は アイヌ人 が統治していた事実を、証明する冪です。 先住民族の了解の上で、日本の領土と主張する必要があります。 
果たして “琉球王国” や “蝦夷地” は、何百年前から “日本” が統治して来たのか? 日本国の地権を強調すれば、些か矛盾が生じます。 何故なら、明治政府が “アイヌ民族” や “琉球民族” を日本に帰属したのは、今から150年ほど前です。 1000年前から日本の領土と主張しても、“歴史” が否定します!

◎ 緑「サンフランシスコ条約」で 日本統治を放棄した島々


私は、日本人として北海道人として、領土問題に疑問があります。 アイヌ人を 150年以上 虐げてきながら、どうして北方領土は日本固有の領土と主張できるのか? 先住民族アイヌ を日本人と認めず、北方四島は日本の領土と言い張る論拠が分かりません? 縄文時代の遥か昔から、北方四島で暮らしていたアイヌ人を無視し、戦前 20~30年ほど 島を支配した日本人だけが 地権者と言う考え方が、どうしても理解できません! 「お前は日本人だから、都合のいい政策に賛成すれば利口だ」 そして「返せ北方領土」を “唱えていろ” と言われても、合点がいきません!

私は 領土問題に対し、 KY(空気が読めない) 愚か者です。 しかし 北海道人として、政治に翻弄されたくないので、敢えて言うのです。 北海道には、北方領土問題に詳しく 利権に長けた “政治屋” がいます。 北方四島の内、二島でも返還が叶えば 己の 地位 も 名 誉も、同時に金も稼げると躍起になる時代錯誤の政治家が居るのです。 贈収賄で懲役を受けてながら、現在 国会議員として返り咲いています。 そんな輩(犯罪者)の口車に乗る位なら、北方四島 の返還は望みません。 この考えは、私の独断ではありません。 アイヌ人の総意と、合致しています! 

1951年、サンフランシスコ平和条約で日本は、南樺太(現・サハリン)と北方四島(択捉・国後・色丹・歯舞)の所有権を放棄しています。 その結果、南樺太 の 40万人 と 北方四島 の 1万3千人の日本人は、やむなく本土に帰還しました。 しかし、先住民族であるアイヌ人の記録は、全くないそうです。(そんな馬鹿な) 日本政府は 北方領土を主張しながら、先住民族の存在など無視しているのです。 ロシア政府は、日本人に対し “北方四島” の帰還は認めていません。 しかし “アイヌ民族” の帰還に対し、寧ろ歓迎の意向を示しています。 ロシア人の誠意が、日本人に通用しないのが 不思議です。

◎「ウポポイ」は 何を目指すのか?

2020年、道南の白老町に “民族共生象徴空間”「ウポポイ」が、政府の肝いりで建設されました。 近代的で、立派な建物です。 しかし 政府の目的は、延期になった “東京オリンピック” に関わる “観光誘致” が全てです。 そこには、“アイヌ民族” に対する長年の謝罪などありません。 「お前達の悲願だった、博物館 を建てて遣った」と、アイヌ人を卑下する “箱物” です。 
観光客の中に「アイヌ人の “小遣い稼ぎ” が 目的の施設か」と、批判する声があるそうです。 白老町には、百人足らずのアイヌ民族しか居りません。 「ウポポイを建てて遣った。後の運営はお前達に任す」では、彼等には大きな “重荷” です!(北海道在住のアイヌ民族は、国勢調査で僅か 1万3千人) 150年余 日陰の生活を強いられ、急に「ウポポイ」で  “スポットライト” を当てられ、彼等に何が出来ますか? 「お前達は、アイヌ語も喋られないのか」と言われ、何と答えたら良いのでしょうか? 
アイヌ人は「生きる為に、言葉を捨てた」とは言いません! KY 黙して語らない彼等を 察して下さい。