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エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

北海道の「きびだんご」

2020-09-20 08:59:26 | 旅行・地域
童話 “桃太郎さん” でお馴染みの “きびだんご” は、栄養価の高い稲黍(いなきび)を原料にした子供に人気のお菓子です。 我々道産子が、幼い頃から口にしていた“きびだんご”は、円形ではありません。(角型) 製造元は、札幌市から東へ 30キロ程の栗山町で、100年以上前から 谷田製菓 が 造っている北海道名物 “きびだんご” です。 本家(岡山県?)の“きびだんご”と、形は違いますが 素材は優っていると思います。 板状で ほのかに稲黍の香りが漂い、柔らかい餅の様な食感は 万人受けする“お菓子”です。
我々の小学校時代、一番楽しみな行事は“遠足”でした。 弁当と水筒を背負い 片道 3時間ほど歩くので、途中で小腹が空きます。 休憩と“おやつ”が、最大の楽しみでした。 “おやつ”の定番は、キャラメル・チューインガム 勿論 “きびだんご” です。 当時 板チョコはあったものの、薄くて割れ易く遠足に向かなかったと 記憶しています。 “バナナ”は高く(現在の値段で 1本 500円位)、学校指定の金額(30円~50円?)で 買えなかった思います。 楽しい遠足で何を歌ったのか? { 夕焼け小焼け } { ウサギとカメ } { 校歌 }  それでは、歩く“テンポ”が 狂います! おそらく、{ 桃太郎さん } だったと思います?     
 
♪ 桃太郎さん・桃太郎さん~ お腰に付けた “きびだんご”~ 一つ私にくださいな~ あげましょ・あげましょ これから鬼の征伐に~ ついていくなら あげましょう~ ♪ 

◎ 北海道名物・谷田製菓の「きびだんご」
  

私は、幼い頃から稲黍の味と香りが好きでした。 母親に頼んで「稲黍ご飯」や「稲黍おはぎ」を作って貰いましたが、多くても年に 2~3度程でした。 昔から、稲黍の生産量は少なく中々手に入らなかった様です。 何せ、胡麻と同じくらいの大きさしかないのです。 美味しいからと言って、ご飯と同じ様に大量に食べる事は出来ません。 正に、稲黍は極少であり希少な 栄養価が高い穀物だと思います。

北海道は、大手菓子メーカー(六花亭・石屋製菓・ロイズ・柳月・他)が多く、ユニークで美味しい “お菓子” が 豊富です。 その中に わかさいも があり、私が最も馴染んで来たお菓子です。 “わかさ”とは、創業者の「若狭」で、“いも”は「焼き芋風お菓子」を意味します。 独特なのは、原料が全て 大福豆 で“サツマイモ””や“ジャガイモ”は使っていない事です。 サツマイモの繊維質を食感で出す為、中に極細の昆布を練りこんでいますが、知らない人は異物と勘違いし取って食べる様です。 本当は、昆布が“味噌”(隠し味)なのです。 昆布の塩分が、微妙に旨味を出すのです。「わかさいも本舗」は、洞爺湖温泉の製菓工場を中心に数件の店舗がありますが、度重なる有珠山の噴火で業績は芳しくない様です。 2000年の噴火では、工場も店舗も泥流で破損し、再起が危ぶまれました。 今は 元気です。 “洞爺湖温泉”は 火山の恩恵もありますが、自然(火山噴火)に翻弄された歴史が現在も続いています。

◎ 洞爺湖温泉名物「わかさいも」


* 北海道の老舗「きびだんごの谷田製菓」「わかさいも本舗」ホームページを参照下さい。

羊蹄山の伏流水

2020-08-19 08:14:32 | 旅行・地域
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北海道より「暑中お見舞い申し上げます
現在、本州各地で「40° を超える猛暑に見舞われている」と、ニュースを観ながら心配しております。 お身体をご自愛ください。 自慢ではありませんが、当地は夏でありながら 25°オーバーの気温は数日でした。 既に、秋の気配です。 ただし、この気候は道南の沿岸部に限定されます。 札幌・旭川・帯広などの内陸部は、本州並みの暑さが続いています。

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夏と言えば、涼しい話題があります。 水温 6,5°冷たい水です。
我が家から北へ車で 30分ほど、“羊蹄山の伏流水”が吹き出す公園があります。 勿論、日本名水“100”に選ばれています。 羊蹄山の東裾野“京極町”・西裾野“真狩村”と山の麓全体が、美味しい水に恵まれる地域です。 水を汲むのは無料なので、1年中 大勢の人で賑わっています。 京極町は、例年 中国や韓国から観光で訪れる人達(今年は自粛)で、夏は大盛況です。 我々には 只の水ですが、観光客には珍しいのかも知れません。 真狩村は、水源まで車の乗り入れが可能で、水を大量に汲む人が訪れます。 とにかく、冷たく美味しい水です。 塩素など、不純物が含まれていないのが Goo! ウイスキーや焼酎の水割りに最適です。 中には 喫茶店やラーメン店が、営業用に大型車(またはトラック)で運んでいます。 たかが“伏流水”ですが、貴重な“”です! 

◎「蝦夷富士」と呼ばれる「羊蹄山」
  
 
羊蹄山の伏流水

≪ 水の成分 ≫ 北海道保健所データ
 
PH値・・・ 6,40mg/L 
鉄・・・ 0,05mg/L 
亜硝酸性窒素・・・ 0,22mg/L 
塩化イオン・・・ 6,70mg/L 
過マンガン酸カリウム・・・ 0,20mg/L

特長 〗水温:一年中 約 6,8° 噴出量:一日 約 7万トン

◎「京極町」の 吹き出し公園
(小さな画像しかありませんでした)

京極町は、伏流水の吹き出し口周辺が 樹木に覆われているので、夏は2~5℃気温が低く感じます。 ただ、それだけです。 冷たくて美味しい水が、唯一の売りです。 大きな公園になっているので、駐車場(バス100台・乗用車1000台以上)レストランや屋台が充実しています。 観光地になっている為、地元の人達は水汲みを遠慮している様です。 入り口のレストランは、北海道名物“ジンギスカン”が 安くて旨いと人気です。 

◎「真狩村」の 水汲み場
 

真狩村は、駐車場から水汲み場まで近く、蛇口が多数あるので車への積み込みが楽です。 駐車場は 数百台分ありますが、いつも満杯です。 喫茶店やラーメン屋が、大量にトラックで汲んで行くのが目立ちます。 私も、この水汲み場を利用しています。 こちらは 農園の私有地で、農産物を販売しています。 秋は、真狩名物の“ジャガイモ”(キタアカリ・トウヤ)珍しい“ユリ根”が安く買えます。 北海道一の“ジャガイモ”・“ユリ根”ですから、日本一かも知れません。 敷地内にある 伏流水を使った“豆腐”も、人気があります。

白いクマの物語

2020-08-03 08:52:24 | 旅行・地域

14年前(2006年)、驚きのニュースが飛び込んで来ました。 「北米カナダのバンクス諸島で、“ホッキョクグマ”(シロクマ)と“グリズリー”(ヒグマ)の ハイブリッド・ベア(混血熊)を発見した」とのスクープでした。 クマの捕獲許可を持つハンターが、カナダの草原で標的のクマを発見し、射殺の上で持ち帰ったそうです。 剥製にする前に、検査機関に持ち込んで DNA鑑定をしたところ、そのクマは 雌のシロクマと 雄のヒグマにより生まれたらしいとの事でした。 不可解です。 如何にDNA分析技術が進歩しても、射殺したクマの遺伝子を調べたところで、その両親を特定できる道理がありません。 DNAによる親子鑑定は、親と子の遺伝子の比較であり、1頭のクマで調べる事は不可能です。 例えば、迷子の幼児のDNAを分析すれば、親が「◯◯町△△番地の X さん」と、分かる筈がありません。 そんな所に、情報操作の疑いを持ちます。 そもそも 10年以上経って、混血熊の新たな情報が入って来ない事が最大の疑問です!

◎ “アルビノ”は、生存競争で不利に働く。(ヒグマの兄弟)


10年ほど前、北方四島の国後島や北海道の東部で、“白いクマ”が度々目撃されています。 これらの“クマ”は、ハイブリッド・ベアではなく“100% ヒグマ”です。 なぜヒグマが白いのかと言うと、鮭を捕獲する為の保護色の可能性があります。 しかし 白いクマの個体数が少ないので、別の理由が考えられます。 それは、“アルビノ”です。 アルビノとは 先天性の白皮症で、野生動物の多くで見られる“突然変異”です。 その発生確率は、数千分の1ですから珍しいと言えます。 ホワイトライオンやホワイトタイガーなど有名ですが、タヌキ・カンガルー・ゴリラなど動物全般に見られる遺伝子の変異です。 その特徴は メラニン色素が乏しい事で、皮膚や体毛が白く 瞳は毛細血管が透けて見えるので赤色をしています。 白いクマがアルビノかハイブリッド・ベアか、判別するのにDNA鑑定は必要ありません。 白い毛に惑わず、皮膚の色を見ると 一目瞭然です。(野生のクマですから、触って確認するのは無理です) シロクマの皮膚は 黒で、メラニン色素が欠乏している訳ではありません。 シロクマは、“突然変異”でも“アルビノ”でもないのです!      

アルビノ現象は、人間にも存在します。 肌が雪の様に白く、髪の毛は白またはグレーで、瞳は光の関係で様々な色に変わるそうです。 特に女性は目立つので、世界で活躍するスーパーモデルに、何人かアルビノがいる様です。 黒人がアルビノの場合、当然 肌の色は白です。 勿論、日本にもいます。(推定 6,000人) 私の知り合いにも、アルビノの特徴を持った男性がいます。 彼は、肌が白く髪がグレーで瞳が青に近い黒です。 やはり 他の人と異なる体型に、常日頃 悩んでいました。 今は“心機一転”、 髪の毛を黒く染めて元気に暮らしています。
思えば、白人の多くはアルビノかもしれません? 肌が白く・瞳が青で・髪がグレーないしブロンドは、“アルビノ”の特徴を全て備えています!

◎ アルビノ・エンターテイナー「K・K」


“白い毛のヒグマ”や“白い肌の黒人”が、珍しいのではありません。 スクープ 欲しさに “アルビノ”(先天性白皮症)を“ハイブリッド”(混血)と偽り、“似非情報”を垂れ流す面々(報道)が、“モラル”なく愚かなのです!


幻の“柾葺き屋根”

2020-08-01 08:10:39 | 旅行・地域

60年ほど前 北海道の住宅は、ほとんどが“柾葺き屋根”でした。 その歴史は、明治時代の蝦夷地・開拓者の中に“屋根職人”が居り、開墾の傍ら副業として始めたと言われています。 なぜ、土を固めた“瓦屋根”でなかったのか? おそらく 当時の豪雪(現在の数倍)に、重い瓦では柱や梁が耐えられなかったと思います。 また、台風の被害が少ないのも、理由の一つと考えられます。 そこで、軽く加工し易い“エゾマツ”や“トドマツ”を薄く裂いた“”を、屋根の仕上げ材として使ったものと想像します! 

柾葺き職人”は、我が町に10人程いたと思います。 子供の頃は、職人の仕事を興味深く観察したものです。 丸太を1尺(30㎝)位にカットし、皮を剝いて幅の広い“刃物”で1分(3㎜)ほどの厚さで“柾目”に裂きます。 その手際は、まるで機械作業の様でした。 一軒の屋根に敷き詰めるのですから、大量の“柾”が必要になります。 柾が完成すると、厚めの板を下地にした屋根に、仕上げ材として柾を張るのが職人技でした。 左手で柾を並べ、右手に小さな金槌を持ち釘を打ち付けるのです。 その速さは、驚きでした。 一握りの小さな釘を口に含み、金槌を持った手で釘で柾を止めて行くのです。 口の中で釘を回転し、釘先を唾液で湿らせ 柾に付着するのです。 その口技で、機械の様な連打が可能になります。(素人の10倍速以上?) 正に 神業でした!

◎ 北陸では「木羽葺き」と言う様です。

Masa

“柾葺き屋根”の欠陥は、傷みやすく雨漏りが多い事です。 その都度 修理するのは大変で、応急処置しても家の天井は雨漏り跡が至る所に残り、ボロ隠しに新聞を何重にも貼っていたのが 記憶にあります。 朝起きて 天井を見上げると、去年?のニュースが読めました。 “柾屋根”の恐ろしいのは、火事です。 近隣で火事があると、火の粉が燃え易い“柾”に飛び火するのは、避けようのない現実です。 屋根材に 可燃物があるのは、明らかに危険です。 当時“火の用心”は、教育・躾(しつけ)の原点でした。 地震・雷・火事・親爺と 恐れられた原因が、そんな所にあったのかも知れません!  

そんな“藁葺き屋根”は、昭和30年頃に激減しました。 原因は、“トタン(薄鋼板)”の普及でした。 耐久性があるトタンは 雨や雪に強く、瞬く間に“藁葺き屋根”の座を奪ってしまったのです。(柾屋根の上にトタン板を張る工事は簡単) 残念ながら 神業と思っていた職人の仕事は、トタンの出現によって終焉してしまいました。 その後、北海道の屋根は高価な“”に変わる事はありませんでした。 何故なら 地震の多い日本において、柱や梁が耐えられない程の重い”瓦”は、“柾”より危険と判断したと思います。 正しい判断だと思います。 「頭でっかち」は、不安定なのです。 今では トタン屋根が、北海道の文化になっています! 

◎ 北海道では珍しい“瓦屋根”

       

“瓦屋根”の重量は、坪あたり“170キロ”になる様です。 仮に50坪の屋根であれば、8,5トン+化粧瓦+モルタル=“10トン”近くなります。 その上に“”が積もれば、屋根の重量は 20トン以上になる筈です。 木造家屋の限界かも知れません! 
北海道で使われる“カラートタン”であれば、縦葺きにしろ横葺きにしろ“500キロ”前後と、極端に軽い。 何よりの利点は、施工時間が短い事です。 50坪程度なら、職人が 5~6人で一日もあれば、雨から家を守る事が出来ます。(仕上げは 2~3人で 3日ほど) 「トタンやガルバリウムは、屋根裏の温度が上がり過ぎる」その問題は、断熱材によって解決できます。 

“777” と “999”

2020-07-26 08:53:32 | 旅行・地域

“道路”の話です。 日本中に、様々な“車道”があります。 橋のない(舟が必要な)道路や、長い階段の道路もあります。 呼び名は、“高速道路”・“国道”・“県道”など、番号で区間や距離が分かります。 北海道の場合は、“県道”と呼ばず“道道”です。 舗装道路は 冬場のスリップを考慮し、撥水性の高いアスファルトを使用しています。 それでも 雪解け時は、寒暖により亀裂が生じ 至る所凸凹です。 道幅が広いのは、排雪を考え余裕を持たせた為です。   

我が家から北へ10キロほど道道“97”号線を走ると、国道“230”号線に繋がる7,9キロの“農道”が現れます。 そこが、道道“777”号線です。 ギャンブラーにはラッキーナンバーですが、道道“777”号線を通れば“運気”が上がる事はありません。 国道“230”号線まで、ジャガイモ・ビート(甜菜糖)畑と数軒の農家があるだけです。 国道に出て7~8キロ走ると、“ダイワルスツリゾート”が現れます。 スキー・ゴルフ・遊園地など、北海道でも大規模な観光地です。 



珍しい道路として、道道“999”号線があります。 「松本 零士」のアニメ“銀河鉄道 999”の様に“語呂”がいい。 我が家から西に 50キロほど、今金町の“美利河ダム”から延びる道道“999”号線で、8,2キロ走ると終点“ピリカ温泉”(美利河二股自然休養村)に突き当たります。 明治時代、偶然 役人が発見した温泉です。 日本唯一の長万部町“二股ラジウム温泉”から約10キロと、泉質が似ていると思います。 カニカン岳(981m)の麓で、登山客の山小屋を兼ねた“奥ピリカ温泉”は、現在 老朽化で休業中です。 宿泊は出来ないものの、露天風呂に入るのは自由な様です。 不便な所ですが、登山や温泉好きな方には魅力的だと思います。 道路は、整備されています。 ただし 11~4月まで、閉鎖されます。


◎ 名湯「奥ピリカ温泉」入浴無料の“露天風呂”



北海道は他県に比べ面積が広いので、道路は複雑に網羅されています。 国道・道道・農道・林道・・・、高速道路を除外しても無数の道路網があります。 “国道”の最終は452号で“道道”は1178号と、夥しい数になります。 まるで人体における 動脈・静脈・毛細血管の様です。 どの血管が、切れても・詰まっても、大変です。 車の場合は、交通がストップしたり事故を起こす事と同じです。 北海道の場合、厳冬期の“猛吹雪”や“ブラックアイスバーン”など、天候によるトラブルも少なくありません。 やはり 冬場の“雪”・“吹雪”が、最大の問題です。 雪が原因で、事故を起こしたり怪我をするのは、“北国ドライバー”の避け様のない“ハンデ”です。 なお、道道“777”号線と“999”号線の中ほどに、日本一の秘境駅「小幌」信号所があります。 YouTubeで、“777号線”・“999号線”・“小幌駅”を検索すると、動画を観る事が出来ます。 興味がある方は、ご覧ください。