エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

もしも「大噴火」が 起きたら

2020-07-18 07:48:39 | 旅行・地域
日本にある110の火山が、活動期に入っている様に感じます。 「御嶽山」・「阿蘇山」・「浅間山」・「箱根山」・・・、不気味な“マグマ”の動きが気になります。 北海道は、特に噴火の確立が高い 日本13山 の内「十勝岳」・「樽前山」・「有珠山」・「駒ヶ岳」があります。 その中の「有珠山」は、我が家から10キロ弱と近く、不気味な存在です。 過去のデータ(25~30年周期)から、噴火の警戒期に入っていると思います。 

有珠山」は、1910年(明治43年)・1977年(昭和52年)・2000年(平成12年)、大規模噴火を起こしています。 1943年(昭和18年)の「昭和新山誕生(有珠山の一部)を含めると、100年程で4回の大地殻変動があった事になります。 2000年の噴火は、情報伝達と住人避難が徹底され人的被害はありませんでしたが、約5か月の火山活動により噴石や泥流で現地は大混乱でした。 教訓として、火山の噴火から逃れる事が出来ても、長引く火山活動で周辺住人の生活は、暴れ山の鎮静を見守る以外に方法はないと確信しました。 火山列島日本の、永遠に続く宿命かも知れません! 

 ◎ 2000年に噴火した“有珠山” 噴火口は、虻田町と洞爺湖温泉街の中ほど。



有珠山噴火は、我が家から近いので“危険な山”と考えています。 しかし、地理的条件や気象状況により、過去の噴火で大きな被害はありません。 だからと言って、噴火を甘く見ている訳ではありません。 我々にとって 一番危険な山は、町から目視できる道南「駒ヶ岳」なのです。 噴火湾の対岸にある「駒ヶ岳」は、300年以上大きな噴火を起こしていませんが、日本で一二の大爆発を起こした恐ろしい山なのです。 要するに、10キロ弱の有珠山より100キロ強の「駒ヶ岳」が、危険な場合もあると言う事です。 
1640年(380年前)、“駒ヶ岳”が大噴火し“山頂崩壊”した様です。 その結果、大量の岩石や泥流が“噴火湾”に流れ込み、対岸の「現・室蘭市」から「現・伊達市」の海岸線に、30メートルとも言われる“大津波”を齎したのです。 文字を持たないアイヌ人は、記録を残していませんが、口伝えで全ての村落が流され、大勢の人命が失われたと伝えられています。 まるで、「島原大変・肥後迷惑」(雲仙岳の眉山が山体崩壊し、対岸の肥後・熊本に大津波被害を齎した)と同じです。 大噴火が恐ろしいのは、山までの距離ではなく山の特徴・特性です。 「大きい山だ」「美しい山だ」と眺める距離に、危険が存在するのです。 ただし「阿蘇山」は“別格”です!

◎「駒ヶ岳」大沼公園から望む“山頂崩壊”前の予想図

歴史上、日本最大の噴火は「阿蘇山」の様です。 正確な記録がない(縄文時代)為、噴火の規模は分かりませんが、噴煙(火山灰)は“北海道”にも達し堆積層が残っています。 もしも 今「阿蘇山」が噴火した場合、九州はおろか日本中が火山灰で覆われ、“機能不全”に陥ると思われます。 まるで、“ノストラダムスの大予言”「空から魔王が降りて来る」です。 
富士山」噴火”も恐ろしい。 1707年(宝永4年)の噴火から、300年が過ぎました。 2011年の“東日本大震災”以降、不気味な地殻変動が続いている様です。 規模は小さいとしても、“宝永大噴火”レベルの噴煙を吐き出せば、関東圏は火山灰に覆われ、政治・経済・人々の暮らしは、全て遮断されると思います!

ネガティブ”な話ですが、近年(戦後)の“地球環境”は乱れに乱れています。 “地球温暖化”に始まり“新型コロナウイルス”まで、人間の英知で解決できない複雑な問題が多発しています。 「天災は忘れ頃に遣って来る」災害警句「寺田 寅彦」・著書「中谷 宇吉郎」が、昭和初期に唱えています。 しかし、時代(特に科学)は激変しました。 毎年の様に“異常気象”が、続いているのです。 「見ぬふり・聞かぬふり・我関せず」で、良いのでしょうか? “異常”が“日常”であれば、“世も末”です! やはり「“自然”と“科学”は 相反し、モラルなく“共存”できない」かも知れません。