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書籍名 封印 カテゴリー ベストセラー
著者名 黒川博行 発行年(西暦) 2004
出版者 文春文庫 値段 500-600円
感想 ☆☆☆☆
主人公の酒井は元日本ライト級1位のプロボクサー。
戰績は17勝2敗。
網膜剥離で若くして引退し、その後はパチンコ屋の釘師をしてゐる。
その仕事を世話してくれた恩人が主人公に云つたセリフ、「おまへの右腕はわしが封印した。」
その主人公がわけのわからぬ事件に卷きこまれてしまふ。
そして恩人の失踪・・・
つきまとふヤクザたち。
そして主人公は「封印」を破る。
大阪を舞臺に繰り廣げられるハードボイルドな世界。
この作者の作品特有の、大阪弁での生き生きとした會話。
主人公につきまとふヤクザのひとり、伊島の存在が光つてゐる。
2004年10月1日讀了
伊島は、確かにちょっと魅力のある感じです。
藤原伊織さんのテロリストのパラソルを連想しました。
黒川さんの作品は、やくざが魅力的だと思ひませんか?
私は「疫病神」「國境」の桑原のファンなんです(笑)
テロリストのパラソルも面白かつたです。