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存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

疾走

2007-06-09 19:22:31 | 映画
明け方近く TVで放映してたので見ていた。

読んだことが無い重松清という直木賞作家の作品が原作

岡山県の干拓地の設定かな?
秀一が進学校の試験でカンニングしたのがバレテから情緒不安定になってしまう。
秀一は放火犯として逮捕される。父が家から居なくなり、借金を背負ったまま母も家から居なくなる。

弟の秀二(手越祐也)は陸上部で干拓地を走っている。
同級生に、無理心中で亡くなった両親から逃げて、親戚に育てられている恵利(韓英恵)がいて、秀二は彼女に思いを寄せている15歳。

小学生の頃、中谷美紀演じる関西弁を喋る女性に出会う。秀二は干拓地に高層建築物を建てようとする業者が立ち退きを求めたり、陰で放火をしてでも立ち退きをさせようとしているのではないかと思わせる事件が続く中、交渉を続ける黒塗りの外車に乗っている中谷美紀に再会する。

干拓地で立ち退きに応じない豊川悦司演じる神父の元に恵利は心の平安を求めてやってくる。
秀二も恵利に誘われて、神父のところに通い、聖書を読むようになる。
その神父にも辛い過去がある。弟の彼女と家族ぐるみで付き合っていたが、神父が学生の頃、弟の彼女と性関係を持つ。それは、男に犯されるという構図よりも、彼女は兄を求めていたということにおいて、弟には残酷な結末に。彼女も彼女の両親も兄を非難するが、弟の矛先は、兄を殺すと両親に苦しみを与えることを考えて、彼女と彼女の両親に。刺し殺すという結末を迎える。

恵利は干拓地を走っている時にトラックから落ちた石に足をやられて走れない身体になってしまう。業者は立ち退き金額を水増しして、親戚はその条件に納得して恵利を連れて東京に引っ越すことになる。

神父は弟が死刑判決を受ける前に秀二に会わしたいと拘置所へ。面会した時に、弟は秀二に「お前はオレと同じだ。同じようになる。」と言われて吐き気を催す。

行き場を無くした秀二は、再会した時に渡されていた中谷美紀の電話番号をコールする。建設業者と絡んだ時田(大杉漣)の妻であったが、秀二の初体験を相手となる。飲んでいる所に時田が現れ、秀二は暴行を受け続ける。気がつくと、時田が囲っている東京から出てきた見知らぬ女の子とホテルの部屋に。時田はハードなサディストで、二人を暴力で痛めつけようとしていた。
その女の子の提案で時田を殺さないと、自分達は逃げられないと。秀二はバスローブの紐で後ろから首を絞めたが、中谷美紀が止めをさす。三人は時田から逃れようとするが、女の子は腐乱死体で奈良県の山で発見され、中谷は警察に逮捕され、秀二は東京に逃げて、恵利と再会する。

恵利は叔父に性的関係を強要されていることを告白し、偶然街中で出会った叔父を秀二は刺してしまう。逃走する二人。田舎に戻った二人は、秀二の荒れ果てた誰も居ない家に放火し、家を出ると、叔父を刺した件で追跡してきたと思われるパトカーに挟まれる。ナイフで恵利を人質にするふりをして、ナイフを翳してパトカーに走り寄る。ポケットで鳴った携帯に気を取られて姿勢が変わった瞬間に拳銃で撃たれて倒れる秀二は、携帯に出ると、恵利が「誰か私を殺して 携帯番号090-・・・」と書いてあった東京の某店舗のシャッターに秀二が「誰か僕と生きて 携帯番号・・・」と落書きしたのを見て電話してきた女性であることを確認している最中に死ぬ。

神父のところには、秀二が中谷と初体験した時に出来た子供と、恵利が一緒に暮らしていて、もうすぐ中谷が出所してくる
というシーンで終わる。

エグイ内容が積み重なり、残酷でやり場の無い想いが行ったり来たりするが、最後は何故か少しスッキリとした感じがするのは、一体ナンなんだろう?人はつまらない拘りに取り付かれて逃げられなかったり、死んだら終わりだ。という印象が強く残る作品だ。

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海は見ていた

2007-06-03 06:53:41 | 映画
熊井啓監督の追悼番組をやっていた。
遠野凪子、清水美砂、永瀬正敏、吉岡秀隆、奥田瑛二 つみきみほ らが出演

黒澤明の遺稿だったことも初めて知った。

原作は山本周五郎『つゆのひぬま』
「どんなに真実想いあう仲でも、きれいで楽しいのはほんの僅かの間、露の干ぬまの朝顔、ほんのいっときのこと」

しかし、天災は娼婦に報われることがないと決め付けていた恋愛にチャンスを与える。

湿気の多い時期にはジメジメしてしまう映画です。

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殯(もがり)の森

2007-05-29 23:42:52 | 映画
河瀬直美 監督・脚本でカンヌ映画祭でグランプリ(最高賞の次の賞らしい)を獲得した映画を見た。
NHKで特集をやっていたのですが、本人インタビューによると

両親が離婚して育ての親であるウノさんが認知症になってしまい、彼女の介護をしてきた。
奈良県出身の河瀬さん(38歳)は、介護で
「この場から逃げ出したい。この人がいなくなってくれたら、どれだけ有難いか」という思いを持ったことがあり、「そんな自分は、何と冷たい人間なんだ」と自責の念にかられたりした。

認知症の人は感情が無くなったわけではなく、魂の尊厳を忘れてはいけない。

河瀬さんには3歳になるお子さんがいるのだが、
「子供が生まれて、命はみんなに、こんなに求められて生まれてくるものなんだ ということを思った」
ことが生きること・死ぬことに対する見方が変化したきっかけとなったらしい。

出演者は
うだ しげき(30年前に妻を亡くした認知症の老人 しげき)
尾野真千子(子供を亡くした介護福祉士 真千子)

この二人が森を彷徨うシーンが印象的であった。
こんなにも敬いたいものを愛おしく悲しく思い続けるエネルギーは何なのか。
尾野さんの演技にそういう圧倒的に悲しい緊張が続くものを感じた。

介護で苦しんだ人は一瞬、共有する思いを持つかもしれない。

綺麗事ではなく、深刻なことで辛い思いをするが、インタビューで魂の尊厳を大切にしたいという監督の思いは表現されていたと思う。

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天使のくれた時間

2007-05-23 23:00:28 | 映画
ニコラス・ケイジ
ティア・レオーニ
BSでやっていたので、久しぶりに、見た。

人は自分の人生に準えてこれを見るんだろうか?

ティア・レオーニの美しさに はっとする瞬間は あるメッセージを込めた瞬間の映像だったような気がする。
パラレル・ワールドに入って出会った二人の子供が戻った世界に居ないということを自覚する瞬間は少し胸が痛んだ。

明日は『ムーンライト・マイケル』を放映する予定です。

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キーラ・ナイトレイ

2007-05-12 11:17:16 | 映画
「王様のブランチ」でキーラ・ナイトレイがVTR出演し、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」ワールド・エンド
について少し語っていた。
彼女、まだ22歳
ちょっと痩せたんちゃう?

23日の武道館試写会にはジョニー・デップら出演者も何名も参加する予定
そんな日に行けるかい

それにしても早く「パイレーツ・オブ・カリビアン」第3部をじっくりと見たい。
蛸海賊も1部で死んだ海賊も新顔も参加しての第3部

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