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USA 呆れるくらいです。

2011-07-28 13:56:33 | アメリカ大陸横断 花の旅

 本当に広いですね! 呆れるくらいです。

 

 

 でも、この光景を見たかったんです。

 

 

 そうなんです。

 今回の旅の主目的は植物園ですが、ついでに、生まれてこの方60年「今までに見たことも無い光景に出会ってみたい」という思いが、多分私に海を渡らせたのです。

 

 

 それに似た行動の記憶は以前にもあって、昔、生まれ育った土地を離れ、憧れた北海道に渡ったのも、本当は地平線が見たかったからだった、ような気がします。

 

 

 少し話が逸れますが、絵でも、幾何学模様のモンドリアンの抽象画や、そうだ、アンドリュー・ワイエスも好きですね。

 

 ん~、地平線を見たいこのと説明になってないですか?

 でも、上の写真はワイエスの絵の雰囲気に似ている気がしませんか?

 

 デンバーを過ぎてから1時間半程だったでしょうか、ハイウエーの横にレストエリアがあったので休憩をとることにしました。

 

 アメリカの四つのタイムゾーンに合わせて時計が掲示されていました。

 現在の場所は「MOUNTAIN」です。

 

 

 空腹だったのでカウンターのおばちゃんにメニューを見せてもらい、なるべく量が少な目の「モーニング何とやら」を頼みました。

 それと追加でアイスコーヒーを。 

 

 

 ところが、アイスコーヒーは温かいコーヒーポットとカップで出てきて、それにグラス一杯の角氷が付いています。

 

 エ・・・と、温かいコーヒーが入っているカップに氷を入れるのかなー?角氷のグラスにコーヒーを注ぐのかなー?

 

 戸惑っているとおばちゃんが新しいグラスを持ってきて、写真のような状態にアイスコーヒーを作ってくれました。

 

 

 親切が嬉しかったのでチップとして5ドル札を「親切をありがとう」と差し出すと、おばちゃん、ニコッと笑顔で、何と!コーヒーの入ったポットをもうひとつ持って来てくれました。

 

 嬉しかったけど、そんなには飲めないよ!

 

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USA 真っ直ぐ、ど真ん中

2011-07-28 13:44:13 | アメリカ大陸横断 花の旅

 改めて地図を確認すると、インターステートハイウエー IS70 はアメリカのほぼ中央を東西に横切っています。

 

 と言う事は、デンバーを抜けたこの辺りが、アメリカのど真ん中になるのでしょうか?

 

 

 ずー・・・ と真っ直ぐに、草原を突っ切って進む IS70 ですが、良く見ると両側の草原が微妙に変化します。

 

 

 人の手が加わわる様子が伺えるのです。

 

 つまり、全くの原野ではなさそうで、一番多く見られる状況が上の画像の如くで、下のような緑色の草地が稀に現れます。

 

 

 先の写真のような状況では、トウモロコシの切株状のものが畑に突き刺さっている場所もあれば、枯れ草だけが広がる所もありました。

 

 何より不思議なのは建物が殆ど見えないことです。

 

 これらが牧草地であれば、牛舎などが見えるべきですし、畑であれば農家の家屋などが見えて然るべきです ???

 

 不思議だな~ 何かヒントはないかと思いつつ、平原に目を凝らしながら車を走らせました。

 

 

 ロッキーに雪が残っていましたので、作物が育つには季節が早いのでしょうが、6月頃、この辺りはどんな光景を見せるのでしょうか?

 

  

 如何ですか、この光景? あまりにも、何も無さ過ぎると思いませんか。

 

 

 ハイウエーは、たまに曲がってくれます、

 

 

 たまに人家などを見せてくれます。

 

 本当にたまにですけど。

 

 

 しかし、デンバーを過ぎて40分程度も走った辺りで、風景に変化が現れました。

 

 

 ハイウエーの周囲に木が見え始めたのです。

 

 

 木立は直線状に並んでいます。

 

 水路か、水脈に沿って並んでいるのかもしれません。

 

 

 そして、予想外なものを目にしました。

 

 チェーンステーション 0.5 マイルと記された標識です。

 

 と言うことは、この辺りは冬に、積雪状態になるのでしょか!

 

 真っ白な大平原の中に伸びた、アイスバーンのハイウェイ。

 

 そんな光景を想像し、背骨の辺りがゾクッとしました。

 

 

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USA デンバー通過

2011-07-28 13:31:51 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ロッキー山脈を越えて、アメリカ大陸横断の旅は、いよいよ佳境に入ってきました。

 

 

 アメリカを横断してワシントンDCまで続くインターステートハイウエーIS70は、山岳地帯を抜けるとロッキー山麓の町デンバーへと入って行きます。

 道路標識に初めてデンバーの文字が現れました。

 

 

 「さて、いよいよ」という気持ちと、「ここまで来れば何とか」という気持ちが半々です。

 

 ここから先は矢鱈と距離が長いのですが、多分ただそれだけ。

 次の目的地セントルイスまでは一本道です。

 一番注意すべきは「油断」かもしれません。

 

 デンバー市街に入ってきました。

 

 

 チラッと車窓から眺めただけですが、デンバーは風光明媚で、落ち着いた静かな趣の街でした。

 

 西にロッキー山脈を望み、毎朝東の平原から昇る朝日を浴びる町が、喧騒の街であるはずもないと思えます。

 

 

 

 私は昔々、北海道に憧れ、20年近い歳月を北国で過ごしたこともあって、北海道びいきなのですが、このデンバーは、西に日高山脈、東に十勝平野から昇る朝日を、日々に眺める帯広と似ているような気がしました。 

 

 でも、今日はゆっくりお邪魔している時間はありません。

 先を急がねば。

 

 

 この頃になると流石に、ナビのアナウンスに戸惑うことはなくなってきました。

 デンバーの町を、道路の分岐点を間違えることもなく、スムーズに通過して行きます。

 

 

 一度ハイウエーを降りて、ガソリンを補給しましたが、遠くにデンバー空港を見ながら、僅か15分程でデンバーを通過しました。

 

 

 デンバー郊外でハイウエーが進路を南へ向けた時に、右手奥のロッキー山脈が白い雲の下で私を見送ってくれました。

 

 

 草原に果てなく送電線が延びています。

 

 

 道は一直線に地平線へと続いていました。

 

 

 

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USA ロッキーを越えて

2011-07-28 13:13:58 | アメリカ大陸横断 花の旅

 今、手元に地図を確認しながら書き進めていますが、どうやらバイル(Vail)というスキー場を通過しているようです。

 道路に沿って流れていたコロラド川の源流がこの辺にあるようです。

 

 インターステートハイウエーIS70は徐々に標高を高めていきます。

 

 

 すると、何やら路面が白くなり始めてきました。

 

 

 そうなんです、実はこれを心配していました。

 今回の計画ではロサンゼルスからモニュメントバレーまでの想定ルートは1つでしたが、そこから先はロッキー山脈を迂回し、南のサンタフェを経由するルートも考えていました。

 

 距離的にはモニュメントバレーからロッキーの真ん中を突っ切るステートハイウエーS160が最短ですが、早朝や夕方にそこを通るのは、かなりリスクが大きいと考えました。

 

 しかし、前ページで記載したように、ナビが最短時間のルートをインターステート70のルートで示したので、そうであればロッキー越えも大丈夫だろうと、判断したのです。

 ちょっと甘かったでしょうか。

 

 

 この場所へ来るまでチェーン規制の標識はありませんでしたし、対向車も特段に変わった様子もなく走行しています。

 

 それでも流石に、下り斜面では慎重を心がけました。

 凍結路面の下りは非常に危険ですから。

 

 

 

 雪道での運転経験は25年以上もありますので、そんなに心配はしませんでしたが、それでも事故は絶対に避けたいので、車間距離も十二分に取ります。

 

 

 ハイウエーは幾度かのアップダウンを繰り返しながらロッキー山脈を越えて行きます。

 

 

                    

 

 すると間もなく前方に、斜面全体が雪壁となった尾根が現れ、IS70はその下にトンネルを用意していました。

 

 

                       

 

 トンネルを抜けると、路面の色が凍結を思わせる白色から、水で湿った褐色に変化しました。

 

 

 トンネルで潜り抜けた尾根が分水嶺だったのでしょう、もう大丈夫です。

 

 ハイウエーの横にはまだ雪が残っていますが、それも束の間。

 ここまで来れば、ハイウエーの路面は完全に乾燥しています。

 

 

 時刻は12時半頃だったでしょうか。

 理想的な時間帯に、無事ロッキー山脈を越えることができました。

 

 

 

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USA デンバー五輪だった?

2011-07-28 12:14:12 | アメリカ大陸横断 花の旅

 やがて前方に、雪の斜面が見えてきました。

 

 

 どうやらスキー場のようです。

 

 

 何だか湯沢辺りのスキー場を思わせます。

 湯沢を真似たのでしょうか? (冗談です、そんなことはありえません)

 

 

                

 

 ところで、デンバーでは確か、冬季オリンピックが開催されたのでは?と、ネットで調べたら、なんと

 

 『1974年の冬季オリンピックがデンバーで 開催されることになっていたが、62%の住民が、開催費用、環境汚染などの理由から反対し、開催を返上した』 のだそうです。

 

 へー、そうだったかな~、環境汚染か。

 そう言えば、その頃「沈黙の春」とかいう本が必読書だったような気がする。

 環境問題が重視され始めた頃だったなぁー。

 

 この辺のスキー場エリアを運転している時はオリンピックのことなど、考えもしませんでしたが、アメリカにしてはスキー場の周辺の建物が非常に地味で、自然に調和させる意図を強く感じていました。

 

 派手な色彩がアメリカ流だと思っていたので、アメリカ人も周囲の緑に調和させるような配色ができるのだ、と思ってシャッターを押した記憶があります。

 

 どうやら、我々の想像以上に、アメリカでは自然に対する意識が強いようで、自然公園での人々の振舞いや、保善対策などを見ても、自然保護に大きな関心を払っている様子が感じられます。

 

 

 旅の途中で「建物が渋目な色彩だな」と気付いたことが、彼の国の人々の価値観を理解するきっかけに繋がりました。

 

 こんな「気づき」こそが旅の醍醐味なのかもしれません。

 

 そして、今回の旅は、このことをも含め、本当に収穫の多い旅になった気がしています。

 

 

 

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USA カラフル・コロラド

2011-07-28 12:03:36 | アメリカ大陸横断 花の旅

 コロラド州に入り、道路の所々にカラフル・コロラド「COLORFUL COLORAD」の標示を見かけました。

 

 日本語にすると、どうと言うことはありませんが、英語では最初の「COLOR」のスペルが重なりますので、ちょっとお洒落です。

 「彩の国埼玉」みたいなもんですね。

 

 インターステートIS70はコロラド川に沿って少しずつ山岳地帯へと入って行きます。

 

 

 車窓から見る山には、絵に描いたような地層が重なっていました。

 日本のように大陸棚プレートが動くことがないからでしょうか、地層は水平なままに整っています。

 

 

 正面に雲が多く見えてきましたが、雨が降るほどの様子はありません。

 ほんの数時間前までの砂漠とは、すっかり雰囲気が異なってきました。

 

 

 コロラド川が丘陵地帯の中に白く蛇行しています。

 

 

 写真ですと、のんびり走っているように見えますが、実際は時速70マイル(110キロ/h)のドライブです。

 広い風景の中では、速さが感じられません。

 やがて、周囲に山が迫ってきました。

 山頂に、雪が見えます。

 

 

 この辺りは、北海道の手塩川沿いの国道40号線を想い出させます。

 山には高い木立が見えないので、北海道の風景に重なります。

 

 

 この辺りでは、大雪山の麓の層雲峡を走っているような気分を味わいました。

 

 

 黄色い標識は「落石注意」です。

 

 

 山が迫り、離れる中を、ハイウエーは少しずつ標高を上げていきます。 

 

 

 馬が放牧されていました。

 

 

 赤褐色の特異な色の山が、左右に現れました。

 鉄分を多く含んでいるようです。

 

 

 変化に富んだ地形や地質に、興味が尽きません。

 紅葉の季節に訪ねたら綺麗でしょうね。

 

 

 

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USA コロラドの河岸段丘

2011-07-28 11:48:23 | アメリカ大陸横断 花の旅

 先ほど峠を下った辺りで、ユタ州を抜けてコロラド州に入りました。

 

 コロラド川。

 ああ、そうか!

 アリゾナ州のグランドキャニオンを流れる川がコロラド川というのは・・・・

 コロラドに源があるからコロラド川だったんだ。 

 

 ウィキペディアによると「コロラド川(Colorado River)は、コロラド州のロッキーマウンテン国立公園内に源を発し、ロッキー山脈西部の乾燥地帯、アメリカ合衆国の南西部およびメキシコ北西部を流れ、カリフォルニア湾へ注ぐ」そうです。

 

  そのコロラド川の対岸に、久しぶりの人家が見えてきました。

 

 

 グランドジャンクションという町のようです。

 後に続く丘は川コロラド川が削った河岸段丘でしょう。

 

 

 暫く進むと、ちょっと面白いものを目にしました。

 もしかするとジオグラフィーに詳しい人には珍しくないかもしれませんが。

 

 

 下の写真で判別できますが、30メートル程の砂(砂岩)の上に幾重もの地層が見えています。

 これだけの砂(砂岩)の高さがあるということは、この辺りは太古の昔、水の下だったと考えても良いのでしょうか。

 そして、それが隆起し、その上に火山灰などが堆積した。

 更にそれをコロラド川が浸食して現在の状況になった。

 と推測しますが、これで正しいでしょうか?

 

 

 私が気付いたのは砂(砂岩)の高さが、今まで見たこともないほどに厚みがあったからですが、推測通りであれば、ロマンを駆り立てる貴重な光景に巡り会えたことになります。

 

 

 この道筋は、次から次へと本当に面白いモノを、休む間もなく見せてくれます。

 延々と続く、一見単調にも思えるハイウエーに、興味深い事象があれこれと現れ、好奇心が存分に刺激されるドライブが続きました。

 

 

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USA インターステート70

2011-07-28 11:36:57 | アメリカ大陸横断 花の旅

 モアブからステートハイウエーS191を30分程走って、いよいよインターステートハイウエーIS70に入りました。

 この道はアメリカ大陸を横断して、ワシントンDCまで続いています。

 セントルイスまでは一本道です。

 

 

 対抗車線との分離帯の幅が100メートル以上はあります。

 見渡す限りの原野に人口的な構造物は道路しかありません。

 この道路を設計した人は楽だったでしょうね。

 

 ところで、上の写真の所々に白い汚れがあるのにお気づきでしょうか?

 これは走行中、フロントガラスにぶつかった虫の残骸です。

 この頃になると、車の前面は虫の残骸で、フロントガラスやボディーは酷いことになっていました。

 

 IS70は原野の中に緩く曲線を描きながら丘陵地帯へ入り、小さな峠を越えました。

 

 

 遠くに見える山はロッキー山脈でしょう。

 頂が白く輝いていました。

 東の空に広がる雲が、真正面からの太陽の逆光線を妨げてくれました。

 申し分のない、快適なドライブです。

 

 

 ハイウエーの両側にはコヨーテが走りそうな荒野が広がっていました。

 

 

 西部劇の時代には、こんな荒野に牛を追って暮らしていたのでしょうか?

 

 ハイウエーは幾度もなだらかな丘を越えて、地平の彼方へと連なっていました。

 

 

 何度も似たような写真で申し訳ありません。

 しかし、私はこのような、「何もない曠野に、道が地平線に向かって伸びる」といった景色が好きなのです。

 しかも「地平線の手前で道がちょこっと曲がっている」などというシチュエーションは最高です。

 何かの物語が始まりそうな気さえしてきます。

 

 ほらね、峠の頂にトラックが現れました。

 自分で書いていても「何がほらね」なのかは、はっきりはしませんが。

 

 

 峠を越えた辺りから、僅かではありますが緑が目に入るようになってきました。

 

 

 峠を下り始めてから、ハイウエーは緩やかに弧を描き、

 

 

 ス~と下っては、ポンと上がりなどしながら、

 

 

 やがて、川に沿って進み始めました。

 帰国後に、この川の名前を確認しますと、

 

 なんと、この川はあのグランドキャニオンを流れる、コロラド川だったのです。

 

 

 コロラド川もこの辺りでは、島国に暮らす私の目に馴染みのある規模で、川辺に茂る木々も日本で目にするヤナギ科の樹木のように思える風情でした。

  

 

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USA 後は走るだけ

2011-07-28 10:56:31 | アメリカ大陸横断 花の旅

 渡米五日目の朝を寝袋の中で迎えました。

 まだ夜は明けたばかりです。 

 一夜を過ごした車の窓に、西の方角の岩山が、朝日に赤く輝いています。

 良い天気です。

 目に染みる朝焼けの山を眺めながら、寝袋の中で半身となって、昨日買っておいたパンとジュースで朝食を摂りました。

 

 

 昨晩はモニュメントバレーから約230キロ、ナビだけを頼りに、モーテル目指して、夜道をひた走って来ました。

 この町に着いた当初は地名すら分からなかったのですが、朝日の中で町の様子を伺うと随分と殺風景な佇まいです。

 

 

 しかし、ブログを書くに当って、地図を見直してみると、この町はキャニオンランドアーチーズという国立自然公園への拠点となる場所のようです。

 ネットで検索すると、特色のある、中々に面白そうな自然公園です。

 

 各々をリンクしておきましたので、興味のある方はクリックしてみて下さい。

 

 

 こんな素敵な公園への拠点であれば、土曜日にモーテルが満員なのは当然ですよね。

 

 

 そんなこととは露知らず、私は今日の行程だけに気を取られていました。

 町の様子や周囲の状況に注意を払うこともなく、早々に次の目的地を目指してモアブを出発しました。

 

 

 今日は、ひたすらに車を運転するだけですが、アメリカ横断旅行の核心となる、非常に重要な一日です。

 

 

 今回の旅はアメリカ各地の植物園を訪問することが主目的ですが、アメリカの主要な植物園は大西洋側と太平洋側の都市に分散しています。

 その結果、中日にはどうしてもアメリカ大陸を横断するロングドライが必要になります。

 その、スケジュール的に求められる、最も長い距離を走破すべき日が今日なのです。

 

 

 次の目的地はセントルイス植物園です。

 

 昨晩夜を過ごしたモアブから、ロッキー山脈を越えてデンバーまで550キロあります。

 デンバーからカンザスシティーまでは960キロ。

 更にセントルイスまでは400キロですから合計1910キロをひたすらに走り抜けなければなりません。

 セントルイスのミズーリ植物園は開園が朝9時ですから、理想的な時間配分としては、セントルイス手前の300キロ辺りの町に宿泊し、早朝に移動して開園時に到着する、というシナリオがベストです。

 その為には今日中に1600キロを走り抜ける必要があり、単純計算で時速70マイル、15時間のドライブが求められます。

 

 

 できない話ではありませんが、事故でも起こしたら元も子もありません。

 

 旅に想定外は付きものですから、時速70マイルで15時間は計算上の話です。

 何があるかは分かりませんので、無理はするまいと自分で自分を戒めました。

 

 

 目の前には、ただただ真っ直ぐに、地平の彼方へとハイウエーが続いていました。

 

                 

 

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USA モニュメントバレー

2011-07-27 22:01:54 | アメリカ大陸横断 花の旅

 先に説明したように、今回の旅は事前調査が不十分で、観光地では殆どが出たとこ勝負でした。

 

 この場所も同様です。

 まず最初に出会ったアガラスピークに気を取られて、のんびりと鑑賞していましたが、他の車が、何だか先を急ぐ素振りで走り過ぎて行きます。

 

 あぁ! 多分、ここは核心部分でないと、私も遅ればせながら気付き、再度猛ダッシュをかけました。

 

 

                 

 

 10分程も走ると、何かで見覚えのある光景が視野に入ってきました。

 刻々と表情を変えてゆく空に、宵の月が何とも嬉しいではありませんか。

 

  

 

 右手の谷の鞍部のような所に灯りを見つけましたので、夜の仕度を始める大地の表情をカメラに収めながら、その方向へとはしりました。

 

 

 灯りが見えた場所に「ビューホテル」がありました。

 その場所で私は、50年以上も前に白黒のテレビで見た、日没間際の西部劇の舞台を目の当たりにすることができたのです。

 本当に、永い旅路の果てに再会できた光景でした。

 

 いかがですか? 下の写真

 夕闇迫る月明かりの下で、狼の遠吠えを聞きながら幌馬車が走って来るような気がしませんか。

 

 

                 

 

 今朝の5時から時を忘れ、感動的な光景を追い求めてきました。

 アメリカ横断四日目の旅の一日が終わろうとしています。

 

 ところで、今夜は何処に泊まろうかとナビでモーテルを探すと、一番近い場所がフラグスタッフ(Flagstaff)で、南へ約240キロ、北で一番近いのがモアブ(Moab)で、これも同様の230キロです。

 

 そうだよな~、ここは西部劇の舞台なので砂漠のど真ん中。

 人々が暮らす町から最も離れた場所に居るようです。

 

 そこでもう一度、ナビで次の目的地、セントルイス植物園を探索すると、モアブ経由の北回りのルートが表示されましたので、ナビの仰せの通り、モアブへ向かうことにしました。

 

 渡米四日目、いよいよ初の夜間ドライブを敢行します。

 

 さて、この日は更におまけが付きました。

 なんと!3時間以上のドライブでモアブに着くと、モーテルが満員だったのです。

 後から考えてみれば、この日は観光地が客で賑わう土曜日でした。

 

 この夜は、致し方なくモアブの公園の駐車場で、もしもの為にと持参した、寝袋での車中泊となりました。

 

 しかし、朝に目が覚めるまでは前後不覚でした。

 朝から1200キロ以上はドライブしていますから、よっぽど疲れていたんでしょうね。

 

 4月16日のルートと位置

 

 

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USA アガスラピーク

2011-07-27 21:48:21 | アメリカ大陸横断 花の旅

 カエンタ(Kayenta)の町で左折してステートハイウエーS163に入り、5分ほどで、アガスラピークが見えてきました。

   

 

       

 

                 

 

 標高2130メートル、周囲からの高さは450メートル。

 湘南海岸の烏帽子岩を更に大きくしたような形です。

 

 アガスラピークのアガラスとは、ナバホインデアンの言葉で、カモシカや鹿の毛皮が岩に積み重なった場所の意味だそうです。

 

 ナバホ族の聖地と見なされていたようです。

 

 今日まで四日間、苦楽を共にした愛車の上に、昨日と同じような宵月が姿を見せていました。

 

 

 

                 

 

 夜明けと同様、夜の帳を前にした太陽は、分刻みに光色を変えていきます。

 

 

                  

 

 ドラスティックな光のページェントの中で、見上げる角度を変え、山の表情を十二分に堪能しました。

 

 

 アガスラピークと道を挟んだ反対側の丘の上に、まるでお地蔵様のような岩が、落ちゆく陽を背にして、黙して祈りを捧げる修行僧のような趣で佇んでいました。

 

  

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USA 砂漠を疾走

2011-07-27 21:26:28 | アメリカ大陸横断 花の旅

 何処かに書いたと思いますが、私は10年以上も前から腕時計を持たずに会社生活を過ごしてきましたので、今回の旅でも腕に時計はありません。

 

 しかしそうは言っても、宿はモーテルを利用する予定でしたから、モーニングコールは期待できないので、目覚まし時計を持参しました。

 その目覚まし時計を車のダッシュボードに置いて、時間を確認しています。

 

 時差調整をしていない時計の現在時刻は午後5時を過ぎています。

 実際の山岳時間ゾーンとしての現地時間は午後6時を過ぎています。

 

 外はまだ十分に明るいのですが、道は果てしなく続き、日没までに目的地に辿り着けるか心配になり始めていました。

 

 

                 

 

 今日の最終目的地はモニュメントバレー。

 

 昔よく見たテレビの西部劇で、幌馬車が走る背後のシホンケーキのような姿の岩山が印象的でしたが、その光景が見られる場所が今日の最終目的地です。

 

 そのような場所は、陽が沈む瞬間の、岩山が大地に長く影を伸ばしたときがフォトジェニックなはずです。

 

 しかし、日没に間に合うか微妙になってきました。

 太陽と競争です

 

 延々と続く砂漠の道では、車の姿を殆ど見かけませんから、多分パトカーも居ないでしょう。

 だんだんと車のスピードが上がってきました。

 道路の中央の黄色い破線は「追い越し可」を意味しますので、遅い車はどんどん追い越します。

 左ハンドル車の運転にもすっかり慣れました。

 

 

 ナバホインデアンの居住区を通過します。

 と言うことは、目的地の西部劇の舞台もそう遠くはなさそうです。

 

 

 途中の追い越し禁止区間では自制してスピードを落としましたが、左程の影響もなく、

 

 

 傾きかけた太陽が、岩山の西壁を照らし始める頃、

 

 

                 

 

 

 それらしい光景が見え始める場所に入ってきました。

 小学生の頃に、テレビで見ていた「ララミー牧場」や「ローハイド」の世界に出会える期待に、胸が膨らみます。

  

 

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USA 砂漠の道

2011-07-27 20:56:54 | アメリカ大陸横断 花の旅

 グランドキャニオンを東西に見歩き、想定した場所に足を運び、満足した思いで時計を確認すると17時20分でした。

 次の予定地はモニュメントバレーです。

 しかし、ここからの距離は凡そ230キロ、東名高速で東京ICから浜松ICほどの距離があります。

 日没に間に合うでしょうか?

 取りあえずエンジンをスタートさせました。

 

 

 グランドキャニオンの南側は、緩やかに傾斜した丘陵地帯で、鬱蒼と木々が茂っていました。

 遠くに雪を被った山が見えています。

 何山でしょうか。

 

 正面は多分河岸段丘でしょう。

 スケールの大きな、気持ち良い光景が続き、北海道の狩勝峠辺りの風景を思い出していました。

 

 

 キャメロンで左折してステートハイウエーS64からS89に入ります。

 

 

                  

 

 すると突然、左手の砂漠に何やら大きな溝のようなものが見えてきました。

 何だろう。

 相当にスケールの大きな地形で、しかも、かなり深そうです。

 

 

 広く平らな砂漠に忽然と出現した溝。

 どんなに先を急いでいても、黙って見過ごす訳にはいきません。

 

 

 舗装された道路を外れて、砂利道に入って行きました。

 車の底にゴリゴリと岩が当ります、20センチほどの深さに、水の流れた跡が砂利道を横切り、無理をすれば車が嵌りそうです。

 

 

 舗装道路から100メートル程の場所に車を止め、谷が見える辺りまで歩いてみました。

 標識とか解説らしきものはありませんが、グランドキャニオン同様の構造と思われる砂漠の中の渓谷です。

 谷は一体どれほどの深さがあるのか見当も付きません。

 

 

 後で調べて分かったのですが、これはリトルコロラド川がペインテッド砂漠を削った渓谷のようです。

 

 リトルコロラド川はコロラド川の支流で、全長507キロメートル!

 アリゾナ州東部に源を発し、グランドキャニオンの北でコロラド川に合流しています。

 ちなみに、日本最長の信濃川は367キロ、利根川は322キロです。

 

 余談ですが、帰国後、筑波実験植物園へ行くときに利根川を渡りましたが、あんなに大きく感じていた利根川が小川のように見えたので「人の価値観や見方などは簡単に変わってしまうものなんだな~」と痛感した次第です。

 

 リトルコロラド川の渓谷に驚かされた後、再び砂漠の中の道を走り始めました。

 

             

                  

 

 写真が代わり映えしなくて退屈でしょうか?

 

 

 実は、私はこのように何もない場所に魅力を感じます。

 そう、「こんな景色が好きなんです」

 

 日常では見られない、異次元の光景に、絵画を見ているような思いがします。

 ちょっと贅沢をしているような、感慨が胸の中に広がります。

 

 しかし、そんな荒涼とした砂漠の所々で小さな小屋、キャンピングカーらしきものを目にしました。

 

 地図を確認すると「インデアン居住区」と記載されていました。

 

 

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USA GC ウオッチタワー

2011-07-27 20:36:54 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ウオッチタワーに入ってみました。

  

 

 ウオッチタワーは、もともと土産などの販売目的で建てられたもので、一階部分はお土産品が陳列されています。

 私も何か良いお土産はないかと物色したのですが、観光地のお土産はアメリカも日本もほとんど同じです。

 グランドキャニオンの絵がプリントされたマグカップ、キーホルダー、ランチョンマット、Tシャツ、絵葉書、個人名が記されたストラップ、等等。

 しかも小さく添付されたシールをチェクすると、みんなメイド イン チャイナ!

 

 この手の物は自分が貰っても嬉しくないので、と言うか、私はもともと物欲が小さいので、ブランド品などにも全く興味がありません。

 ということで、自分が欲しくもないものを、購入する気には全くなれませんでした。

 

 そうなんです、何時も旅先で私は、お土産を何にするかで頭を痛めます。

 自分が一番欲しい、コロラドの野の花図鑑などはお土産になりませんし・・・

 

 さて、土産物を物色してから塔に登ってみました。入場は無料です。

 中はホピ族の蛇伝説に関わる壁画が描かれていました。

 

 

 

 観光客は思い思いに写真を撮ったり、窓から外を眺めたり、夫々に興味深気な様子でした。

 

 観光客の、真剣に何かを見つめる姿や表情も、とっても興味深いものでした。

 

 

 そんな時に面白いアングルを見つけました。

 

 塔の窓から外の景色を写しこむと、丁度グランドキャニオンの風景が一枚の絵のように写るのです。

 

 デジカメを携えて旅するようになってから、 何時も無意識に構図を探すようになりました。

 そして、時々このように面白いものを見つけるとそれだけで旅の楽しさが増します。

 

 デジカメというのは本当に楽しいおもちゃです。

 景色や風物を、より注意深く見るようにさせてくれた気もします。 

 

  

 

 そうそう、ここでも若い二人が絵になる光景を披露していました。

 こんな情景は見ているだけで楽しいものです。

 

 

 さて、彼は彼女の耳元で何を囁いていたのでしょうか?

 

 

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USA GC 砂漠のビュー

2011-07-26 14:14:06 | アメリカ大陸横断 花の旅

 16時40分頃、グランドキャニオンの砂漠のビュー(デザートビュー)に到着しました。

 ここはグランドキャニオン南岸の一番東にある眺望ポイントです。

 この場所にはウオッチタワーと呼ばれる石の塔が建てられています。

 

 

 ウオッチタワーは1933年に、建築家コルターによって建築されました。

 塔のデザインは南西部インデアンの塔からアイデアを得たのだそうです。

 塔はサンタフェ鉄道の橋脚担当部署による鉄骨構造を基礎とし、内部の壁画はグランドキャニオンに深く関わるホピ族の蛇伝説の絵が、ホピ族アーティストのフレッド・カポチエによって描かれています。

 

 

 砂漠のビューからは、西の方角にグランドキャニオン渓谷が、

 

 東の方角には、台地の上に広がるペインテッド砂漠の光景が望めました。

 砂漠の中にポコンととび出している山はシダーマウンテン、日本語に訳すと杉山という意味になります。

 

 

 北の方から、この辺りで直角に向きを変えるコロラド川が、上流から足元に川筋を伸ばしていました。

 

 

 眼下にはカーデナース・ビュートと呼ばれる岩山が見えています。

 ビュートとは周囲を侵食によって削り取られた独立峰を意味するようです。

 

 

 「砂漠のビュー」の右手足元にはタンナー渓谷が切れ込んでいます。

 右手の壁の、一番高い所がコマンチポイントと呼ばれている眺望ポイントです。

 

 

 下の写真のように、要所要所に地名やその解説が掲示されていますので、ガイドが居なくても不自由なくグランドキャニオンを楽しむことができました。

  

 そして、解説内容を記録する為にカメラを構えた、手の影が写ってしまう程、陽が大きく傾き始めていました。

 

 

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