(1)きょう(5日)の『朝日新聞』夕刊1面に、次の、朝鮮通信使を描いた絵が掲載されていました。

(2)これは、日韓国交正常化60周年を機会に、韓国のソウル歴史博物館で6月29日まで開催される企画展を報じたものです。史料と美術品は、在日2世の研究者、映像作家であった故・辛基秀(しん・ぎす)氏によるものです。
(3)ソウルでの展示は1986年の国立中央博物館での特別展以来39年ぶりとのことですが、こういうふうにして日韓・日朝関係が外交や平和を培う中で発展してきたことを知ることは重要なことだと思います。
(4)日本の朝鮮植民地化、朝鮮人強制連行などだけでなく、70年代に起こった在日韓国人の韓国での逮捕事件、北への帰還運動など、とかく問題面多かったですが、そして、この朝鮮通信使も秀吉の朝鮮侵略の戦後処理が発端ですが、私は、華やかな行列に興味深く読みました。
(5)そして、ふと、「自分のパンフの中にもこれを使ったものがあったはずだ」と思い至り、探したところ出てきました。それが、きょうの【コレクション】として載せるものです。
なお、新聞の方には「富士山を背景に江戸での通信使行列」を描いた「朝鮮通信使来朝図」とあり、パンフの方は、位置は書いてなく、「羽川藤永筆、朝鮮通信使行列図(神戸市立博物館蔵)」とあります。
(6)二つを見比べたところ、正面に富士山があって、店の間を使節団が通過するという構図は同じですが、ずいぶん違うことがわかりました。
新聞の方は、使節の行列が不揃い、三三五五といった感じです。街道から人目も多い市街に入たにもかかわらず、威儀をを正して進むという気配が感じられません。
使節は計12回派遣されたそうですから、これは使節の行列が珍しくなくなってからのものなのかもしれません。
一方、パンフの方は、行列が整然として連なり、店先が華やいで、見物者も多く、みなきちんと控えている感じがします。まあ、ゆっくりご覧ください。

どっこい、生きてる!
【コレクション 250 日本の近世】
このパンフの本の内容は標題の通り「日本の近世」です。「朝鮮通信使」に秀吉後の「日本の近世」の平穏な時代を象徴させようとしたのか、あるいは、鎖国下の徳川時代の外交の様子を見せようとしたものか、詳しいことはわかりません。私も、新聞記事との関係で思い付いて選んだものですから、ご了解ください。
このパンフはB5判8㌻です。B5判4枚分の横長の用紙を、最小に左右から4分の1を折り込み、できたものを二つ折りするとできます。
下には、1㌻、3~4㌻の上段、8㌻を載せました。8㌻に刊行案内が出ています。
また、2㌻の上段は1595年の「日本図」(地図)、
下段には「編集のことば」
辻達也 専修大学教授 「日本史の個性と近代化」
浅尾直弘 京都大学教授 「世界史の中に位置づける」
4~5㌻ ドナルド・キーン コロンビア大学教授 「近世の魅力」
6㌻ 司馬遼太郎 作家 「近世の実景こそ」
4~6の下段には「全巻の内容」
7㌻は「本文組見本」
1㌻

3~4㌻上段

8㌻

以上です。
きょうはここで。このブログはNo.500で終了です。あと6回です。

形はてんとう虫ですが、オオキノコムシにも似ています。
1.どういうことがあるにせよ、ちゃんとした外交をしなければ、こじれるばかりです。
アメリカの軍需産業の利益のためでしょうか?きょうもアメリカの反対で国連がまた機能しない結果となりました。ガザの子らに明日あれ!
2.そのアメリカの核や軍事に頼ったり、ましてや、あのトランプ氏にすり寄っていたのでは、日本はろくなことにならないでしょう。アメリカから日本を守れ!日本の農業を守れ!
3.その点、私の専門の財政学などの方から見ると、消費税減税とその財源問題にしても、軍事問題にしても、領土問題にしても、正論を言えているのは共産党と野党の一部くらいなものです。
4.学術会議問題を初め、いまのままでは戦前に突入です。それでは日本はもちません。外国からの観光客がいなくなっただけでも、日本の経済は傾きます。
最近は、サギ・横領・犯罪・殺人が目立ち、世相が悪くなっていると思いませんか?
平和で安全だから成り立ってきたことを思い返してみましょう。

ショウリョウバッタ君が来てくれました。