へぇ~Bonn便り

ニューヨークからボンへ引っ越してきました。時にはへぇ~と言いたくなるようなドイツの平凡を皆さんにお便りします。

Where are you from?

2007-06-09 07:25:07 | 長男の記録

 今日6月9日はBIS(ボンインターナショナルスクール)のインターナショナルデーでした。去年のこの日は直前にワールドカップのチケットが取れてしまい参加ができなかったので、初めてインターナショナルデーを楽しみにしていました。インターナショナルデーは外部にもオープンになります。

 カフェテリアに各国の料理が並びます。お母さんたちが自国の料理を作って、参加者が買った売り上げが学校に寄付されます。また、校庭ではサーカスのショーや、先生や保護者による音楽演奏があったり、空気のお城が設置されて子供たちが中で飛び跳ねたりします。直接お金のやり取りがないように入り口でチケットを購入。そのチケットを使って、食べたり、飲んだり、遊んだりします。日本のテーブルは手巻き寿司を期待されているので、日本チーム4人は分担して朝から準備しました。一人当たり10合のお米を炊いて、思った以上に大変でしたが、お寿司人気は凄いものがあって、日本ブースは1時間足らずで完売。あとからお寿司を目当てにやってきた子供も大人も、売り切れを知ってガッカリしていました。世界的にもお寿司は一番人気という気がしましたが、次に人気なのは韓国。揃ってチマチョゴリを身にまとい見た目も華やかです。焼き餃子が香ばしく美味。インド、イタリアも勿論人気。個人的にドイツテーブルのケーキとオーストラリアのクッキーをおみやげに持ち帰りました。お店より甘さ控えめでおいしい。ロシア近隣、アラブ諸国、アフリカ、そして欧州各国、あらゆる大陸の匂いがしました。

 そんな中、息子はクラスメイトの男の子と一緒に庭を走りまわっていました。チケットを使って自分で買い物をするのが快感だったようで、何度も私にチケットをねだりに来ては、友達と仲良く分けて、遊んだり、ジュースを買って飲んだり、彼にとっては「はじめてのおかいもの」体験でした。男の子同士が手をつないで走っていく様は、まだまだ無邪気で可愛い!

 それにしても、インターナショナルスクールの「インターナショナルさ加減」と言った、こんな日に際立ちますが、実際はこんなものじゃないのです。クラスのお母さんたちが、ドイツ語と英語を流暢に話していて凄いなぁと普段から感心しているところに、同じ人が最近になって、イタリア語を普通に話しているのを見かけたりして「あれ?まだ他にも話せたの?」と思っていると、更にスペイン語も、スウェーデン語も話すと知り不思議になります。こんな調子で、3ヶ国語くらいをあまりに自然に使い分けている人たちと日常的に接していると、「国際的」という言葉はむしろ不似合いに感じてきます。こどもたちもその家庭環境の中で多言語を話し、いくつものパスポートを持っています。きっとこの学校にいる多国籍な子供たちは、将来自分も自然に国際結婚をして色々な国に移り住んだりするでしょう。次世代にはもう「Where are you from?」という質問に答えられなくなるのではないでしょうか。


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