いつもなら夏休みの8月、最後の稽古です。
猛暑で花が咲かなかった木槿が頑張って咲いてくれました。感謝!
藪らんを添えて。
今日の課題は「卯の花点前」「茶通箱」「和巾点前」茶箱のお復習で「茶箱付き花月」です。
茶通箱は、利休好みの野郎蓋(他に仙叟好みの桟蓋、玄々斎好みの出合い桟蓋があります。)を使用しています。
この点前は、お客様がお持ち下さったお茶も差し上げようと、二種のお茶を同時にお出しします。
亭主が用意したお茶を瀬戸の肩付きに入れて望月間道の仕覆を着せて、お持たせのお茶を真塗の棗に入れて大津袋で包んで茶通箱に納めます。(大津袋は利休の妻の宗恩が考案したそうです。)
正客は、二種目のお茶を所望するタイミング、茶碗を返すタイミング、茶入、仕覆の拝見を乞うタイミングを的確にしなければならなくて、気が抜けません。(笑い)
四か伝に位置していますが、手つき、音無、前後の省略無しは適応しません。
和巾点前は、四か伝の欄外に位置する課目です。
桑木地、内金の献上中次を仕覆にいれ、由緒のある和巾の上に置いて、地味な一重口の
水指前に準備します。楽茶碗を使用しています。
唐銅の建水に竹の蓋置が約束です。勿論、手つき、音無、前後の省略無しです。
茶箱付き花月は振り出しの菓子が出るので、菓子付き花月のタイミングで折据えを回します。
一つ一つの点前が生まれた背景を学ぶと、興味が尽きませんね~‼️
来月は秋の趣向に変わりますが、少しは涼しくなりますかしら?