goo blog サービス終了のお知らせ 

神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.318 政局始まる

2024-10-28 23:34:56 | 時評
(1)早くも政治に動きが出てきました。財政学の一端を担当してきたものとして、これまでの自公政治がどう変わるのか、最大限の関心をもって見なければと思っています。

(2)まずは、与党の石破政権と自民党内の態勢、公明党の党首問題(と創価学会)、そして自公政権のひずみがどうなるかでしょう。今回の選挙で、桜を見る会・モリカケ以降、裏金問題や統一教会問題に対する国民の借りはより鮮明になりましたから、今後どう対応するのか、それによっては参議院政権でダブルパンチを受けることになります。
 やはり、3%の大資本家や金持ち層優遇の政治でなく、大多数を占める97%の国民の生活不安を取り除く施策・政策をどのくらいとれるか、ここが要点です。そして、被団協のノーベル賞受賞があった一方、ウクライナ・中東情勢に見られる世界の分断が進むときに、積極的な平和外交を展開できるかどうかです。
 当面は政局の追われます。しかし、そう長い時間をかけられないないでしょう。

(3)一方、野党は、今回の選挙でスローガンとして唱えられていた政権交代ができるのかが注目されます。これには、立憲民主党が主導権を発揮して野党の連携をまとめ上げれるかが問われますが、連合を背景に持っている党内・国民民主党の意見調整と、れいわ・日本共産党・社民党などの各党と共通点をどう見出していけるかはずいぶん難しい問題がからみます。
 金権腐敗の一掃・子育てや教育への支援・国民生活の不安除去・働き方改革・年金や介護問題の改善・ジェンダー平等・環境やエネルギー問題、こういうことは、程度の差はあっても調整できそうですし、してほしいと思いますが、問題は平和の問題、日米安保・軍事問題です。
 被団協のノーベル賞受賞には石破首相でさえ祝意を電話で送りました。しかし、日米安保や核兵器禁止ということになると全く考えが反対です。岸田首相は防衛費を2倍増加しました。軍事費を増やせば、軍需産業はもうかりますが、国民生活のための予算が削られ、足りなければ、自助努力を強いたり、消費税導入までしてきました。

(4)日米安保・軍事同盟は、連立の障害〔ハードル〕です。これに、れいわ・日本共産党・社民党などが妥協して連立がうまくいったとしても、結局、国の予算がむしばまれて、国民に必要な政策を取れなくなりますから、消費税増税をやらざるを得なくなります。現に経団連は、最近も消費税増税を提言しています。そうすれば、せっかく連立政権ができても、やがて国民の批判を浴びて見放されることになります。
 なお、野党では日本維新が議席を減らしました。日本維新は、自民党が議席を減らした今、お呼びがかかる第1の政党かもしれません。

(5)自民党は強い。その理由は、「国民は、現在は自民党的な土壌の中で生きているから」です。その土壌は社会経済の変化とともに変わっていきますが、さしあたっては、それを意識しないと取れません。ですから、まあ、風の吹きようで選挙結果も変わります。野田立民が自分の中の自民党的なものをどのくらい克服できるか、そこに今回の結果が実を結ぶかどうか成否がかかっているように思います。

       
     四ツ谷駅より四谷見附橋欄干(曇りの日)

【コレクション 100 昭和初期の天皇と宮中】
 昭和天皇については、いろいろなものがあり、最近は戦後の昭和天皇の戦争責任問題などもあって、初代宮内長官だった田島道治『昭和天皇拝謁記』が知られています。
 私は、財政問題として天皇・皇室問題を研究していますが、宮中問題は私の研究ではいわば応用問題で、まだだいぶ先の課題なので、今もまぶしいばかりです。ですから、若いころは、宮中そのものについて垣間見られるだけでものすごいと思いました。
 なお、私はこのパンフレットを入手したのは1993年5月22日だったようです。上部にメモがあります。
 


 この大きさは、B5判、6㌻です。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~4㌻ 推薦文 澤地久枝 天皇政治の日常性
          松尾尊兊  忠実なる天皇秘書の執務日誌
      各巻の内容紹介 
 5㌻ 編集にあたって 編集委員 高橋 紘 粟屋憲太郎 小田部雄次
    本書の特色  昭和3年頃の集合写真
    予約申込書 体裁:A5判 平均290㌻ 刊行:1993年6月~
    *下に載せました。

 6㌻ 装丁見本
    刊行案内:第1回1993年6月 定価:約4000円 岩波書店
 
 パンフレットについては以上ですが、ほかに新聞記事がいくつか残っていましたので一つだけ載せておきます。
 下のものは『信濃毎日新聞』19993年4月25日のものの途中までです。末尾は乗せきれませんでした。読めると思われますからどうぞ



()
     
      四ツ谷駅より四谷見附橋欄干(晴れの日)

 人間、いい時もあれば、思うようにいかないときもあります。一人一人の身の上の幸不幸をこえて、なにがあったって歴史は進みます。今度がよくそれを表しています。嵐の時は、ひたすらやり過ごすようにすればいいです。
 ところでみなさん、マルクスの『資本論』を読まれましたか。もしまだでしたら、第1巻だけもでよいのでぜひどうぞ。私はこれを言う理由は、あの天動説と地動説みたいなことです。
 太陽が東から登って西に沈み、また翌日もそれを繰り返すのはなぜか。その理由を知らなくても、田植えには困らないといえるかもしれません。でも、それがわかっていない時代は、少なくとも・・・スマホもなかったということです。

    
    クコの実
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.316 闘い開始!

2024-10-28 00:20:54 | 時評
(1)衆議院選挙の大勢が見えてきました。細かいことは今後の分析で明らかになることでしょうから、それを待つことにして、ともかくは国民の怒りが形になってあらわされて、まずはこれでよかったとするべきではないでしょうか。

(2)80年代に新自由主義がはびこりだして以降の自民党政治、具体的には中曽根内閣の国鉄民営化、小泉内閣の郵政民営化、規制緩和、日本やアメリカの資本に利益となる大規模公共事業を赤字財政を膨らませながらやってきました。そうして国民が怒って議席を減らすと、自公で連立政権を作って一緒になって、やりたい放題を国のレベルでも、地方のレバルでもやってきました。
 とくに2015年9月の安倍内閣の戦争法通過以来、どれだけ「アベ政治」のひどさを見せつけられてきたかしれません。アベ政治といいましたが、安倍・菅・岸田の3代の首相のことです。桜を見る会・モリカケを始め、横柄な森元首相・麻生元首相まで入れて、私物化ややりたい放題のオンパレードでした。この間に、アベノミクスの失敗のために国民の生活はどんどん悪化して、一方その救済を求める国民の要望は無視され、軍事費倍増しこれを今後さらに強化するわけです。

(3)これを、近ごろ頻繁に発生している災害に例えれば、自公政治はすでに警戒水域を越えて増水して、制御が効かなくなって氾濫してしまい、にっちもさっちもいかない濁流になっていたように思います。こういう災害の中では、まず事態を把握して、避難的措置を取ること、当座の最善策〔オールタナティブ〕を取ることではなかったしょうか。マニュアルに照らして正しいかどうかでは救える命も救えなくなっていたように思われてなりません。
 まずは自公政治を止めること、これが大事なことと思っていました。ところが、自公政治を比較的批判していたように見えた石破首相も、結局、次々に手のひらを返して自公政治を踏襲しました。ですから、自公政治でなくする選択肢、これが最善策でした。

(4)でも、闘いはここからです。
 自公与党は、結果次第では、「野党」の中の与党に近い考えの日本維新の会、あるいは国民民主党と連立を模索するかもしれません。さらに、立憲民主党も日米同盟では自民党と変わらないところがあります。
 残念ながら、軍事は国民生活に必要なものを食いつぶすしかありません。その点で日本国憲法の精神と合致しません。もし憲法を順守し国民本位の政治というなら、軍事をやめて平和外交に徹するべきです。その点では日本共産党の方が徹底しています。
 いま「アベ政治を許さない」の一点で共闘を考えるとき、これがネックです。立民が日米同盟にこだわれば、日本維新の党や国民民主党と近くなり、最悪の場合、自公との与野党大連立などもないとはいえなくなります。そうなれば、またまた政権交代に至ることになるでしょう。


(5)ところで、27日は旧暦の9月25日でした。まだ長月で、神無月になっていないので、神様はいたはずです。しかし、神様は忙しくて手が廻らなかったのでしょうか。見たところ、裏金議員でも救ってもらった人もいますし、「泣いて、お願い!」と懇願したのに国会から放り出される憂き目にあった人もいます。不公平ですね。
 ともかく、どういう与党ができて、どういう野党ができるか。自民党内部の足の引っ張りあい、「下駄の鼻緒」の花柄をどうするのか、国民の顔色を見ながら、手練手管を競い合うはずです。
 〽たたか~いは ここか~ら~ たたかいはいまから~ がんばろ~

    
     アカンベ~!みたいな葉っぱでした。

【コレクション 99 戦後改革】
 今日は、『戦後改革』のパンフレットです。
 今度の衆議院選挙の政策や演説を見ていて、日本の戦後の原点をしっかり見据えている政党は日本共産党と社民党だったように思いました。
 かつては、この両党は政治路線をめぐって対立してきたわけですが、政策や演説では一番と思いました。特に共産党は、こんどの裏金問題でも、裏公認料2000万円の件でも大スクープで、これは野球の大谷選手ばりのホームランを連発したことになるでしょう。野党はこれでずぶん得をしたといってよいと思います。しかし、これが同党の議席に結びついていませんでしたね。さぞ残念なことでしょう。

    

 この大きさは、A5判6㌻です。A5判3枚分の横長の用紙を三つ折りしてできています。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~4㌻ 各巻の内容・目次
 5㌻ 刊行にあたって 神戸の空襲後の写真
   *下に載せました。この時が戦後50年、今はそれから30年です。
 
    

 6㌻ 装丁見本 特色
    刊行案内:四六判 全6巻 平均288㌻ 定価2800円 
    刊行:1995年7月 岩波書店 
 以上です。
 
 被団協の核兵器廃絶の運動と同様、風化させない、忘れさせない、そのために続けていく努力が必要です。結局はそれが人々の進歩を支えます。よしんば、気が付いてもらえないかもしれないにしても。それが叡知というものです。
 では、ここで。
 
     
      きょうの空

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする