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芸能マネージャーの労働条件

2024-01-14 | 推し活
芸能界のことを全く知らないが、SNSで「ここの事務所今人を募集してるヨ!」と流れてくることがたま〜にある。

ひきニートには全く関係のないことなので基本的には興味関心を持たずに超スルーしているのだが、たまたま流れてきたものが固定残業代が明記されていたので、ちょっと興味を持って見てみた。

どちらも、アーティストマネージャー(いわゆる芸能マネージャー)としての職種であった。



まず、Aの求人から。
Aはフレックスタイム制でコアタイムは13-17時、午後から出勤が認められてるので深夜労働とかあるんだろうな〜となんとなくお察しする。

最低年収は400万〜、月額にして33.33万円。
完全週休2日・祝日休とあるのでMIN年間休日118日(一般的には完全週休2日&祝日休みの会社だと、年末年始・夏季合わせて120〜125くらいが多い)として法定労働時間は1976時間くらい、月平均164.6時間くらい。

東京の最低賃金は2023年現在1113円なので、最低時給だとすると固定残業時間が100時間を超えるのでまずそんなことはあり得ない。

賞与あり14ヶ月くらいかな…?と思いきや、求人には期末賞与とあり、あくまで業績賞与的なものしかでなそうなので、普通通り年俸は12ヶ月分と仮定する。

みなし残業時間の記載がないのでわからないが、残業の多い芸能界で固定残業がみなされていないわけがないだろうとは思っている。

仮にみなし残業時間を60時間とする。
基本給が228,000・みなし残業代が105,333円とすると、時給1385円くらいになる。

仮にみなし残業時間を45時間とする。
基本給が248,000円・みなし残業代が85,333円とすると、時給1506円くらいになる。

こちらは正確な休日数やみなし残業時間がわからないし、最低年収の記載があるので、ある程度の時間単価と雇用期間は保証されているみたいだ。また、特段の外国語要件が設けられていない。

デメリットとしては退職金がない。

次にBの求人である。

Aに比べて若干ブラック味を感じる。
まず、画像には乗せてないが「契約社員」と書いてあったので雇用期間の保証がない。最初は有期雇用契約で、契約期間が満了したらバイバイということも十分あり得る。

次に、Aの求人よりも最低年収額が低い。
そもそも、フレックスタイム制の記載がないので、時間の裁量度がわからない…というか、なさそうだよね。

こちらは、完全週休2日制とも祝日休みとも書いていないので、Aよりも休日数が少ないのか?年間休日数105日くらいかな…?と思いきや、こちらはきっちりみなし残業時間が書いてある。

基本給が186,723円、みなし残業代が88,277円(60時間)とある。
時間単価は1,177円。月平均所定労働時間はおよそ158.64時間、逆算すると年間休日数はおよそ127日。

休日数は多く見える。
もちろん、実際に休日が取れるかは別問題である。休日労働が常態化しているから、残業代が出るので年収はもっと行きますよ、なんてこともあるかもしれないし。

ただねぇ…
繰り返しになるけど東京の最低賃金は現在1,113円。最賃+64円の1,177円スタートかーと思うと、都内スーパーバイトの方が時給高い場合があるよね…(悲)。まさか勤務地は都内じゃない最低賃金の安い他県とか?なくはなさそうだけど、普通は都内や大阪などの都会だよね…。
寮とかで家賃1万円なら余裕で暮らせるかもしれないが、何も住宅補助がなかったら正直都内一人暮らしで月60時間残業でこの時給は結構キツいものがある。

こちらは一応退職金制度があるので、長期勤続は想定されてはいるようだ。
長期勤続推奨してますよ〜という素振りを見せつつ、定常的に60時間のみこみ残業があるのだから「ただし、3年以上耐えられる人のみ」という但し書きがつく。

さらに、こちらは韓国語と英語という外国語要件が追加されている。

もちろんヒキニートのワタシが応募するには能力も気力も体力も知能もありとあらゆる能力が足りていないから、何も心配する必要はないのだが…。

うーん。
能力も気力も体力も知力もある人が日本では時給1,177円なのね。

昔より最低賃金があがったとはいえ日本の労働力不足という需要に対しては出せる金額が少ない気はするね。

別業界別職種である私の職種ではこれくらいの時給は全然あるし、むしろ最低賃金が基本ベースになっているので、最低賃金でないだけまし(底辺過ぎるコメント過ぎて悲しい…)なのだが、今のところはここまでの長時間労働は経験したことがないので、やりがいや夢や色々なことに支えられた業界なのだな、と感じた。