姑息な手段で③

いつまでも引っ張ってて申し訳ないですが、バレンタインデーネタも今回が最終回です！




「あ、あの…環はいなかった…です…」
「ごめんね、わざわざ探して貰っちゃって」


「あの…えっと…お、お話があるのです…が……」
「何？急にあらたまって(笑)」


「あの、ぼ、僕……その、こんなことを言ったら迷惑だって分かってるんですけど…
僕…い、斎さんのこと…斎さんのこと……」


「何？そんな可愛い顔して愛の告白でもしてくれんの？」
「……な！！」


「何で分かったんですか！？」


「ま、マジで！？
ちょ、ミサくん、前に“僕はそんな趣味ないです”って言ってたじゃん！！」


「僕も、何で突然こんな気持ちになったのか分からないんです。
今日の朝から急に斎さんのこと…その…す、好きに…」
「ん？朝……？まさか…。
ミサくん、朝にタマからピンクの丸いチョコ貰わなかった？」


「はい、貰いました…美味しかったです」
「………(-_-;)」


「タマ、おーい、タマ！！」


「何だようるさいなぁ。ゲームしてたのに」


「…俺のあげたチョコ、ミサくんに渡したでしょ！」


「あぁ、あの趣味悪いやつ？京はお前の思うがままになってるか？」
「何でそのことを知って…！？ということは知ってて渡した訳！？」
「当然だ」



「あの、僕、環を差し置いて斎さんと結ばれようなんて思ってませんから！！
ただ、この気持ちを伝えたくて…自分勝手ですよね…すみませんっっ」
「み、ミサくん、これには訳が…！」
「あのチョコ凄い効き目だな…食べなくて良かったよ、まったく。
もし食べてたらとんでもないことになってたな」


「タマ！そんなこと言ってないでミサくん何とかしてよ！！」
「知るか。自業自得だ」
「タマーーー」


「斎さん…ちょっとだけでいいですから…明日になったらもうこんなことしませんから、
だからしばらくこのままでいさせて下さい…」
「み、ミサくん～～(-_-;)」


「あぁぁどうすれば効き目が切れるんだ！？
あんなのに頼った自分が愚かだったよ……
誰か助けてーーー；；」


めちゃめちゃ長かった上にこんなオチですみません(^_^;)
薬はバレンタインデー限定なので、
次の日の朝に起きたらミサも元通りになっています…！
ひいなに昨日の出来事を聞いて、
真っ青(いや、真っ赤？？)になってるミサの顔が容易に想像できます^^;
不憫だなーー(苦笑)

では、ここまでお付き合いくださった方、どうも有り難うございました！！