「狐罠」 北森鴻
お薦め度:☆☆☆☆+α
2006年5月4日読了 . . . 本文を読む
5月1日から4日まで、3泊4日で北京に行つて來た。
5つの世界遺産を巡るツアーである。
主なポイントは以下のとほり。
<5月1日>
1. 頤和園(世界遺産)
2. ライトアップされた萬里の長城(世界遺産)
<5月2日>
3. 萬里の長城(居庸關)
4. 居庸關の建物を改修したホテル
5. 萬里の長城(八達嶺)
6. 明の十三陵(世界遺産)
7. 京劇
<5 . . . 本文を読む
今囘の旅行の失敗は、財布を自宅に忘れたこと。
嫁はんの實家から出るときに氣づいて、義理父母に3萬圓借金した。
4年前に台灣に行つた時には、海外で氣が大きくなつてしまひ、使つた金が30萬圓。
そのうち、殆どが土産物で、うち20萬圓はお茶だつた。
アホである。
今囘は使ひたくても金がない。
現金もなければカードもない。
といふわけで、使つた金は總額2萬5千円のみ。
財布を忘れたことは、果して失敗? . . . 本文を読む
5月4日、北京旅行の最終日。
この日の觀光は、北京最大のラマ教寺院、「雍和宮」だけ。
こちらは、もともと、雍正帝が皇子時代を過ごしたところなのださうだ。
なので、その名前から「雍和宮」。
ちなみに、康煕帝の14番目の皇子だつた雍正帝は、皇位繼承の文書を僞造して皇位についたのだとか。
文書には4番目の皇子が指名されてゐたのに、その上に十を書き加へたらしい。
公文書僞造、同行使、詐欺罪となりさうな . . . 本文を読む
北京ダックを始めとする北京料理を堪能したあとは、中國雜技の鑑賞。
前夜の京劇もそれなりに面白かつたが、こちらはさらにその上をいく。
さすがに名にし負ふ「中國雜技」である。
女性のしなやかさ、男性の力強さ。
中國が體操竸技で金メダルを取るのも納得である。
寫眞は、フィナーレの演技。
1台の自轉車になんと12人の女性が乘つてゐる。
100人乘つても壞れない、といふ某物置の宣傳を思ひだした。
. . . 本文を読む
この日の夕食は、全聚徳鴨店での北京料理。
北京料理といへば、なんと云つても「北京ダック」だらう。
といふか、私はこれしか知らんけど。
寫眞は全聚徳鴨店の料理長が北京ダックの皮をはいでゐるところ。
皮のところが一番美味いといふのには全面的に贊成する。
これに肉味噌をまぶして、ギョーザの皮のやうなものに包んで食べる。
なんともいへず美味い。
身の部分は他の料理で使ふのだらうか?
貧乏人は、つひそ . . . 本文を読む
天安門廣場の南のはうにある天壇公園。
北のはうには地壇公園といふものもある。
こちらもとても大きな公園である。
ツアー・コンダクターの王さんが、以前に別のツアーでこの公園を案内した時には5時間かかつたと云つてゐた。
NHKの特集番組などで、北京の市民が太極拳などをしてゐるのが、この公園なのださうだ。
私たちが行つた時も、少數民族の衣裳を着た人達が、音樂にあわせて民族舞踊のやうな踊りを踊つてゐた . . . 本文を読む
胡同といふのは、四合院造などの昔ながらの民家が残る地域のことらしい。
民家とはいつても、當時の宮廷に仕へる人たちのために用意されたものだといふから、さしづめ公務員の官舍のやうなものだ。
約260年前の建物を改修していまでも使用してゐるとのこと。
260年前といふと18世紀の中ごろ。
日本でいふと、暴れん坊將軍とかの時代だらう。
そんな時代の建物がいまでも住ひとして使用に耐へるといふことが凄いと . . . 本文を読む
三輪車に乘つて胡同へ向ふ。
自轉車の後ろに人力車のやうな座席を着けてゐる。
人力車よりはスピードが出るし、車夫も樂だらう。
でも、止まる時には少し怖い。
自動車の入れないやうな細い路地を通るにはよい。
周圍の景色ものんびりと樂しむことができる。
私は根つからの小心者なので、現地の人たちの視線が氣になつてしまつた。
彼らから見ると、金持ちの日本人が偉さうにしてゐると見えるのではなからうか。
少 . . . 本文を読む
天安門を越えて、かつての紫禁城、故宮に入つた。
現在は故宮博物院となつてゐる。
そのスケールは想像以上だつた。
いつたい、幾つの門を越えたことだらう。
大群衆に押されながら、幾つもの門を越えて、やうやく太和殿に辿り着いた。
それなのに・・・
ここも北京五輪へ向けての改修工事の最中で、工事の養生シートに覆はれてゐて見ることができない。
シートに繪が描かれてゐるのが、御愛敬である。
ちなみに故宮 . . . 本文を読む
天安門広場の名前の由來となつた「天安門」。
天安門広場とは道路を挾んで向ひにある。
こちらの寫眞はいふまでもなく中國共産黨の生みの親、毛澤東。
私の子供の頃には神樣のやうに崇められてゐたお人である。
日本國内でもA新聞などは、まるで日本の指導者の如き書き方をしてゐたものだ。
さすがに現在ではそのやうなことはなくなつたやうであるが・・・
ツアーコンダクタの王さんも、毛澤東についてはその失敗につ . . . 本文を読む
5月3日の最初の觀光地は天安門広場。
中國近代化の歴史はここから始まつた、とツアーコンダクターの王さんが云つてゐた。
たぶん「天安門事件」のことを云つてゐるのだらうなあ、と思つて聞いてゐたが、もしかすると辛亥革命にも關係してゐるのかもしれない。
寫眞の中央のオベリスクに掲げられてゐる寫眞は、辛亥革命の父、孫文。
清朝を倒し、中華民國を建國した。
中華人民共和國が彼を顯彰してゐることに驚いた。
. . . 本文を読む
夕食は、名店「四川飯店」で四川料理を食べた。
外國からの觀光客向けに、あまり辛くないメニューにしてゐるらしい。
それでも、さすがに麻婆豆腐は辛くて美味かつた。
夕食後、京劇を觀にいつた。
派手な扮裝をした歌舞伎のやうな傳統藝能。
言葉はわからないものの、動きだけでも樂しめた。
演目は2つ。
そのうちのひとつが孫悟空の話だつた。
孫悟空が御釋迦樣の配下と戰つてゐた。
寫眞はその立囘りのシーン。
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