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仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『封印』  黒川博行

2004-12-31 15:48:47 | 讀書録(ミステリ)
封印

文芸春秋

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書籍名 封印   カテゴリー ベストセラー     
著者名 黒川博行   発行年(西暦) 2004  
出版者 文春文庫   値段 500-600円
 
感想 ☆☆☆☆


主人公の酒井は元日本ライト級1位のプロボクサー。
戰績は17勝2敗。
網膜剥離で若くして引退し、その後はパチンコ屋の釘師をしてゐる。
その仕事を世話してくれた恩人が主人公に云つたセリフ、「おまへの右腕はわしが封印した。」

その主人公がわけのわからぬ事件に卷きこまれてしまふ。
そして恩人の失踪・・・
つきまとふヤクザたち。
そして主人公は「封印」を破る。

大阪を舞臺に繰り廣げられるハードボイルドな世界。
この作者の作品特有の、大阪弁での生き生きとした會話。
主人公につきまとふヤクザのひとり、伊島の存在が光つてゐる。


2004年10月1日讀了


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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大阪弁 (takashimtjp)
2005-06-26 02:16:16
この中に出てくる大阪弁は、気持ち悪いくらい現実的に感じました。

伊島は、確かにちょっと魅力のある感じです。

藤原伊織さんのテロリストのパラソルを連想しました。
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やくざ (仙丈)
2005-06-26 08:01:03
takashimtjpさん



黒川さんの作品は、やくざが魅力的だと思ひませんか?

私は「疫病神」「國境」の桑原のファンなんです(笑)

テロリストのパラソルも面白かつたです。

返信する

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