カテゴリは album q とすべきかもしれない
去る3月初旬、ツアーリハを行うも、来るべき現実の中でも、最悪のケースを想定しておくべき、との判断をくだし、咄嗟に出てきた「未発表作品集をとんでもないスピードでリリースする」ということに取り組むことになりました。
2020,5,27発売
新型コロナ禍の中で発売された。
セルフライナーノーツは こちら
01. 心のなかの悪魔
2009年『魂のゆくえ』のレコーディング期の曲
ピアノは世武裕子。本人がTwitterで言ってました。
チャットモンチーの時もそうだったけど、世武さんのピアノには色がある
とうとうと流れる川のよう
ああ~夢の中 ああ~おぼれていく
6分21秒の曲
02. 鍋の中のつみれ
2008年の秋頃に『魂のゆくえ』に向けて製作していた曲
イントロのギターは当時、マネージャーが聴いていたエリック・サティのギター曲の影響があるとのこと。
鍋の食材を入れている真っ暗な冷蔵庫の中を考えて作った曲らしい。
ピアノは世武裕子
悲しい感じがするかな?
03. Ippo
2011年4月、のちにバンドに加入することになる吉田省念、田中佑司と共にスタジオ(吉田の自宅スタジオ)入りし、
セッションしながら書き上げた作品とのこと。メンバーの加入と脱退もあってお蔵入りしたらしい。
震災と放射能汚染で大変な時期だからか、明るく陽気な調子の曲。
04. チェリーパイ
2000年頃、『TEAM ROCK』製作に向けて、製作中だった曲。
くるりの魅力は、色んなジャンルの要素が混じっていたり、音だったり、メロディーだったりするが、
歌い始めのメロディーは特に魅力的♪
05. evergreen
2012年『my sunrise』の頃
韓国のスタジオと東京のスタジオで、アルバム『坩堝の電圧』の録音を進めるまでのころかな?
2020年3月末、ヴォーカルの録音と、ミックスを残していたので録音とミックス・ダウンしたとのこと。
このアルバムのために完成した曲
ストリングスとフォーンも入ってアコースティックギターを弾きながら静かに歌う
06. Hotel Evropa
鐘の音
サンプリングされた音
2007年、佐藤と二人体制になり、オーストリアの首都ウィーンに長期滞在しながら、アルバム『ワルツを踊れ』の制作
途中でチェコの首都プラハに旅行。その時の暗い東欧のホテルの印象がタイトルになっている。
07. ダンスミュージック
2000年ごろ、『TEAM ROCK』期の制作物のひとつ。ポスト・ロックやジャズ、当時のシカゴ音響系に寄った作風のアイデアがもとになっているとのこと。
インストでymoの「TOKYO TOWN PAGES」的なニュアンスもある。
08. 怒りのぶるうす
大村達身が加入し、森信行が脱退。2003年ころ。
矢野顕子の紹介でアメリカ人ドラマー、クリフ・アーモンドとレコーディング・セッション。
トニー・ドゥーガンのプロデュースのもと、グラスゴーで録音したとのころ。
怒りの唸り
09. Giant Fish
1998年、メジャー契約したころ。初めて取り組んだハーモニー・ポップ。
『さよならストレンジャー』や『ファンデリア』などと同じ時期に作った大量の曲の一つとのこと。
ということは『thaw』の続編も作れそう。
青いシャツの少女 真っ青な夢 真っ青な瞳 青いペンキ
口ずさみたくなる曲
10. さっきの女の子
4ピース時代 大村達身、クリフ・アーモンド
軽快なロック
11. 人間通
ヒカシューっぽい 悪ふざけ的な印象も
スピーカーは右へ左へ
ドラムスにシンセの音色は面白いアウトロ
(Bonus Tracks)
12. Only You
立命館大学時代の曲
アトラクションズ(エルヴィス・コステロのバンド)的なリズム体のグルーヴ
ハーモニカも入って
13. Wonderful Life
2011年 在籍したメンバー、吉田省念 作曲。
音源の完成直後、同じく新メンバーとして在籍していた田中佑司の離脱もあり、CD収録の機会を逃したまま、作者である吉田もバンドを脱退することになり、世に出たのはTVCMで流れたブリッジの部分だけだった。とのこと。
フォーンも入ってコーラスも入って
良い感じ
14. Midnight Train(has gone)
『NIKKI』(2005)に収録されずに終わった曲。
夜行列車が過ぎ去ったあとの、誰もいない情景が静かに歌われている。
ゆったり
15. ヘウレーカ!
2018年、NHKのテレビ番組「ヘウレーカ」(見つけたぞ、の意味)用に書き下ろした短い楽曲
※M12~15…CDのみのボーナストラック
※M08~11… 「TOWER OF MUSIC LOVER」初回限定盤収録曲
※M13…2011年「チオビタドリンク」CM曲
※M15…Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」オープニングテーマ