神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.319 自民党的なもの

2024-10-31 00:08:04 | 時評
(1)No.313で「自民党的なものからのどう脱却するか」というタイトルを書きました。あの「自民党的なもの」とはどんなことだと思われますか?

(2)舌足らずでしたが、あそこの末尾に、「政権交代は当然だが、政権交代ができても、従来の気質・気分・行動様式を変えていけるか」が大事だ、掲げた政策が選挙時の「一過性のものだとすると、何かの事件をきっかけに元に戻ってしまいます」、というようなことを書きました。
 これは、たびたび書くように、国民の97%を占める勤労者大衆の生活実態をよく知って、限られた財源をムダを省いて有効に活用して政策を実行していくということです。そして、その際に財源は、公平な課税の仕方である応能負担(負担能力に応じて課税し、所得のない人からは徴収しない、あるいは少なく徴収する)ということです。これが実質的平等です。飲み会の会費のように負担する消費税は悪平等です。

(3)これに対して、これまでの自民党と公明党が取ってきた政策は、口では「国民の要望」とかいうものの、その国民は、選挙の時は「清き1票」を持つ97%の主権者ですが、選挙が終るともうそれはなおざりにし、実際は3%のセレブな国民(大企業や資産家)の意見を入れた大規模公共事業や規制緩和・軍備増強、大手企業に都合のよい法人税減税、投資で儲ける大資産家の所得税の減税をやって赤字を増大させ、赤字が増えて対策が取れなくなったために福祉や高齢化社会のためといって消費税を導入し、増税してきました。
 
(4)ですから、財政赤字は、97%の国民のための政策が原因ではありません。つまり、福祉や教育や高齢者対策が原因ではありません。むしろ、こちらは被害者です。
 景気ためといって大規模公共事業を繰り返し、選挙の時の票の欲しさからのバラマキ、アメリカの圧力による対応・軍事拡大などが優先された結果、どんどん赤字が積み上がって首が回らなくなって、国民が求める政策は、タダでも軽視されたり後回しにされるのに、福祉も教育も先送り先送りでやってきて、とうとうやらなければならなくなると、若者と高齢者を対立させる宣伝を言ったりして、挙句は自助努力〔自分の貯金を使わせる、消費税の導入とひき上げる〕・自己負担〔窓口負担・後期高齢者制度〕を推し進めてきました。

(5)こういうことは、本来ならば、日本国憲法9条で軍事はやらないこと、25条で国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を認めているのですから、最優先で取り組むべきことです。そうすると、自公両党にまず政治姿勢を改めてもらわなければなりませんが、ほかの野党はどうでしょうか。
 今日、検索したところ、立民の米山隆一さんが、れいわと国民民主の政策を「ばらまき」「非現実的」「安易な主張」と批判したと出てきました。おまけに、れいわの対応はまだわかりませんが、国民民主は自民党と幹事長会談をやるものの、立民とはやらないとの意向のようです。すでに、国民は、比例の3議席のうち2議席を自公に回しています。自公政治を怒った国民はこういうことで許すでしょうか?
 
(6)「自民党的なもの」とは、まずは従来の自公政治ですが、それに取り込まれている国民の姿勢でもあります。自民党だけが自民党的なのではなく、国民一般も総じて自民党的ものの中にいるということです。
 農業で、山の雪が解けて鳥の姿のようになったら代掻きを始める、というのがありますが、毎年の経験はそれはそれで科学性を秘めています。しかし、重要なことは、それが勘だけに頼ると見誤ることが起こります。
 とくに政治や経済の場合には利害がからみます。97%の国民の利害と3%の国民の利害は一致しないのが普通です。その中で、経済力のある3%の国民の利害が社会の隅々まで優先されて成り立っている社会だということを理解しているかどうかが大事です。

    
 
【コレクション 102 大久保利通関係文書】
 きょうは、大久保利通関係文書のパンフです。
 私は、御料地・御料林などの皇室財産の形成を解明するためには、官林の理解が前提になる、それには官林の形成過程の理解が必要であり、そのためには倒幕の過程の理解が必要だろうと見ています。大久保は早くに亡くなり、その行政は中断しますが、しかし、大久保には当時の気分や感情までが閉じ込められているだろうと見ています。しかし、こうして大久保のものを集めましたが、私にそこまで手が回せるということはなさそうです。
 
    

 この大きさは、B5判、8㌻です。B5判4枚分の横長の用紙を二つ折りしたものをさらにもう一度二つ折りにするとできます。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~3㌻ 推薦文 
      鈴木栄樹 京都薬科大学准教授 見直しが進められる大久保利通像
           『大久保利通関係文書』復刻版の刊行に寄せて
      奥田晴樹 金沢大学人間学域学校教育学類教授
           『大久保利通関係文書』の復刻に寄せて
 4~5㌻ 大久保利通関係文書の関連人物 目次 大久保利通肖像写真
      刊行案内 体裁:A5判 全5巻+人名索引 2300㌻
           定価:4万円(特価:3万5千円)
           発売:平成20(2008)年8月 限定300部 マツノ書店
 6~7㌻ 内容見本 
 8㌻ 書評 一坂太郎 萩市特別学芸員 キャッチボールの面白さ
      *下に載せました。お読みください。


 以上です。

 今日は、庭のサツキやツツジの手入れをやりました。
 ヤブになっていたところがだいぶすいて風通しがよくなり、おまけに、土が流れないように、根元に石がきちんと敷き詰められているのが見えてきました。
 カミさんに、「誰がやったのかなあ」と聞くと、弟の均だとわかり、びっくり。もう30年ほど前になります。
 1.作業をして腰安めに立ち上がると、バッタさんと目が合いました。このあともしばらく私の作業ぶりを監督していました。

    
 
 2.それから、また一仕事をして休んでいると、チョウチョさんがとまり、こちらもだいぶ長いこと見ていました。

     

 では、この辺で。    

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No.318 昭和の子らは敬老席に

2024-10-30 00:10:35 | 追憶
(1)今朝のわが家の収穫物です。今年はアケビがたくさんなりました。歴史的なことなので、歴史的選挙結果を報じた新聞上で一緒に撮りました。

   

(2)アケビは、近所の家の垣根に実が成り下がっているのを見ていいなと思い、種を西の垣根沿いに播いておいたところ、ようやく食べられるまでに育ちました。
 このブログのNo.28~31〔去年の12月23日頃〕で書きましたが、コロナ蔓延の前に山梨県の鶯宿〔おうしゅく〕に神足勝記の足跡を訪ねました。(神足がここを巡回していることは『御料局測量課長 神足勝記日記』(J-FIC)の13~15㌻に紹介しておきましたからご覧ください。)
その時、明神峠や、市川大門に近い方のバス停のすぐ上にアケビがたわわに成っていましたから、その場で2~3個を食べ、5~6個を持って帰り、ツルが伸びたら西日の日除けになってくれるだけでもいいからと播いておいたものです。

    
    10月初頭のアケビ:10個くらい見えます

(3)去年初めて実をつけました。それで、毎日一つ一つ確かめるように成長を楽しみにしていましたが、10個くらいあった実がポロポロと落ちていってしまい、とうとう一つも育ちませんでした。
 今年はどうかなと待っていると、数えられないくらいあちこちに実をつけているのがわかりました。しかし、トラウマというほどではありませんが、昨年だいぶがっかりさせられましたから、今年はどうなるかな、虫に食われたり、台風で落ちなければいいなと思って見ていると、その被害はまったくなく、都合60個ほど取れました。
 ご近所に3~5個ずつ配って、自分でも10個くらいは食べたでしょうか。あとまだ5個くらいはついているようです。
 
(4)ちなみに、柿も豊作でした。これはNo.303で写真を載せましたが、一枝に10~20個くらいの実が鈴なりに成って、木全体が枝垂れ状態に成り下がりました。
 しかし、これは渋柿なので、カミさんが「甘くなれ、甘くなれ」と呪文を唱えながら皮を剥いて干し柿に仕立てています。ご近所からもいただくので、300~400個くらいにはなるでしょうか。手間はかかりますが、出来上がると、まあなんとも言えないおいしさです。

    
     赤い袋はムカゴ:このほかに2袋取れました

【コレクション 101 昭和の時代】
1.今日は一日選挙結果を考えていました。
 まず、自公・維新は票を減らしました。これは当然です。
 それから、日本共産党は、裏金問題のスクープで今回の選挙のキッカケを作り、非公認候補への2000万円振込スクープで自公にとどめを刺し、振り役とも思えたのに票も議席も減りました。これはなぜか。
 といって、議席を増やした立憲民主党が票を伸ばしたかというと、ほとんど横ばいです。
 結局、国民民主党・れいわ・保守党が躍進しましたが、その理由は、既成政党でないところに、若者層の票が動いた?ように見えます。
 キャスティングボードを握ったとも見えるこれらの党がどう動くか、そこで各党の性格がより鮮明になってくるでしょう。しかし、すでに国民民主党は比例の3議席のうち2議席を自公に、1議席を立憲民主党に渡しました。すでに天秤は自公に傾いているようです。

2.前置きが長くなりました。少し昭和のものを紹介します。
 60年ほど前の昭和の時代は、まだこの写真のような生活が普通でした。今われわれの生活にふつうにある電化製品でこのころあったものは・・・なにもない?・・・でしょう。



 このパンフレットの大きさは、A4判6㌻です。A4判3枚分の横長の用紙を、最初に左から3分の1を折り込み、次に右から3分の1を折り込むとできます。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~5㌻ 内容見本
   *5㌻を下に載せました。
   ここに映っている子どもたちは現在の70~80代くらい。
   左上の写真の人たちは80代くらい、右の家族のお父さんお母さんは90~100代。



 6㌻ 本書の特色 主な内容 装丁見本
    刊行案内 A4判288㌻ 定価:4410円 
         2005年7月刊 小学館  ()

 以上です。
 きょうはここで。

     

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No.318 政局始まる

2024-10-28 23:34:56 | 時評
(1)早くも政治に動きが出てきました。財政学の一端を担当してきたものとして、これまでの自公政治がどう変わるのか、最大限の関心をもって見なければと思っています。

(2)まずは、与党の石破政権と自民党内の態勢、公明党の党首問題(と創価学会)、そして自公政権のひずみがどうなるかでしょう。今回の選挙で、桜を見る会・モリカケ以降、裏金問題や統一教会問題に対する国民の借りはより鮮明になりましたから、今後どう対応するのか、それによっては参議院政権でダブルパンチを受けることになります。
 やはり、3%の大資本家や金持ち層優遇の政治でなく、大多数を占める97%の国民の生活不安を取り除く施策・政策をどのくらいとれるか、ここが要点です。そして、被団協のノーベル賞受賞があった一方、ウクライナ・中東情勢に見られる世界の分断が進むときに、積極的な平和外交を展開できるかどうかです。
 当面は政局の追われます。しかし、そう長い時間をかけられないないでしょう。

(3)一方、野党は、今回の選挙でスローガンとして唱えられていた政権交代ができるのかが注目されます。これには、立憲民主党が主導権を発揮して野党の連携をまとめ上げれるかが問われますが、連合を背景に持っている党内・国民民主党の意見調整と、れいわ・日本共産党・社民党などの各党と共通点をどう見出していけるかはずいぶん難しい問題がからみます。
 金権腐敗の一掃・子育てや教育への支援・国民生活の不安除去・働き方改革・年金や介護問題の改善・ジェンダー平等・環境やエネルギー問題、こういうことは、程度の差はあっても調整できそうですし、してほしいと思いますが、問題は平和の問題、日米安保・軍事問題です。
 被団協のノーベル賞受賞には石破首相でさえ祝意を電話で送りました。しかし、日米安保や核兵器禁止ということになると全く考えが反対です。岸田首相は防衛費を2倍増加しました。軍事費を増やせば、軍需産業はもうかりますが、国民生活のための予算が削られ、足りなければ、自助努力を強いたり、消費税導入までしてきました。

(4)日米安保・軍事同盟は、連立の障害〔ハードル〕です。これに、れいわ・日本共産党・社民党などが妥協して連立がうまくいったとしても、結局、国の予算がむしばまれて、国民に必要な政策を取れなくなりますから、消費税増税をやらざるを得なくなります。現に経団連は、最近も消費税増税を提言しています。そうすれば、せっかく連立政権ができても、やがて国民の批判を浴びて見放されることになります。
 なお、野党では日本維新が議席を減らしました。日本維新は、自民党が議席を減らした今、お呼びがかかる第1の政党かもしれません。

(5)自民党は強い。その理由は、「国民は、現在は自民党的な土壌の中で生きているから」です。その土壌は社会経済の変化とともに変わっていきますが、さしあたっては、それを意識しないと取れません。ですから、まあ、風の吹きようで選挙結果も変わります。野田立民が自分の中の自民党的なものをどのくらい克服できるか、そこに今回の結果が実を結ぶかどうか成否がかかっているように思います。

       
     四ツ谷駅より四谷見附橋欄干(曇りの日)

【コレクション 100 昭和初期の天皇と宮中】
 昭和天皇については、いろいろなものがあり、最近は戦後の昭和天皇の戦争責任問題などもあって、初代宮内長官だった田島道治『昭和天皇拝謁記』が知られています。
 私は、財政問題として天皇・皇室問題を研究していますが、宮中問題は私の研究ではいわば応用問題で、まだだいぶ先の課題なので、今もまぶしいばかりです。ですから、若いころは、宮中そのものについて垣間見られるだけでものすごいと思いました。
 なお、私はこのパンフレットを入手したのは1993年5月22日だったようです。上部にメモがあります。
 


 この大きさは、B5判、6㌻です。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~4㌻ 推薦文 澤地久枝 天皇政治の日常性
          松尾尊兊  忠実なる天皇秘書の執務日誌
      各巻の内容紹介 
 5㌻ 編集にあたって 編集委員 高橋 紘 粟屋憲太郎 小田部雄次
    本書の特色  昭和3年頃の集合写真
    予約申込書 体裁:A5判 平均290㌻ 刊行:1993年6月~
    *下に載せました。

 6㌻ 装丁見本
    刊行案内:第1回1993年6月 定価:約4000円 岩波書店
 
 パンフレットについては以上ですが、ほかに新聞記事がいくつか残っていましたので一つだけ載せておきます。
 下のものは『信濃毎日新聞』19993年4月25日のものの途中までです。末尾は乗せきれませんでした。読めると思われますからどうぞ



()
     
      四ツ谷駅より四谷見附橋欄干(晴れの日)

 人間、いい時もあれば、思うようにいかないときもあります。一人一人の身の上の幸不幸をこえて、なにがあったって歴史は進みます。今度がよくそれを表しています。嵐の時は、ひたすらやり過ごすようにすればいいです。
 ところでみなさん、マルクスの『資本論』を読まれましたか。もしまだでしたら、第1巻だけもでよいのでぜひどうぞ。私はこれを言う理由は、あの天動説と地動説みたいなことです。
 太陽が東から登って西に沈み、また翌日もそれを繰り返すのはなぜか。その理由を知らなくても、田植えには困らないといえるかもしれません。でも、それがわかっていない時代は、少なくとも・・・スマホもなかったということです。

    
    クコの実
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No.316 闘い開始!

2024-10-28 00:20:54 | 時評
(1)衆議院選挙の大勢が見えてきました。細かいことは今後の分析で明らかになることでしょうから、それを待つことにして、ともかくは国民の怒りが形になってあらわされて、まずはこれでよかったとするべきではないでしょうか。

(2)80年代に新自由主義がはびこりだして以降の自民党政治、具体的には中曽根内閣の国鉄民営化、小泉内閣の郵政民営化、規制緩和、日本やアメリカの資本に利益となる大規模公共事業を赤字財政を膨らませながらやってきました。そうして国民が怒って議席を減らすと、自公で連立政権を作って一緒になって、やりたい放題を国のレベルでも、地方のレバルでもやってきました。
 とくに2015年9月の安倍内閣の戦争法通過以来、どれだけ「アベ政治」のひどさを見せつけられてきたかしれません。アベ政治といいましたが、安倍・菅・岸田の3代の首相のことです。桜を見る会・モリカケを始め、横柄な森元首相・麻生元首相まで入れて、私物化ややりたい放題のオンパレードでした。この間に、アベノミクスの失敗のために国民の生活はどんどん悪化して、一方その救済を求める国民の要望は無視され、軍事費倍増しこれを今後さらに強化するわけです。

(3)これを、近ごろ頻繁に発生している災害に例えれば、自公政治はすでに警戒水域を越えて増水して、制御が効かなくなって氾濫してしまい、にっちもさっちもいかない濁流になっていたように思います。こういう災害の中では、まず事態を把握して、避難的措置を取ること、当座の最善策〔オールタナティブ〕を取ることではなかったしょうか。マニュアルに照らして正しいかどうかでは救える命も救えなくなっていたように思われてなりません。
 まずは自公政治を止めること、これが大事なことと思っていました。ところが、自公政治を比較的批判していたように見えた石破首相も、結局、次々に手のひらを返して自公政治を踏襲しました。ですから、自公政治でなくする選択肢、これが最善策でした。

(4)でも、闘いはここからです。
 自公与党は、結果次第では、「野党」の中の与党に近い考えの日本維新の会、あるいは国民民主党と連立を模索するかもしれません。さらに、立憲民主党も日米同盟では自民党と変わらないところがあります。
 残念ながら、軍事は国民生活に必要なものを食いつぶすしかありません。その点で日本国憲法の精神と合致しません。もし憲法を順守し国民本位の政治というなら、軍事をやめて平和外交に徹するべきです。その点では日本共産党の方が徹底しています。
 いま「アベ政治を許さない」の一点で共闘を考えるとき、これがネックです。立民が日米同盟にこだわれば、日本維新の党や国民民主党と近くなり、最悪の場合、自公との与野党大連立などもないとはいえなくなります。そうなれば、またまた政権交代に至ることになるでしょう。


(5)ところで、27日は旧暦の9月25日でした。まだ長月で、神無月になっていないので、神様はいたはずです。しかし、神様は忙しくて手が廻らなかったのでしょうか。見たところ、裏金議員でも救ってもらった人もいますし、「泣いて、お願い!」と懇願したのに国会から放り出される憂き目にあった人もいます。不公平ですね。
 ともかく、どういう与党ができて、どういう野党ができるか。自民党内部の足の引っ張りあい、「下駄の鼻緒」の花柄をどうするのか、国民の顔色を見ながら、手練手管を競い合うはずです。
 〽たたか~いは ここか~ら~ たたかいはいまから~ がんばろ~

    
     アカンベ~!みたいな葉っぱでした。

【コレクション 99 戦後改革】
 今日は、『戦後改革』のパンフレットです。
 今度の衆議院選挙の政策や演説を見ていて、日本の戦後の原点をしっかり見据えている政党は日本共産党と社民党だったように思いました。
 かつては、この両党は政治路線をめぐって対立してきたわけですが、政策や演説では一番と思いました。特に共産党は、こんどの裏金問題でも、裏公認料2000万円の件でも大スクープで、これは野球の大谷選手ばりのホームランを連発したことになるでしょう。野党はこれでずぶん得をしたといってよいと思います。しかし、これが同党の議席に結びついていませんでしたね。さぞ残念なことでしょう。

    

 この大きさは、A5判6㌻です。A5判3枚分の横長の用紙を三つ折りしてできています。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~4㌻ 各巻の内容・目次
 5㌻ 刊行にあたって 神戸の空襲後の写真
   *下に載せました。この時が戦後50年、今はそれから30年です。
 
    

 6㌻ 装丁見本 特色
    刊行案内:四六判 全6巻 平均288㌻ 定価2800円 
    刊行:1995年7月 岩波書店 
 以上です。
 
 被団協の核兵器廃絶の運動と同様、風化させない、忘れさせない、そのために続けていく努力が必要です。結局はそれが人々の進歩を支えます。よしんば、気が付いてもらえないかもしれないにしても。それが叡知というものです。
 では、ここで。
 
     
      きょうの空

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No.315 よき日よ来たれ!

2024-10-27 00:17:07 | 時評
(1)27日(日)は投票日ですね。投票箱が締まる20時まではまだ選挙戦が続いていますから、よく注意してみる必要があります。
 アメリカの大統領選挙では、トランプ候補がフェイク(ウソ・デタラメ)を言っているようですが、日本でも、程度の違いはあるにしても、かなり要注意です。
 先日は、新聞が日本維新の会の発言を訂正する記事を載せました。そのほかに、具体性のない政策、財源の裏付けのない政策、絵に描いた餅みたいな政策、口先三寸の政策を叫ぶのもずいぶん聴きました。こういうのも要するにフェイクです。

(2)一つ例をあげましょう。
 たとえば、公務員を減らす・議員を減らすと言うのをよく聞きます。そういうのは、何も知らないで、ただ人気取りで言うだけなので、具体的な中身はまず言いませんが、これでいうと、たとえば、郵政民営化後に国家公務員が100万人から60万人(うち自衛隊員が約27万人)に減りました。その頃に、行政にムダが多い・公務員は遊んでるなどと非難して「10万人減らす」と叫んだ候補者がいました。
 仮に、自衛隊員を10万人減らすというのなら、これは軍事はやらないという日本国憲法の平和の精神にかなっていると言えますが、そうでなく残りの約33万人のうちから10万人減らすのだとすると、これでは行政が立ち行かなくなりますし、窓口にいっても忙しくて相手をしてもらえなくなるでしょう。福祉の現場などはもう機能しなくなります。
 こういうはっきりとした誤りのほかに、最近はSNSなどを使ってのデマの拡散も注意しなければなりません。

(3)私は選挙で棄権したことがありません。投票は投票日に行きますが、期日前投票に2度行ったことがあります。一度は、実地に体験してみたいと考えてのことでしたが、もう一度は、仕事の都合でした。
 でも、選挙というのは、今度の非公認候補への裏公認料2000万円がよい例ですが、ぎりぎりまで何があるかわかりません。どの政党がどんな政策を言ってどんな戦い方をするのか、この政治戦を日々に追って、「正解を外さないように」と願って投票するのが緊張感があっていいように思います。

(4)私は今回も「アベ政治を許さない」の精神です。
 見どころは、憲法9条を守る(平和外交・軍拡反対・核兵器禁止)、気候問題に取り組む、国民生活を守る(賃上げ、医療費・介護費負担を減らす・年金をひき上げる)、裏金・腐敗を許さない(「下駄の鼻緒」もだめ)・・・政党助成金ダメ・・・ウソもダメ・・・かな。
 それから、選挙の時に「泣いて、お願い!」とか、土下座はもう論外! 「泣いて、お願い!」 のアノ人は、確か人を「おろかもの」とののしったことがあり、その前には「東大出」をウリにしたことがある人ではなかったですか? なんともまあ恥知らずなことです。

   
    名前?
【コレクション 98 日本農書全集】
 今日は『日本農書全集』です。この表紙の絵はいいですねえ。どこがいいかというと、私の子どもの頃の農村のようすを彷彿とさせるところです。
 もちろん、昭和の30~40年代には農業の機械化(工業化)が始まっていて、脱穀などはガソリン・エンジンを動力としていましたが、まだトラクター・田植え機・コンバインなどは普及していなくて、作業のようすはこの絵のように人の手によるものでした。
 そのころは、まだ電話もなければ・テレビもない。ラジオも・目覚まし時計もまだ貴重品の時代です。当然のこと軽トラもなく、リヤカー引いて田畑へ出かけて行ったものです。自転車もまだ一家に1台か2台で、納税を証明する鑑札がついていた時代です。
 私も母方の実家で祖母の手伝いをずいぶんしました。おばあちゃ~ん!

  

 この大きさは、B5判、表紙とも32㌻です。ですから、パンフレットというよりも、小冊子といった方がよいでしょう。
 全体は、
 表表紙 上に掲載 裏表紙も同様の農作業図です。
 1~2㌻ 推薦文と原本の印影 
   桑原武夫・司馬遼太郎の両氏のものは下に載せましたが、次のものは割愛しました。
   川田信一郎 東京大学名誉教授 貴重なわれわれの財産


 3~23㌻ 内容紹介〔量が多いので割愛〕
 24㌻と裏表紙裏は推薦文・編集委員紹介と挨拶文
   古島敏雄 専修大学教授・東大名誉教授・農文協理事 「日本農書全集」に期待する
   編集委員:山田龍雄 九州大学名誉教授 飯沼二郎 京都大学教授
         岡光夫 同志社大学教授 守田志郎 名城大学教授
 以上です。

   

 さて、みなさん選挙へ行きましょう。問題はそのうえでのことですね。
 では、この辺で。

   
    多摩川から見た昭島市の空

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