今回の旅の主要テーマは山陰地方の植物園・花公園の訪問です。
しかし、植物園だけを目的として数百キロも車を走らせるのは勿体ないので、その時々に最盛期を迎えた花の名所なども同時に訪ねることにしていました。
特殊な場合を除いて、植物園は季節を選びませんので、どのタイミングで訪問するかには拘りません。
しかし、その土地々で最盛期を迎えている花は、次に訪ねた時にも満願の笑顔で迎えてくれる保障はありません。
ルートの詳細を決定する場合は、現地での花の開花状況を優先しました。
そして今現在、最盛期を迎えている花はヒガンバナです。
私のホームページ「PAPYRUS」では、島根県安来市のヒガンバナ群落を名所としてリストしていました。
此処までの状況から考えて、安来市のヒガンバナ群落はきっと最盛期を迎えているはずです。
ということで、次は安来市広瀬町に向かうことにして、「とっとり花回廊」の駐車場でナビへ目的地を入力して車をスタートさせました。
多分、県道1号線を走ったのだと思います。
田園地帯を抜けて、1時間ほどで法勝寺川を渡りました。
その時上流に目をやりますと、赤い曼珠沙華が川の堤を赤く染めていました。
ちらっと見て、群落はかなりの規模であると思えました。
橋を渡って直ぐに左折し、堤防の砂利道を上流へ向かい、群落の様子を観察します。
どうやら、右岸の桜並木の下の花密度が高いようです。
最初の橋から二つ目の橋でユータンして右岸に渡り、堤防のヒガンバナの様子を見ながら、ゆっくりと下流へ向かいました。
桜並木もなかなかのもので、その並木の両側にヒガンバナが数百メートルに亘って咲き連なっていました。
川の反対側の堤の斜面はグリコの工場敷地に接しており、そちら側の曼珠沙華もご覧の通りでした。
しかし、川に面した斜面のほうが花の密度は高いようです。
元の橋まで戻り、桜並木を振り返ると、その両側にヒガンバナの群落を確認することができました。
こんな並木道を朝晩散歩できたら、それだけで心地よい日々が過ごせそうです。
思いがけなくヒガンバナの花群れに出会うことができました。
この場所も季節になれば、きっと誰かが草刈りをしてくれているはずです。
楽しい散策ができるように、誰かがきっと整備をしてくれているはずです。
ヒガンバナはそんな人の手の温もりも伝えてくれる人里植物なのですから。
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